実家暮らしのメリット・デメリットは?一人暮らしと徹底比較
実家暮らしと一人暮らし、メリットとデメリットは?
「実家を出て自立した方が良い気もするけど、貯金や家事のことを考えると実家暮らしをやめられない。だけど、いつまでも親の世話になっているわけにもいかない。」
進学や就職など人生の節目において、このような葛藤を抱えた経験のある人は多いのではないだろうか。一人暮らしをするにしても実家暮らしをするにしても、それぞれ良いことも悪いこともある。
今回は、実家暮らしと一人暮らしそれぞれのメリットとデメリットを徹底比較する。この記事が、一人暮らしを始めるかどうか悩む人の参考になれば幸いだ。

この記事でわかること
実家を出るタイミングは「進学・就職・独立したいと思ったとき」が多い
実家暮らしのメリット「節約できる」「健康を保ちやすい」「防犯面でも安全」
デメリットは「生活リズムが違うと、ストレスに感じる」「友人や恋人を気軽に招きづらい」
このページの目次
進学? 就職? みんなが実家を出るタイミングって?
実家を出て一人暮らしを始めるタイミングは人それぞれである。主なきっかけとして、以下のように就職や進学などの新生活の時期であるケースが多いようだ。
実家を出るタイミング1.進学先が実家から離れている時
高校卒業後、進学先の大学が実家から離れた場所にあるため、キャンパスの近くに部屋を借りて一人暮らしを始める学生は多いだろう。
地方在住の学生が進学のために上京するケースも多く見られる。進学は、一人暮らしを始める良いきっかけであると言えそうだ。
実家を出るタイミング2.勤務先が実家から離れている時
社会人になり、配属先や勤務先が実家から遠いため一人暮らしを始める人もいるだろう。入社当初は実家から通えても、転勤や異動などで住み慣れた実家を離れるケースもある。
実家を出るタイミング3.歳を重ねて、親から独立した方が良いと気付いた時
大学も会社も地元にあり、ずっと実家暮らしだという人もいる。しかし、ある程度歳を重ねると「そろそろ親から独立した方がいいかもしれない」と、一人暮らしを考え始める人もいるのではないだろうか。

実家暮らしVS一人暮らしどっちが得する?
どちらが得をするかは一概にはいえない。金銭面だけ見ると、実家の方が得だと感じる場合が多いだろう。しかし、金銭面の損得だけではなく、充実感や快適さを含めた満足度が高くなければ、得をしたとは感じられないはずだ。
どちらかを選択する際に重要なのは、自分が希望する生活スタイルや収入、性格などを考慮することだといえる。後悔しないためにも、メリットとデメリットを比較しながら、どちらが自分にとって得になるのかを客観的に判断しよう。つぎでは、実家暮らしと一人暮らし、それぞれのメリット・デメリットを紹介していく。
ここからは、一人暮らしと実家暮らしの生活環境を比較する。一人暮らしを始めようか迷っている人は最後の決め手になるかも!
実家暮らしのメリット・デメリット
まずは実家暮らしのメリットとデメリットを確認しよう。実家暮らしであれば生活環境を変える必要がなく、引越し費用や家賃も不要なため、手間や時間がかからない。
また家族がいるので病気やトラブルのときにも安心だ。あえて一人暮らしをする必要性を感じない人なら実家暮らしは向いているだろう。
メリット

実家暮らしのメリットは家賃や光熱費が抑えられ、節約ができることだろう。月にいくらかを家族に渡すとしても、一人暮らしの出費ほどではないケースが多い。
さらに、家に帰ればあたたかいごはんを用意してもらえること。疲れて帰ってきてお腹を空かせているときには嬉しいことこの上ない。一人分の材料を買う必要もないので、食材を余らせる心配もなく経済的だ。家族と過ごすと生活リズムが整いやすく、食事もきちんと取れるため、健康を保ちやすい。
また、実家暮らしでは常に親や兄弟などが家にいることが多い。家に誰かがいるだけで安心感が得られ、仕事や学校生活で辛いことがあった場合にも、話し相手がいるだけで心が軽くなることもあるだろう。防犯面でも誰かがいると安心できる。何かが起こったときにも頼れるというのは、実家暮らしのメリットだ。
デメリット
実家では家族といえども、お互い気を遣って生活しなければならない。たとえば外出からの帰宅が深夜になったとき、実家暮らしの人は寝ている家族を起こさないように気をつかうものだ。家族の生活リズムが違うと、ストレスに感じる可能性がある。
また家族がいると、友人や恋人を気軽に招きづらい場合もあるだろう。そうなると、誰かに会いたいときは外出するか、家族に気を遣いながら家に呼ばなくてはならない。
家族に配慮しながらの生活が続くと、窮屈さを感じるかもしれない。家族からの干渉や家のルールがある場合は、さらにその気持ちが高まる可能性もあるだろう。一人暮らしに比べると、生活面の自由度の低さが実家暮らしのデメリットとして考えられる。
一人暮らしのメリット・デメリット
自由で気ままな生活を送れるイメージが強い一人暮らし。気楽で楽しそうだが、費用がかかったり、生活のすべてを一人で行ったりとデメリットもある。快適な一人暮らしを送るためには、自分自身をコントロールする力が必要になるだろう。自立をするためや、自分のペースを大事にしたいと考える場合には一人暮らしは最適だ。メリットとデメリットを解説していこう。
メリット

一人暮らしの一番の良さといえば自由を謳歌できるという点。いつ友達を呼んでも、いつお風呂に入っても、帰宅時間が遅くなっても、誰にも何も言われないのが一人暮らしのメリットだ。すべて自分の意思で選択できるので、実家暮らしでは得られない気楽さを味わえるだろう。また、お金や体調の管理などにも自己責任がともなうので、必然的に自立しやすい環境が得られる。
さらに、一人暮らしなら通勤や通学がしやすい立地を選択できるのも嬉しいポイントだ。移動時間を減らして効率よく暮らしたい人には一人暮らしが向いているだろう。
デメリット
掃除や洗濯、自炊など、ひと通りの家事をこなさなければならないのが一人暮らし。自己管理ができていなければ、ダラダラした生活になりやすいともいえるので注意が必要だ。そして、一人暮らしは意外とお金がかかる。実家暮らしなら勝手にそろえられていた生活用品も、一人なら自分で購入しなくてはならない。家賃や固定費だけでなく、細々とした生活必需品の出費でお金が消えていくのは一人暮らしのデメリットだろう。
また、体調を崩しても一人暮らしの場合は自力で乗り越えなくてはならない。治療費や薬代の出費もかさむため、普段から体調管理をしっかりしておこう。

実家暮らし VS 一人暮らしの決着は……自分次第!

実家暮らしと一人暮らしのメリットとデメリットについて、比較してみた。やはりどちらにも良い部分と悪い部分がある。
実家暮らしでは、料理や掃除、洗濯などの家事全般を親がやってくれることが多いだろう。一人暮らしを始めれば、きっと親のありがたみを身に染みて感じることができるはずだ。
一人暮らしをしようか、実家暮らしを続けようか迷っている人は、金銭面や生活環境などさまざまな視点で検証してみることをおすすめする。自分が近い将来どうなっていたいか考え、家を出るかどうか決めてみても良いのではないだろうか。
文=宅野美穂(株式会社YOSCA)
※2020年9月25日に編集部で一部加筆・修正