【ウサギとの暮らし】カップルとウサギで1K暮らし!ウサギの匂いや1Kの部屋んぽってどうなの?
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限りあるスペースでもウサギがお部屋の散歩を楽しめる!1Kならではの工夫を公開
ペットを飼う前に悩むことの一つは、部屋の広さではないだろうか。ケージやサークルを置く場所や、住み心地を心配する人もいるだろう。広いに越したことはないとはいえ、限りあるスペースでもペットと幸せに暮らせるはず!
1Kの部屋に住むchiccaさんとshoさんは、ウサギの“ちまき”を迎えて1年目の飼い主。「ちまきにとっては1Kの広さでも“部屋んぽ(部屋の散歩)”が大冒険です」と笑顔で語る。快適な暮らしの工夫をたっぷり紹介しよう。

プロフィール
名前:chiccaさん・shoさん
職業:会社員
居住形態:二人暮らし+1羽
ウサギにかかる月々の費用:約5,000円〜1万円
ウサギプロフィール
名前:ちまき
性別:オス
年齢:1歳
種類:ネザーランドドワーフ
性格:好奇心旺盛でマイペース
ルームデータ
所在地:東京都
家賃:120,000円
間取り:1K(23㎡)
築年数:4年
初めての二人暮らしはデザイナーズ物件からスタート
chiccaさんとshoさんは、お互い1年前に実家から独立して二人暮らしを始めたばかり。当初はペットを飼う予定がなかったこともあり、部屋探しの条件は「駅・職場から近い」「築浅できれい」「風呂・トイレ別」というものだった。
「二人とも実家を出るのが初めてだからこだわりというほどの条件がなくて、一般的に好条件といわれるタイプのお部屋を探したんです。実際に住んでみると、ウォークインクローゼットが便利だと思いました」(chiccaさん)
「デザイナーズ物件で内装がおしゃれですね。部屋のサイズを計ってぴったり収まる家具をパズルのように配置していきました」(shoさん)
鳴き声が静かでにおいのないウサギを飼うことに!
部屋作りが一段落した頃、chiccaさんはペットを飼いたい気持ちが湧いてきたそう。「実家で犬を飼っていたので、生き物の存在が恋しくなったんです」と当時を振り返る。賃貸物件で飼いやすいペットを探しているうち、鳴き声が静かでにおいが少ないウサギに興味を惹かれた。
最初は迷っていたshoさんも、chiccaさんに影響されて一緒にウサギ専門店へ出かけた。そこで出会ったのが生後3カ月の“ちまき”。「ウサギは顔立ちがはっきり分かるのが3カ月目くらいなんです。ちまきは小さくてかわいくて、一目惚れでした!」とchiccaさん。

「僕も実家に犬がいたので、ペットがいる暮らしの楽しさは知っています。ちまきを見たらウサギがいる生活もいいなぁと思って迎えることにしました」(shoさん)
ウサギは、エサ代よりも電気代や服代がかかる
ウサギと暮らすうえで必要なアイテムを聞いたところ、住まいの一式セットはケージ、食器、ペットシート。加えて食事としてエサやおやつ。ケージの外で排泄した場合もすぐ掃除できるように、ウェットティッシュやほうきも用意。ケージと同じステンレス製のかごを無印良品で購入し、必要なアイテムをまとめて収納している。


「エサよりも服にお金がかかりますね。かわいいハンドメイドの服やハーネスを買っちゃうからなんですけど(笑)。名前入りの食器も作ってもらいました。私はちまきのために仕事を頑張っています!」(chiccaさん)
ウサギ仕様にペット用マットやフェンスを設置
部屋作りが一段落したところだったが、ちまきを迎えるにあたってフローリングには足が滑りにくいペット用マットを敷いた。「ウサギは病気を隠す習性があると聞いて心配になって、外出先からも見守ることができるようにペットカメラも設置したんですよ」とchiccaさん。

ウサギはケーブルをかじって感電する危険があるため、ボックスとパネルとフェンスで三重にガード。「対策を万全にしたつもりですが、スマートフォンの充電ケーブルをうっかり置きっぱなしにして何度かかじられました」とshoさんは言う。


体調を崩さないように温度管理が重要で、夏はエアコンをつけっぱなしにしているため電気代は1万3000円になることも!冬はヒーターを活用して8,000円程度で済むこともある。

ウサギの習性を理解すれば賃貸物件でも飼える
初めて飼ったウサギに夢中になり、「ちまきを見ているだけで癒される」と二人で口をそろえてニッコリ。chiccaさんは丸いところやウタッチ(後ろ足で立ち上がる)している姿がかわいくてお気に入り。Shoさんは顔を洗うしぐさを見るだけで笑顔になるとか。

ちまきが加わってから外食が減り、出かける時も留守の時間を短くするように心がけている。「ウサギはきちんと愛情を持って接すれば懐く子もいます。また、犬や猫よりも比較的手がかからないの子も中にはいるので、共働きでも飼いやすいと思います」とshoさん。その言葉にchiccaさんはうなずきつつ、「ウサギの習性を理解して、体調管理はしっかりしてほしいですね」と言う。
最後に、二人が教えてくれた「ウサギと暮らすポイント」をまとめよう。
「ウサギと賃貸暮らし」を送るポイント
・ケーブルをかじる場合があるのでカバーやフェンスでガードする
・病気を隠す習性があるので体調管理をしっかり!
・部屋んぽ(部屋の散歩)を楽しめるように、狭くても安全なスペースを確保する
「ちまきと暮らしているうちにコミュニケーションもとれるようになってきました。今では『かわいい』で寄ってきて、『ダメ』で逃げるんです(笑)。コミュニケーションがとれますよ。また、春や秋のように気温が丁度良い季節は、公園や河川敷でうさんぽ(ウサギの散歩)を楽しめるのも魅力の一つです」とchiccaさんは笑顔で話してくれた。
「ウサギは犬猫より生体価格が抑え目なことが多いのですが、決して飼いやすい動物ではありません。だからこそ安易に飼わず、きちんと最期まで愛情をかけて育ててほしいです。そうしたことができる人に、今後ウサギを飼ってほしいと思います」(chiccaさん)
文=金子志織
写真=編集部