賃貸物件を選ぶ際に、妥協しても良い条件とは?こだわるべきポイントも紹介

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こだわり過ぎると選べない!賃貸物件で妥協しても良い条件とは?

2択で悩む女性
何を選ぶかが、物件探しの第一ステップになる

物件探しをするときに、条件をこだわり過ぎて「希望に合う物件が全然ない!」と焦りを感じたことがないだろうか。少しでも良い条件を求めるのは自然なこととはいえ、ある程度の妥協をしないと、いつまでも希望に合う物件が出てこないという事態になってしまいかねない。

そこで今回は、賃貸物件を選ぶときに妥協すべき条件、妥協できない条件などについて考えてみよう。

よくある賃貸物件選びの希望条件

間取り図
間取り図を見れば見るほど、混乱は増すばかり……

賃貸物件を探すときには条件を比較検討しながら進めるものだが、そもそもどのような条件を希望する場合が多いのだろうか。

賃貸物件の希望条件:エリア・周辺環境

「こんな場所に住みたい!」と、希望条件として、エリアや周辺環境をあげる人は多い。

通勤・通学を考慮したり、住みやすい環境を求めたりするなら、さまざまな条件を考えていくべきだろう。

希望条件として代表的なものは以下の4つだ。

  • 通勤・通学先に乗り換えなし
  • 便利な路線沿いに位置する
  • 学校、職場が近い
  • 最寄りの駅から近い

賃貸物件の希望条件:設備

また、物件の設備を希望条件にする人も多い。快適に過ごすためには設備も重要なポイントだ。

よく希望条件にあげられるものは以下の11個である。

  • 築年数が浅い
  • バス・トイレ・洗面が別
  • 部屋が広い
  • 家賃が安い
  • 収納が豊富
  • 設備が新しい
  • 高階層にある
  • 防犯設備がある
  • 駐車場がある
  • 日当たりが良い
  • 眺めが良い

個人の要望はほかにもあるかもしれないが、一般的にはアクセスの良さ、買い物の便利さ、部屋の快適さなどが条件としてあげられるだろう。ただし、条件の良い物件は家賃とのバランスが悩みどころとなることも多く、妥協点を選択しなければならなくなる。

賃貸物件選びで妥協しても良い条件はある?10のポイントを紹介

考える女性
ゆっくり考えてみることも、物件選びには大事な時間だ

賃貸物件の条件でどうしても妥協しなければならないとき、何を選択すべきなのかを考えてみよう。

妥協しても良い条件①:賃貸物件の外観

すてきな外観の物件に憧れるが、外観の良い物件が、住んでみて居心地の良い物件とは限らない。建物の見た目より、長い時間を過ごす室内の清潔さや使い勝手、設備の充実度が重要だといえる。

妥協しても良い条件②:インターネット無料

近年インターネットの利用は当たり前となったため、インターネット無料は魅力的に感じる。ただ、実際のところ、速度面で満足できなかったり、セキュリティ面で不安があったりするという意見は多い。自分で回線を契約する、スマホのテザリング機能、お店のWi-Fiなどで対応できるため、必須条件とする必要はないだろう。

妥協しても良い条件➂:宅配ボックス

不在がちな人にとっては便利そうな宅配ボックスだが、実際はなくても困らないという人が多い。日付指定で届けてもらう、コンビニで受け取るなどのサービスを活用すれば、宅配ボックスがなくても問題はない。

妥協しても良い条件④:追い焚き機能

特に一人暮らしの場合は、ゆっくり湯船に浸かることも少なく、追い焚き機能は必須といえない。1人なら基本的に、入浴するときにお湯を入れるため、すぐに入れば追い焚き機能は使うことがないだろう。一方、2人以上で入居する場合、お互いの入浴時間に間が開くのであれば追い焚き機能もあった方が良い。

妥協しても良い条件⑤:オートロック

防犯上の利点から人気のオートロックだが、完全に部外者や不審者をシャットアウトできる万能なものではないことを理解しておこう。防犯面なら鍵に補助錠をつける、窓に防犯グッズを使うなど、別の方法で補うことも可能なため必須とはいえない。また設備よりも、玄関のチャイムが鳴ってもすぐに出ない、帰りは背後に気をつけるなど注意して、自分でしっかりと防犯の意識をもつことのほうが大切だ。それでも必要な場合はオートロック付き物件を検討してみても良いだろう。

妥協しても良い条件➅:コンロ数

2口以上のコンロを希望する人も多いが、一人暮らしの場合、実際2口同時に使う機会は少ないようだ。コンビニやスーパーで買ってきたものを食べるなど、普段料理をしない人も多い。自炊の頻度がそこまで多くないのであれば、2口以上のコンロにこだわる必要はないと言えるだろう。来客時など必要な場合のみ、カセットコンロを利用する手もある。

妥協しても良い条件➆:物件の方角(日当たり)

一人暮らしの場合、日中は家にいないという人も多い。その場合、日当たりなどを考慮した方角はそこまで気にしなくても良いだろう。洗濯物も、浴室乾燥機や除湿機などがあれば、外に干さなくても快適に乾かすことができる。

