親が一人暮らしに反対! 円満に自立するための理由別・説得方法
憧れの一人暮らし!親に反対された場合はどうしたら良い?
憧れの一人暮らしを夢見て計画しても、親に相談した途端に大反対に遭うこともある。自立していく子どもを心配したり、寂しさを感じたりするのだろう。あるいは、親の負担で一人暮らしを始めたいという場合には金銭的な理由かもしれない。
そこでこの記事では、「親に自立を認めてもらうためにはどのように説得するべき?」と悩む人のために、円満に一人暮らしを始めるための方法を紹介しよう。

この記事でわかること
反対理由が金銭面の場合は、必要な家賃や生活費、自分で稼げる金額を具体的に提示しよう
食事や健康面が理由の場合は、一人暮らしに備えて栄養バランスの取れた食事を作れるようになろう
犯罪リスクが心配なら、防犯について下調べをして安心して送り出してもらえるようにしよう
このページの目次
一人暮らしを「金銭的な理由」で反対される場合は、やりくりの計画を提示しよう
学生が一人暮らしを始めたい場合、親からの仕送りで生活費をまかなう場合が多いだろう。学校が実家から通える距離であれば、親に一人暮らしを反対されることもある。
家族全員の生活にも関わるので無理は言えないかもしれないが、月々のアルバイトで補える金額を示すことで説得できる可能性がある。一人暮らしに必要な家賃や生活費と、自分で稼げる金額を具体的に提示することで、親に「きちんと自立したい気持ちがある」ことをアピールできるだろう。
また、就職したての新社会人や、収入が不安定な職業の場合、親から「今の収入でちゃんとやっていけるの?」と心配されることもあるだろう。その場合、収入・支出を想定した家計簿を実際につけて見せるのもよいだろう。
一人暮らしは節約上手になれるチャンスでもある。自己管理による責任感も生まれ、自立へ向かう大きな一歩となるはずだ。

金銭面以外で親から一人暮らしを反対される場合。どんな理由がある?
自分の収入でしっかり生活していけるにもかかわらず、一人暮らしを親に認めてもらえない場合。親御さんは内心で子どもの自立を喜んでいても、いざ実家から出て一人暮らしをすると思うと心配は尽きないものだ。
株式会社共立メンテナンスが実施したアンケートによると、一人暮らしをしている子どもへの心配事として、特に多いのが以下の3つであることが分かった。
・きちんとした食事を摂っているか
・健康管理ができているか
・犯罪に巻き込まれないか
もしかすると、親御さんが実家での暮らしぶりを見て不安を抱き、一人暮らしを反対している可能性もある。心配する親に反発するよりも、それぞれの解決法を提示して話し合うことが大切だ。
ここでは、これら3つの心配に対する解決法を順に見ていこう。
出典:株式会社共立メンテナンス 「子どもの一人暮らし」に関するアンケート
(2014年1月実施、対象:全国の30代~50代の親400人)
「食事」を理由に一人暮らしを反対されている場合
実家で暮らしている間は、親に温かいごはんを作ってもらうことができる。もし、あまり料理をしたことがないのであれば、一人暮らしさせることに親が不安を感じるのも当たり前。まずは一人暮らしに備えて栄養バランスの取れた食事を作れるようになろう。
料理などの家事は、親に教えてもらうのがおすすすめだ。一緒にキッチンに立つことはコミュニケーションになり、自立や一人暮らしについての考えを伝えるきっかけにもなる。上達してきたら家族に手料理をふるまって腕前を見てもらうのもいいだろう。
また、一人暮らしを始めたら、月々に使えるお金は限られる。自炊は健康管理だけでなく、節約の味方にもなるので覚えておいて損はないだろう。

「健康管理」を理由に一人暮らしを反対されている場合
自由と引き換えに、なんでも自分でこなさなければならないのが一人暮らし。寝坊や夜更かしが当たり前の不規則な生活を送っているようでは、親から生活リズムの乱れを心配され、一人暮らしを反対されても仕方がない。
まずは規則正しい生活に改め、自分で健康管理ができることを態度で示そう。
早寝早起きを心がけ、三食しっかりと食べる。何よりも笑顔でいきいきとした姿を見せることも大切だ。一人暮らしはすべてが自己管理。実家にいる間に健康的な習慣を身につけることが自分にとっても財産になるだろう。

「犯罪リスク」を理由に一人暮らしを反対されている場合
さまざまな犯罪が起きている昨今。子どもが巻き込まれるのではないかという心配から、一人暮らしに反対する親もいる。まずは家族と防犯について話し合う機会を持った方がよいだろう。
特に初めての一人暮らしの場合、内装や広さだけで立地や物件を決めてしまいがちだが、防犯のためにはオートロックが完備された物件や、街灯が多く夜道でも安心して帰宅できる道があるなど、セキュリティ面で安心な物件を選ぶことが大切だ。
ほとんどの自治体や警察署では、地域の犯罪発生率などの情報を公開している。防犯についてしっかり下調べをし、親に安心して送り出してもらえるようにしよう。

ここからは、どうしても一人暮らしをしたいとき、認めてもらうための方法を紹介!この方法を試すしかない!
どうしても一人暮らしを認めてもらえないなら、味方を呼んで話し合いを
お金の工面も自分でできる。健康管理や防犯についての知識もしっかり身に付けた。それにもかかわらず、親が一人暮らしを認めてくれない場合。心の根底には、あなたと離れたくない「寂しさ」が潜んでいることもある。
そこで、自立について話し合うときには、先に一人暮らしをしている親戚や友人を呼び、体験談を語ってもらうのも良い方法だ。お手本となる先輩がいれば、一人暮らしを反対していた親も安心するだろう。第三者が入ることでうまくいく場合もある。
親が反対する気持ちを理解し、一人暮らし後も定期的に連絡する
親に一人暮らしを反対されると、「自分の夢を邪魔するなんて」とつい反発してしまうかもしれない。しかし、自分のことを心配してくれる親の存在はありがたいものだ。一人暮らしをしてから親との関係が良くなったり、離れてから親の愛情に気付いたりする人も多い。
もし念願かなって一人暮らしをスタートすることができたら、親にはメールやSNSを使って定期的に連絡しよう。また、大型連休や休暇などを使って帰省し、自立して元気に過ごしている姿を見せることも大切だ。
文=金子志緒