賃貸物件のフローリング・床の傷対策に!おすすめの傷防止アイテム5選
賃貸のフローリング・床についた傷を防止する方法とは?

賃貸物件では退去時に原状回復義務が発生する。これは、一般的な使用以外でついた傷などを、借主が負担して修繕する必要があるということだ。
フローリングは掃除がしやすく、手入れも簡単なイメージがあるが、重いものを落としてしまったり、椅子を引いたりすることで擦り傷がついてしまうこともある。そういったケースでは退去時に借主が原状回復義務を負うことになるのだ。
原状回復のための費用は、賃貸契約を結ぶときに支払う敷金から相殺されることが多いが、工事費が高額になる場合には、退去時に別途支払いが発生することもある。
本記事では、賃貸物件のフローリングに傷をつけてしまった場合、修繕費はどこまで入居者の負担となるのか解説する。また、フローリングにつく傷を最小限に抑える対策も一緒に紹介するので、現在フローリングの賃貸物件に住んでいる人や、これから引越しを考えている人はぜひ参考にしてほしい。
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賃貸のフローリング・床に傷をつけた場合、修繕費を支払うことになるかも?

賃貸物件においてフローリングや床を傷つけたときに気をつけなければならないのが、「原状回復義務」だ。賃貸物件を退去する際には、基本的には入居時と同じ状態で明け渡す必要があり、これを原状回復義務という。ただし、修繕費のすべてを入居者が負担するというわけではない。
入居者側と大家さん側、どちらがいくら支払うのかについては、国土交通省が定める「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によって定められている。
基本的には、経年劣化などのやむを得ない傷や損傷は、大家さんが負担することになっている。一方で、入居者側に故意や過失がある破損や汚れの場合は入居者が修繕費を負担する。以下で具体的な例を挙げて説明する。
床の修繕費が入居者負担になる例
・引越し作業によって床に傷や損傷ができた
・水や飲み物をこぼして床にカビやシミができた
・子供やペットなどによる傷
床の修繕費が大家さん負担になる例
・建物の欠陥による日照りで床が傷んだ
・大家さんに雨漏りの修理を依頼したが放置され、これが原因で床にシミができた
・物件備え付けの棚が経年劣化により落下し、床が傷ついた
特にフローリング自体を張り替えないといけないような状態で退去するときは、ある程度の修繕費用が必要になることを覚えておこう。
なお、修繕する床がフローリングではなく畳やカーペットだった場合は、フローリングよりも高い修繕費が必要となる可能性も高いので注意が必要だ。
また、フローリングや床だけでなく、壁や天井なども原状回復義務の適用範囲になる。ペットによる壁の損傷や傷なども、それなりの修繕費が必要になるので気をつけておこう。
フローリングの傷防止対策①:防止テーブル、椅子の脚にクッションシールやフェルトを貼る
フローリングにつく傷を防ぐ方法としては、床に直接当たる家具の脚の底部に、フェルト素材などの保護材を貼り付ける方法がある。
家具の脚部分にフェルト素材などでできた保護剤を貼り付けるだけなので手軽に対応できる。フローリングに当たる部分をフェルトが守ってくれるので、傷がつきにくく防音対策にも◎。
フローリング・床の傷防止グッズ①:床のキズ防止テープ
床のキズ防止テープ
¥858/seiei
傷防止テープ。家具の脚に合わせて自由にカットできるので汎用性が高い。
フローリング・床の傷防止グッズ②:フェルトパット
フェルトパット
¥1,280/KNEWMART
カットしてあるタイプの傷防止テープ。家具の脚に合うサイズを選ぶだけなので、切る手間がかからないのが◎
フローリング・床の傷防止グッズ③:椅子脚カバー
椅子脚カバー(直径17-21mm対応)
¥1,290/Mukeyo
傷がつくのを防ぐだけでなく、透明素材なのでインテリアの邪魔をしない優れもの!
フローリング・傷防止対策②:キャスター付きの椅子はNG!使用する場合はカーペットを
立ったり座ったりが楽なキャスター付きの椅子は便利だが、フローリングの部屋での使用には向いていない。キャスター部分との摩擦で、フローリング表面に擦り傷が付きやすいのだ。
キャスター付きの椅子を使う場合には、椅子の下にカーペットやマットを敷くと良い。キャスターを移動させる時の音も気にならなくなるため、防音対策にもおすすめ。
フローリング・床の傷防止グッズ④:チェアマット
デスク チェアマット【大判サイズ160×140cm 】
¥5,380/HAODEMI
床を保護する新タイプの素材カーペットチェアマット。チェアクッションの厚みはわずか4mmなので、足元を気にせず簡単に動かすことができるのがポイント。汚れたら、手洗いまたは洗濯機で繰り返し丸洗いできるのも◎!
フローリング・傷防止対策3:フローリング用のワックスを定期的に塗って乾燥防止
フローリングの床材は、乾燥するとより傷がつきやすい状態になる。そのため、フローリング専用のワックスで表面を保護し、乾燥を防ぐのが望ましい。ワックスをかける前には、あらかじめホコリと汚れをキレイに掃除。そのうえでワックスをかけ、フローリングの床材を保護しよう。
フローリング・床の傷防止グッズ⑤:床用樹脂ワックス
リンレイ オール 1L
¥852/リンレイ
床用樹脂ワックスを選ぶとき、まずは部屋の床の材質をチェックしよう。フローリングだけでなく、クッションフロア、ビニール床などにも使える樹脂ワックスを選ぶと良いだろう。
ここからは、賃貸物件のフローリングが傷ついてしまった時の対処法をご紹介!
賃貸のフローリングに傷がついたときの対処法

フェルト素材のシートでできた傷防止グッズやワックスなどを使って気をつけていても、フローリングを傷つけてしまうことはあるだろう。その場合には、傷を隠すための商品を使って傷の修繕をするのがおすすめ。
補修用の商品には、クレヨンタイプとペンタイプのものがある。傷が浅い場合にはペンタイプのもので色を補正すると良い。傷が深い場合には、クレヨンタイプで床材の傷をしっかりと埋めるようにする。
床材の傷ついた部分を、似た色のクレヨンかペンで補修した後は、色落ちを防ぐためにワックスでフローリングの表面をコーティングしよう。
賃貸のフローリング・床に傷をつけないように、しっかり対策しよう!
今回はフローリング・床を傷つけないような対策グッズをいくつか紹介した。
賃貸のフローリングはなるべく傷つけないように、できれば入居時から対策をすることが重要だ。もちろん長年住んでいるとそれなりに傷や損傷は出てくるが、退去時に修繕費の負担を増やさないためにも普段から気をつけておく必要があるだろう。
ぜひ、本記事で紹介した傷防止グッズを活用して対策をしていただきたい。
2021年9月加筆=CHINTAI情報局編集部
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