子供と部屋を別々にする時期っていつから? 年齢別のメリット・デメリット紹介
何歳から子供部屋って必要なの?

いつ頃から子供に部屋を与えるか悩んでいる人も多いだろう。小学校に入学してからすぐ自分の部屋を与えるべきか、中学生頃までなら大丈夫か。
結論から言うと、必ずこの時期に分けるべき、といった明確な年齢は存在しない。しかしながら、心の健全な成長に合わせ、部屋のあり方もまた変化させていくべきである。そこで今回は、部屋を分けるタイミングはいつ頃がベストなのか、心理発達の観点から年代別に詳しく考えていきたい。
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子供と部屋を分ける年齢とメリットとデメリット
それでは子どもと部屋を分けることのメリットとデメリットを年代別に見ていこう。
小学校入学前(3~5歳)

メリット
幼稚園や保育園の年代は、発達段階では幼児期後期にあたる。基本的な生活習慣を確立していくことが課題であり、個室の重要性はまだ少ない。しかし、人や物、場所に対する独占欲求があるため、自分の荷物を置く空間として部屋を与えることは生活ルールの基盤を築くために大きなメリットがある。
デメリット
幼児期に個室でムリヤリ一人きりにして遊ばせたり寝かせるのは、精神的自立には繋がりにくい。あくまでも荷物置き場・自分の部屋の存在を意識させる目的で与えることになる。そのため部屋としての活用頻度が下がるのがデメリットだ。
部屋数に余裕がないのであれば、リビングの一角に子どもの専有スペースを作った方が部屋を有効に利用できる。
小学校低学年(6~8歳)

メリット
「小学校に入学したら部屋をつくろう」と考えている人は多いのではないだろうか。実際、東京ガスが行った2014年の意識調査によると、自分だけもしくは兄弟姉妹と一緒の部屋がある子どもは半数以上という結果となっている。
小学校低学年は成長発達過程でいえば学童期。自分でできることも増えていき、自立の一歩を踏み出していく。突然一人で寝たいと言い出しはじめる子どもも多い。個室を用意しておくことで子どもの自立心を尊重することが可能だ。自分の空間を整理整頓する習慣も身につけることができる。
デメリット
部屋を分けることで親が寂しさを感じるデメリットだとは思うが、個室を作るとコミュニケーションが減りがちなので、リビングで勉強を一緒にするなどの対策もとっておくといいだろう。
小学校高学年(9~12歳)

メリット
小学校高学年は学童期と思春期の狭間であり、身体だけでなく心も成長も著しい。羞恥心が強く表れるようになり、親に言えないことも増えていく時期だ。10歳の壁とも言われているが、高学年の頃になると他者との比較により、劣等感をもったり自己評価が下がる場合がある。秘密を抱えたり悩みをもったとき、人には自分自身と向き合う場所が必要となる。そこで必要なのが一人で居られる自分の部屋だ。
プライバシーを尊重できる環境を整えることで、心の自立を大きく支えることができるメリットがある。兄弟姉妹が一緒ならば、タンスやカーテンなどで仕切りをつくってあげよう。部屋を分けてあげるだけでも、自分のいる空間に安心感を抱きやすくなる。
デメリット
この時期になると、そこまであからさまなデメリットはなく、子供が部屋に居る時間が増えればコミュニケーションの時間が減ってしまうこと、部屋にこもっていることで秘密や悩みに親が気付きにくくなることなどだろう。子どもの様子をじっくり観察して、何か変わったことがないか確認しておくことが大事だ。
中学校(13~15歳)

メリット
思春期は第2反抗期でもあり、親子関係もまた大きく変わっていく時期である。自分の部屋がない場合、「自分の部屋が欲しい」と主張する子どももいるだろう。親子ケンカをしたときや友人関係で悩んだとき、辛いことがあったとき、個室は心のリセットをする大切な居場所となる。リラックスして自分と向き合える場所があることで、心の余裕にも繋がっていく。
デメリット
精神的自立の欲求が小学校高学年より高まるため、リビングにいる時間が大幅に減るかもしれない。親の目が行き届かないため不安になるかもしれないが、その分リビングのいる時や休みの日に濃いコミュニケーションをとることを意識したい。
大切なのは、自立を意識しすぎて孤立させてないことだ。距離感を見極めながら、ちょうどよい親子関係を築いていこう。
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文=もふこ
4歳児を子育て中のアラサー主婦。現在は第2子妊娠中。子供と一緒に過ごす時間を増やしたいという気持ちからライターに。大学では心理学を学び、卒業後も家族心理学や交流分析の研究を続ける。趣味は西洋占星術