妥協しても良い条件➇:築年数

築年数が浅く、新しい物件が理想的ではあるが、家賃などのバランスから妥協するべき項目となるだろう。「どうしても無理」という古さでなければ、築浅物件にこだわる必要はないだろう。

また、築数十年経っている物件だとしても、リフォームが施されている場合もある。そのため物件の状態は、一概に築年数だけでは判断できない。

妥協しても良い条件➈:階層

防犯の面や眺望のことを考えると、高階層である方が良いだろう。しかし、高層階であればあるほど家賃も高くなる傾向があるため、強いこだわりをもつことはおすすめできない。

もちろん、日当たりを考慮する必要はあるだろうが、高階層だからと窓を施錠していなければ、かえって侵入者にねらわれやすい場合もある。「眺めがとても良かった」という物件の特別な付加価値があるなら別だ。しかし、普通であれば妥協しても良い条件となるだろう。

妥協しても良い条件➉:バス・トイレ別

一人暮らしであれば、入浴中にトイレが使えなくても支障はない。気になる場合は、シャワーカーテンなどで対策すれば快適に使用できる。

別々に設置されているかどうかより、清潔感があるかどうかの方が重要である。

賃貸物件選びでこだわるべき5つの条件

家賃
家賃で無理をするのは、あまり良いことではない

賃貸物件の譲れない条件とは、どのようなポイントだろうか。例を5つ紹介しよう。

こだわるべき条件①:家賃

賃貸物件を選ぶ際、条件にこだわり過ぎると、比例するように家賃が高くなってしまうことも多いのではないだろうか。しかし、自分が生活できる家賃の上限を超えてまで、物件の条件にこだわることは避けるべきだろう。安易に高い家賃を選ぶことなく、家賃の目安を軸にして、そのうえで再度条件を検討した方が良い。

▽家賃の目安はこちらをチェック!

こだわるべき条件②:駅からの距離

通学や通勤は毎日のことなので、自分にとって無理なく歩ける距離で考えると良い。また、駅から近ければ一定の人通りもあるため、夜遅い帰宅でも安心だ。

駅から自宅までの距離が長いと、毎日の行き帰りだけでヘトヘトになってしまう。また、突然の雨など悪天候のとき、荷物が多いときにはストレスを感じるだろう。駅から遠い場所で好条件の物件が見つかった場合、日々の通学や通勤のシミュレーションをして、無理なく通えるか十分に検討することが大切だ。

こだわるべき条件③:学校・職場までの通いやすさ

同じく、学校や職場への通いやすさも大切なポイントである。

特に、徒歩や自転車で通えるとベスト! 満員電車に揺られるストレスもないし、電車の時間に合わせることなく、自分のタイミングで出かけられる。

ただし通勤・通学先が都心部にある場合、その付近で手頃な家賃の物件を見つけるのはなかなか難しいかもしれない。その場合も、乗り換えの少ない通いやすいルートや、無理のない通勤通学時間を考えて住むエリアを決める物件を探すと良いだろう。

こだわるべき条件④:周辺環境や住人の様子

物件の周辺環境は、自分で改善できることではないため、非常に重要なポイントの1つだろう。そのためできる限り内見で現地に足を運び、騒音がないか、周辺設備などが汚れていないか、異臭がしないかなどの周辺環境をしっかりと肌で感じることが理想的だ。

また、日中と夜で周辺環境が変わることはよくある例だ。昼間は治安が良さように見えていても夜になると街灯が少なく真っ暗になっていたり、公園があることで物騒な雰囲気を感じたり、実は居酒屋が多く酔っ払いの歩き回るエリアだったりと、日中では気がつかないこともある。部屋の居心地も重要だが、外の環境も影響が大きいため、妥協せずに観察しよう!

こだわるべき条件⑤:その他設備

魅力を感じる設備は人それぞれだが、自分の中で「これだけは」というこだわりのある設備は妥協してしまうと後悔することになる。室内洗濯機置き場や、独立洗面台などにこだわる人は多い。また、窓のガラスが二重なら結露しにくく掃除も簡単だ。自分の生活スタイルをイメージして、譲れない設備にはこだわった方が良いだろう。

賃貸物件選びで妥協しても良い・こだわるべき条件は人によって異なる

賃貸物件を選ぶときに妥協して良い条件、こだわるべき条件は人それぞれだ。今回紹介した内容はあくまで参考程度に考えてほしい。自分の譲れる条件・譲れない条件に優先順位をつけたうえで、希望条件を絞っていくと良いだろう

賃貸物件は条件に優先順位をつけて選ぼう!

アドバイスをする女性
経験者にアドバイスをもらうことも大切だ

物件を選ぶときに、誰でも最初は条件をいろいろと並べてしまう傾向がある。しかし、自分が考えていた条件と家賃のバランスが難しいと判明したときには、少し時間をおいて冷静に、客観的に検討することも必要となるだろう。

また、不動産のプロにアドバイスをもらう方法も1つかもしれない。最適な妥協点が見出せるよう賃貸物件の条件は、とことん検討した方が後悔する可能性は少ないだろう。

文=miyako

2022年2月加筆=CHINTAI情報局編集部

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CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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