同棲のメリット・デメリットは?お互いを尊重して暮らすための事前チェックポイントも紹介
同棲をするなら、メリットとデメリットを知っておこう
交際期間が長かったり、結婚を視野に入れたりしているカップルの中には、“同棲”を考えている人たちもいるだろう。一緒に暮らすことはお互いをより知るきっかけとなり、絆を深めることにもつながる。
また、二人暮らしをすることで生活費を節約することできるのもメリットだ。
しかし、同棲によっていつも一緒にいることに満足してしまい、なかなかその先に進めないという悩みを抱えるカップルもゼロではない。今回は同棲をするメリットとデメリット、そして同棲の前にチェックしておきたいポイントを紹介する。

この記事でわかること
同棲のメリット「貯金しやすい」「病気や防犯面で安心」「一緒に過ごす時間が増える」
「プライベートの時間を作りにくい」「相手の嫌な部分が見えてしまう」などデメリットもある
同棲をする前に「お金や家事の分担」「最低限のルール」などを決めておくと、揉め事に発展しにくい
このページの目次
同棲をする6つのメリット
“同棲”とは、彼氏や彼女と一緒に暮らすことである。「結婚の前段階」として位置付けられることもあり、しばらく同棲した後に入籍するカップルも多く見受けられる。他にも、同棲には、下記に紹介するようなメリットがある。
同棲のメリット①:お金が貯まりやすい
同棲するまで一人暮らしをしていた人にとっては、家賃や光熱費などの費用をパートナーと折半にすることができる。個々の出費が減るため、貯金もしやすくなるだろう。

同棲のメリット②:病気のときや防犯の面で安心感がある
1人で暮らしていると、体調を崩した時に自分で何とかしなければならない。近くに実家があればサポートを求められるかもしれないが、場合によってはうまくいかないこともあるだろう。
しかし、恋人と二人で暮らしていればお互いに助け合うことができるし、心に余裕を持つこともできる。
また、ストーカーのターゲットになりやすいのは女性だが、男性との二人暮らしをすることによって、一緒に住んでいる相手に助けを求めることができる。
防犯の観点から、女性の一人暮らしで男性物の洗濯物をわざわざ干しているという人もいるくらいだ。
同棲のメリット③:二人で家事を分担できる
実家にいたときは親がしてくれていた料理や洗濯、掃除も、一人暮らしでは全て自分でこなさなくてはならない。しかし、同棲をすれば二人で協力して進めることができるため、お互いの負担が減ることになる。

同棲のメリット④:恋人と一緒に過ごす時間が増える
同棲をする前は、デート終了後はそのまま帰宅して、それぞれ自分の生活に戻っていたことだろう。「寂しい」と感じていた人もいるかもしれないが、一緒に暮らすことで寂しさを解消できる。
おもしろいテレビ番組を観たり、おいしいごはんを食べたりするなど、好きな人と楽しい時間を共有できるのもうれしい。

同棲のメリット⑤:相互理解が深まり、結婚後の生活がイメージできる
相手の生活リズムや家事のスキル、食習慣など、生活する上で大切にしている価値観は一緒に暮らしてみないと分からないこともある。同棲してお互いを理解すると、結婚後の生活をイメージしやすくなると考えられる。
同棲のメリット⑥:結婚を親に了承してもらいやすくなる
同棲することにより、二人が真剣に将来を考えながら付き合っていると両親に認知してもらいやすくなる。そのまま結婚を希望することで、今後の結婚生活もトラブルなく送れると思ってもらえるだろう。結婚に向けた地盤固めとしても、同棲は有効な手段になるのだ。
同棲する5つのデメリット
同棲にはお互いのことをより理解できる、両親に安心してもらえるといったメリットがある。しかし、以下のようなデメリットもあるので、同棲を始める前にきちんと押さえておこう。
同棲のデメリット①:結婚というけじめをつけにくくなる
同棲によって常にお互いが一緒にいることに満足してしまい、「結婚」というけじめを付けにくくなるケースも見られる。重い責任を背負いたくないという男性も多く、結婚を保留にしてしまう方も少なくはない。お互いの将来のことを考えて、なるべく早めに決断するようにしたいものだ。
同棲のデメリット:喧嘩をしたときに気まずくなる
ずっと仲良くできれば良いものの、やはり人間だから喧嘩することもある。喧嘩を長引かせてしまった場合、同棲していると嫌でも相手と顔を合わせなくてはならず、気まずい空気が流れることも。お互いの意見を尊重し、なるべく自分から謝るようにしよう。

