ホテルのような部屋を作りたい!一人暮らしで実現するためのインテリアやレイアウトのコツ
一人暮らしの部屋をホテル風にコーディネートするにはどうしたらいい?

スタイリッシュで非日常感あふれる佇まい、シンプルながら癒しに満ちたリラックス空間……。そんなホテル風コーディネートを自分の部屋で楽しむ人が増えている。
真似してみたいけど、どんなインテリアを取り入れたら良い? おしゃれにレイアウトするコツは?
今回は各種メディアで活躍しているインテリアコーディネーターの小島真子さんに、一人暮らしの部屋でホテル風コーディネートを実現するためのポイントを教えていただいた。
このページの目次
ホテル風コーデを一人暮らし部屋で実現するコツとは?
【ホテルライクな部屋にするコツ①】生活感を排除する
── 一人暮らしに多いワンルームや1Kなどをホテルにようにコーディネートするコツはありますか?
一人暮らしの部屋に限りませんが、ホテルライクな部屋を作る上で重要なポイントは〝生活感の排除〟です。旅先で出会ったホテルの部屋などを思い浮かべてみると分かりやすいかも。そこには日常を忘れさせる特別な雰囲気が漂っていますよね。
ホテルの部屋には限られた家具や物しか置かれていません。しかも、それらは上質で洗練された物ばかり。つまり、ホテルライクな部屋を手に入れるには〝上質な物を少しだけ所有する〟生活にシフトすることが不可欠でしょう。
上質なインテリア=お金がかかる、と思いがちですが、〝素材感やフォルム〟に気をつければ、手頃な価格帯でも相応のアイテムは用意できます。
素材は重厚感のある素材を選びましょう。ソファなどのファブリックにレザー系を取り込むと良いですね。家具なら落ち着いた色調のウォールナット材がおすすめです。
ベッドシーツなどはオーガニックのコットンや麻が◎。パイル地はアットホーム感が出てしまうので避けたいところです。

フォルムはシンプルで直線的に。すっきり整頓された雰囲気と安定感がホテルのような雰囲気を醸してくれます。

カラーリングはニュアンスのあるものがおすすめです。同じ赤でも原色ではなくボルドー、青ならネイビーブルーなど、深みや落ち着きを感じさせるものをチョイスしましょう。

ホテルライクな部屋作りにおすすめのインテリアショップは『モーダ・エン・カーサ』。モダンで洗練されたアイテムが豊富なので、生活感を隠すコーディネートの参考になると思います。
【ホテルライクな部屋にするコツ②】家具の配置はすっきり直線的に
── 家具の置き方で気をつけたほうが良いことはありますか?
ホテルのインテリアでよく見かけるのが、壁面に沿ってテレビボード、キャビネット、デスクを直線的につなげたレイアウト。家具の奥行きや高さをぴったり揃えた、すっきり無駄のない配置です。
家具の大きさや配置がデコボコしていると、それだけで部屋全体が落ち着きのない印象になります。ホテルライクな部屋を目指すなら、家具のサイズはなるべく揃えて〝動きを出さない〟ようにしましょう。

ベッドまわりをシンメトリに配置するとホテルっぽい雰囲気が出せます。ベッド上のピロー、ベッド脇のテーブル、ランプ、花瓶などを左右対称にレイアウトしてみましょう。

窓際のコーナーに1人掛けソファとフロアライトを置いてみるのも良いでしょう。ホテルのシングルルームをイメージしてみてください。

【ホテルライクな部屋にするコツ③】間接照明を取り入れる
── 照明はどんなタイプを選んだら良いですか?
部屋全体を隅々まで明るくするタイプの照明は、生活感が出てしまうのでホテルライクな部屋には不向きです。〝間接照明〟や〝スポットライト〟を取り入れて、ムーディーな空間を演出してみましょう。
天井照明には〝ペンダントライト〟が良いでしょう。キャビネットの上やベッド脇には〝テーブルランプ〟、部屋のコーナーには〝フロアライト〟、壁には〝ブラケットライト〟と、あちこちに照明を置くとホテルのような雰囲気を作れます。

カーテンボックスや飾り棚の裏などに〝テープライト〟を貼り付ければ、おしゃれな間接照明が簡単に楽しめます。コンセントに差し込むだけの〝フットライト〟、コードレスでスマートに配置できる〝電池式クリップライト〟など、便利な照明アイテムも出ていますのでチェックしてみてください。

ホテルライクな部屋作りでリラックスできる空間に!
── その他、ホテルライクな部屋作りに欠かせないポイントはありますか?
収納は見せないタイプを選んだほうが良いですね。キャビネットやクローゼットは扉付きを選んでください。
装飾品は、生活感をもたらす細々した雑貨は避け、洗練された美しさや質感が分かる物だけを取り入れたいですね。大きなオブジェやアートなどをアクセントに置くのはアリです。
部屋全体のカラーリングは色数を抑えて、すっきりシンプルが鉄則です。賃貸の場合、白い壁が主流だと思うので、ブラック、キャメル、ブラウンなどでモノトーンにコーディネートして、アクセントカラーにネイビーやオレンジなどを入れてみたらいかがでしょう。
身も心もすっきりさせたい人にはホテルライクな部屋がおすすめです。引越しや模様替えを考えているなら、ぜひトライしてみてください!
教えてくれたのは?
小島真子(こじままこ)さん
株式会社Laugh style 代表/インテリアコーディネート業をはじめ、メディア出演、セミナー講師、企画プロデュースなど、〝笑顔あふれる空間作り〟をコンセプトに活動中。
HP:http://www.laugh-style.jp
文=野中かおり