一人暮らしの同志社大学生に聞いた!費用の内訳や部屋探しのコツは?
京都での一人暮らしってどう?費用やお部屋探しのコツを同志社大学生に聞いてみた!
部屋探しをする上で注意したいのが、物件に求める条件の「優先順位」を明確にすることだ。
優先順位を整理すると納得のいく物件が決まりやすいとか……。実際に京都でお部屋探しをした同志社大学の現役大学生・堀さんに話を聞いてみよう。

この記事でわかること
仕送りと奨学金あわせた11.5万円のほか、アルバイト代を含めて月18〜21万円で家賃や生活費をやりくり
予算内で理想の部屋を見つけるためには、優先条件を明確にしておくと良い
仕切りがないワンルームは掃除がしやすいメリットも!ハンガーラックを使って収納スペースを工夫
このページの目次
PROFILE
- 堀 寛輝さん 同志社大学3年
- 出身地: 大分県
- 最寄駅からの所要時間 :徒歩5分
- 通学所要時間 : 徒歩5分
- 部屋探し期間 : 2ヵ月
物件情報
- 家賃 :45,000円
- 間取り:1R(20.8㎡)
- 築年数:20年

譲れなかった部屋の条件
- 大学から近いこと
- 家賃
- 部屋が広いこと
支出・収入の内訳
▽収入
仕送り | 50,000円 |
---|---|
奨学金 | 65,000円 |
アルバイト | 70,000~100,000円 |
合計 | 185,000円~215,000円 |
▽支出
家賃 (水道代・Wi-fi代込) | 45,000円 |
---|---|
光熱費 | 9,000円 |
食費 | 20,000円 |
交際費 | 30,000円 |
娯楽費(趣味) | 30,000円 |
その他 | 10,000円 |
合計 | 144,000円 |

仕送りと奨学金あわせて115,000円のほか、大学2年から始めた新聞の営業のアルバイト代を足して、月に180,000円〜210,000円で家賃や生活費をやりくりしている。
Wi-Fiが無料で使える物件のため、ネット代を節約することが可能。交際費30,000円は主に友人との食事代。そのほか趣味のダンスや楽曲制作の活動費が月平均30,000円ほどかかっている。

家賃相場はエリアによって全く異なる
「最初は家賃30,000〜40,000円で考えていたのですが、指定校推薦の試験で大学に来たタイミングで不動産会社に行ってみたら、予算を超える部屋ばかりで……。大分県の金銭感覚とは違うんだってその時に気付きました」(堀さん)
部屋探しを開始した当初をこう振り返る堀寛輝さん。出身は大分県の別府市。大分なら30,000円台で広い部屋に住めることもあり、京都も同じくらいだろうと思い込んでいたそうだ。
結局、その時は部屋探しを断念。大分に戻ってから、家賃の上限を50,000円前後に設定し、ネットで本格的に下調べを始めたという。
理想の部屋を見つけるコツは優先条件を明確にすること
堀さんが部屋を探すときに重視した条件は、大学まで徒歩で行ける距離ということと、広さがあること。予算内で広い部屋を見つけるために、バス・トイレ別は真っ先に諦めた。
また、ほぼ料理をしないため、仕切りがない分だけ空間を広く使えるワンルームを選択。
当初、堀さん自身は「そこそこ広くて大学に近ければいいや」と考えていたそうだが、不動産会社で働いている母が一緒に部屋を探しながら的確な助言をしてくれたという。
「『南向きで角部屋がいい』といったアドバイスを母からもらいました。『この部屋どうかな』と見せたら、『これは良くない』と却下されたことも。ネットでいくつか候補を絞って、京都に行ったタイミングで10軒以上内見しました。時間がない中でまわるのは大変でしたが、内見すると間取図で見るより狭く感じる部屋もあって、実際に部屋を見るのは大事だなと感じました」(堀さん)
最終的に堀さん親子の条件を全て満たす今の部屋を見つけて、契約。部屋に求める優先条件を明確にして、諦めずにいくつもの物件を吟味したことが、堀さんの部屋探しの成功の要因と言えそうだ。

収納スペースの狭さは工夫で解決!
実際に住んでみて、「自分自身では日当たりや階数などはまったく気にしていなかったけれど、母の助言に従って良かった」と話す堀さん。
最上階の角部屋で南向きなので、窓からは朝から光が入り、毎朝快適に目覚められるという。仕切りがないワンルームの部屋は掃除をしやすいというメリットがあった。
収納スペースがない部屋だが、ハンガーラックを設置して使いやすいようにアレンジ。妥協したユニットバスも、温泉地・別府出身としては多少の狭さを感じるものの、「慣れれば気にならない」とのこと。


防音性の高い部屋なら友人が集まっても心配ナシ
さらに、住み始めてから気が付いた物件の良さが一つ。部屋探しの時はあまり意識していなかったそうだが、「防音性が高いことがとても助かっている」のだという。
「大学の友達がよくうちに来るのですが、みんなでしゃべったり、音楽をかけたりするとどうしてもうるさくなってしまうんです。でも、このマンションは鉄骨なので隣の部屋への音漏れの心配が少ない。隣からも音は聞こえてこないので、安心して仲間と盛り上がれるんです」(堀さん)
大人数が集まっても大丈夫な部屋かどうか、というのは大学生の一人暮らしならではの外せないポイントかもしれない。広さを求めた堀さんの部屋は、中央に空間があり、テーブルを囲んでみんなでワイワイできる。ここで仲間と趣味の楽曲制作をすることもあるそうだ。
最後にこれから部屋探しをする人へのアドバイスを聞いてみた。
「防音性はすごく大事。内見のときも不動産会社の方に確認したほうがいいです!」(堀さん)
文=村上佳代
写真=編集部