同棲のデメリット③:プライベートな時間を作りにくくなる
一人暮らしの時は、自宅に帰れば全てが自分の時間。しかし、同棲すると家に帰れば常に相手がいるためプライベートな時間を作りにくくなる。「好きなことを自由にできない」とストレスを感じる人もいるようだ。
同棲のデメリット④:相手の嫌な部分が見えてしまう
一緒に暮らすことで、同棲前には気づかなかった相手の嫌な部分が見えてしまうこともあるだろう。「お皿の洗い方が雑」「味の好みが合わない」など、些細なことから相手に不満を抱えるケースもある。嫌なことがあればきちんと伝えて、お互いが気持ち良く生活できるように工夫しよう。

同性のデメリット⑤ 別れるときの処理が大変になる
残念なことにも破局という結末を迎えた場合、歯切れよく別れるわけにいかなくなる。一緒に買った家具や家電はどうするのか、どちらが出ていくのかなど、解決しなければいけない問題が山積みだ。こういったリスクも考慮したうえで同棲に踏み切らなければならない。
同棲するメリット・デメリット以外にチェックしておきたいポイント
このように、同棲にはメリットだけではなくデメリットもあるのだが、そのほかにも気をつけなければならないことがたくさんある。同棲を始める前には、以下のポイントをお互いにチェックしておくと良いだろう。
同棲前のチェックポイント①:同棲期間はいつまで?
結婚の前段階として同棲を始めるのであれば、「半年」「1年」などあらかじめ同棲期間を決めておくのがおすすめだ。期限を設けることで、結婚のタイミングや今後どうするかを決めやすくなると考えられる。

同棲前のチェックポイント②:部屋の間取りはどうする?
同棲するための物件を決めるときは、1LDKや2DKなど部屋が複数ある間取りにするのがおすすめ。複数の部屋があれば、もし喧嘩をしてしまってもプライベートな時間を確保することができる。

同棲前のチェックポイント③:お金や家事の分担は?
同棲において避けられないのが、お金や家事の問題だ。同棲開始後に揉めることのないように、あらかじめお金の負担額や内訳、家事の分担などを決めておこう。
「家賃は折半だけど、光熱費はどちらが負担する?」「掃除は得意だけど料理が苦手だからお願いしたい」など、事前に話し合いをしておくことで後々揉めることが少なくなると考えられる。
同棲前のチェックポイント④:最低限のルールを決めよう
「スケジュールを共有する」「お互いのスマートフォンを覗かない」などのルールを決めておくのも1つの手だ。最低限のルールを設けておくことで、相手がどこで何をしているか不安になることも少なくなる。お互いのプライベートを尊重できるようになるので、相手の気持ちを考慮しつつ、納得できるルールを事前に決めておくようにしよう。

同棲生活で大切なのは、相手を思いやる気持ち
同棲開始前は夢と希望にあふれているが、実際に同棲を始めてみると良いことばかりではないということに気づくはずだ。一緒に暮らしているうちに、今まで見えなかった相手の悪い部分が見えるかもしれないし、大きな課題にぶつかることもあるだろう。
しかし、相手を思いやる気持ちを持ち続けていればそのようなトラブルも乗り越えることができるはず。今後のことも考えて、お互いを尊重し合って実りのある同棲生活を送るようにしよう。

一緒に暮らす前に話し合って同棲のメリットを活かそう
今回は同棲のメリットとデメリットについて紹介した。一緒に暮らすことで不都合に感じる部分はあるものの、事前に話し合っておくことで十分に対策することができる。せっかく大切な人と暮らすのだから、毎日を気分良く過ごしたいもの。お互いにコミュニケーションを取って絆を深めながら、楽しい同棲生活を送ろう。
文=宅野美穂(株式会社YOSCA)
2021年8月加筆=CHINTAI情報局編集部