脚をつけたアレンジも!収納家具の”大御所”カラーボックス活用術
収納力も使い勝手も優秀!オールマイティーなカラーボックス
組み立て家具の定番中の定番「カラーボックス」は、お父さんお母さんの時代から愛されている、収納家具の大御所!安価なうえに、さまざまなカラーや大きさがあるので、部屋タイプや広さを問わず使えるのが魅力だ。
カラーボックスはそのまま使ってもOKなのだが、ちょっと工夫をするだけで、テレビボードやデスク、キッチンカウンターなど、さまざまな収納家具に変身してしまうのだ。
そんなオールラウンダーなカラーボックスの活用術を、収納のプロから教えてもらおう!

カラーボックス活用術【居室編】
おしゃれなチェストやテレビボードは、高価なうえにワンルームには大きすぎるものが多く、なかなか手が出しにくいもの……。でも、カラーボックスなら、安価でワンルームにもぴったりなサイズ感の収納が作れるのだ。
最近は、各メーカーがさまざまな色や素材感のカラーボックスを販売しているので、部屋の雰囲気に合わせて選べるのもうれしいところ。
ここでは、居室でのカラーボックス活用アイデアを2つご紹介!
①.3段のカラーボックスをテレビボード風収納に
作り方はスペースに合わせてカラーボックスを2~3個並べるだけ!
カラーボックスは背板が薄く、簡単に穴を開けることができるので、その穴に配線を通せば見た目もスッキリ。テレビ・オーディオ機器・パソコンなどの収納にもピッタリだ。専用のインナーボックスや扉などを組み合わせても◎。
【ポイント】
◆カラーボックスは、背の高めのものやワイドタイプ(幅62cmくらい)のものがおすすめ。
◆収納するものが変わっても対応できるよう、棚板を増やせるタイプのカラーボックスがベター。
◆若干サイズや素材感が異なるので、なるべく同じメーカーのカラーボックスで揃えよう。

②.2段のカラーボックスでデスクスペースを作る
2段タイプのカラーボックスは、机にするのに丁度いいサイズ感。間を空けて2個のカラーボックスを置き、その上に天板を乗せれば、あっという間に、収納付きのデスクスペースが完成!
仕事・PC・趣味・メイクなどのスペースとしておすすめだ。
【ポイント】
◆2段タイプのカラーボックスはメーカーによってハイタイプ・ワイドタイプ・標準タイプなどサイズがいろいろある。どう使うかを考えてから購入しよう。
◆カラーボックスと天板の色を変えて、ツートンにするとおしゃれ。

カラーボックス活用術【キッチン編】
じつは意外と、カラーボックスが活躍するのがキッチン。狭いワンルームのキッチンに丁度いいサイズ感なうえに、食器・食材ストック・作業台など応用が効くのだ。
ここでは、キッチンのカラーボックス活用アイデアを2つご紹介!
①.3段のカラーボックスで収納×作業台を作る
カラーボックスを2台並べて置き、天板を乗せる。間隔を開けて置けば、隙間にゴミ箱などを入れられる。作業台を兼ねる場合は、できれば天板は固定した方が安全だ。
【ポイント】
◆収納するものが変わっても対応できるよう、棚板を増やせるタイプのカラーボックスがベター。
◆カラーボックスと天板の色は変えた方がおしゃれ。

②.可動棚の3段カラーボックスで収納×ゴミ箱スペースを作る
カラーボックスの上部に棚を設置して小物などの収納スペースに。下部は広めに空けてゴミ箱を置くスペースにすれば、省スペースで収納とゴミ箱が置ける。
【ポイント】
◆カラーボックスは棚板が可動できるタイプを使うこと。

カラーボックス活用術【玄関編】
シューズボックスがない玄関も、カラーボックスを使えば、簡単に収納スペースを作ることができる。
①.可動棚の3段(または4段)カラーボックスでシューズボックスを作る
カラーボックスの上部に棚を設置して靴の収納スペースに。下部は広めに空けてレインブーツやハイカットシューズなどの収納スペースにする。
カラーボックスの側面にフックやワイヤーネットをつけて、傘や小物収納スペースにしても◎。オープン状態にしたくない場合は、つっぱりポールと布で目隠ししよう。
【ポイント】
◆カラーボックスは棚板が可動できるタイプを使うこと。
◆スリムタイプやワイドタイプのカラーボックスを使っても◎。
◆同様の方法で作って洗面所に設置すれば、小物や掃除道具収納にも!

もう一手間加えれば、カラーボックスがオリジナル感のある家具に!
カラーボックスを「もっと便利に使いたい」「もっとおしゃれに使いたい」というときは、プチDIYでもう一手間加えてみよう。カラーボックスにオリジナル感が出て、収納だけでなく部屋の雰囲気もアップしてくれそう。
①.カラーボックスにウォールステッカーを貼っておしゃれにデコ
手軽に部屋の雰囲気が変えられることで人気のウォールステッカーは、家具のリメイクにもおすすめな素材。雑貨店やインテリアショップのほか、100円均でも購入できるので、コスト的にもうれしい。
カラーボックスに貼るときのポイントは「2面にかかるように貼る」こと。カラーボックスの1面だけだと唐突感が出てしまうが、1面にかかるように貼れば一体感が出て、模様がデザインされた家具っぽく見える。

②.カラーボックスにインテリアシート(壁紙シート)を貼る
気にいった色や素材感のカラーボックスがない場合や、棚板だけ色を変えたいというときは、インテリアシートを貼ってしまうという手も。さまざまな色や柄があるので、部屋の雰囲気に合ったカラーボックスに変えることができる。
インテリアシートは、ホームセンターやインテリアショップ、ネットなどで購入できるほか、無地のものや少量なら100均でも購入できる。

③.カラーボックスにキャスターや脚をつける
カラーボックスにキャスターをつければ可動式の家具になる。特にキッチンで使う場合は、必要な時には身近に置け、邪魔なときは空きスペースに移動できて便利。掃除や模様替えの時もラクラクだ。

カラーボックス用キャスターなら、ドライバーで簡単につけられる!
また、カラーボックスに脚をつけると一気に家具らしくなる。あまりカラーボックス感を出したくない場合は脚をつけてみよう。脚パーツは、いろいろな材質やサイズがあるので、カラーボックスの色や部屋の雰囲気に合わせて選ぼう。
ほかにも、さまざまなカラーボックス用パーツがあるので、購入時にメーカーやインテリアショップのサイトなどをチェックしてみよう。

脚をつけるだけでワンランク上のカラーボックスに!
教えてくれたのは?
文・イラスト=プー・新井
写真提供=古本麻由未/北原千恵美