物件探しで後悔しないために。賃貸物件を借りる際に部屋選びで気を付けたいポイント

最終更新日:

家賃や間取りだけじゃない!自分の生活に合わせて条件を決めよう

部屋探し
引越した後に後悔しないためには…!?

賃貸物件を借りる際に、まず希望の条件をいくつか決めてから部屋探しを始める人が多いだろう。希望の条件というと「間取り」や「駅までの距離」、「家賃」や「大学や会社までの通いやすさ」などをイメージしやすい。しかし、実際に住み始めてみると、そういった部分とは別のところで問題が起きることも実は多い。

今回は「住み始めてみたら自分の生活に合わなくて後悔した」ということを未然に防ぐためにも、物件探しの際に気を付けたいポイントをご紹介しよう。

部屋探しで気をつけたいポイント①.建物の構造と周辺環境

鉄筋コンクリート造
音に敏感であればチェックしておきたい建物の構造と周りの環境

最初にご紹介したいのは、防音の面で起きがちなトラブル。気にならない人には特に問題のない話だが、普段から音に対して敏感な人は内見の際によく注意してもらいたい。

確認しておきたいチェックポイントは以下の2つだ。

建物の構造

防音性に優れているのは鉄筋コンクリートで造の物件。逆に木造の建物は音が通りやすく、防音性が低い。

木造の建物の場合、隣室の携帯電話の音や話し声などの些細な生活音まで聞こえてくることがある。鉄骨の建物も木造よりは防音性が高いが、それでも鉄筋コンクリートほどの防音性はあまり期待できない。

音に敏感な人は、隣室の生活音がいちいち気になって後悔してしまう場合もある。隣室の音に煩わしい思いをしたくない人は、鉄筋コンクリートの物件を選んでおくと無難だろう。

建物の周囲の環境

いくら壁が厚くとも窓から音が入ってくることもある。建物の周囲に交通量の多い道路や鉄道、あるいは幼稚園や繁華街などの人の集まる場所があると、周囲の騒音に悩まされる可能性が高い。

内見の際には、建物の周囲に騒音が発生しそうな施設がないかもしっかりチェックしておくとよいだろう。

▼騒音を気にせず暮らせる部屋を見つけるコツはこちら!
賃貸アパートでは隣人の生活音が気になる? 騒音を気にせず暮らせる部屋を見つけるコツ

部屋探しで気をつけたいポイント②.日当たり

日が差す部屋の様子
生活のスタイルによって変わってくる日当たりの問題…

自分の生活スタイルや好みに合わせて考えたいのが日当たりの問題だ。「物件を選ぶ際はとくかく南向きの物件がいい」と思ってはいないだろうか。日当たりに関して言えば、実は一概にそうとも言えない。

例えば、「とにかく日当たりが良い物件を」と南向きの物件を選んだはいいが、仕事が忙しく日中部屋にいることがほとんどない生活を送っていると、せっかくのメリットを活かせなくなってしまう。

また、一般的に南向きの物件は、それ以外の方角の物件より家賃が高いことが多い。せっかく日当たりの良さを求めて南向きの部屋に住んでいるのに、日中は部屋におらず、家賃だけが高いというのではもったいない。

逆に家賃のことばかりを気にして北向きの物件にすると、冬場の寒さと結露に悩まされて後悔することもある。北向きの物件は部屋が暗くなりやすいだけでなく、陽が当たらないので室温も上がりにくい。しかし、その分夏は他の方角の物件に比べ涼しいとも言える。

このように、物件の向きを考える際は自分の生活スタイルに合わせてメリット・デメリットを考えておくことが重要だ。

部屋探しで気をつけたいポイント③.キッチン

キッチンが使いづらいと食費がかさむことも。自分が自炊をするか、しないかをまずは考えよう

初めての一人暮らしの際に、特に注意が必要なのがキッチンだ。それまで実家で暮らしていて、なおかつ料理に興味がない場合、キッチンをあまり気にかけずに物件を選んでしまうことがある。

しかし、キッチンが狭いとまな板を置くスペースさえない場合も少なくない。使いづらいキッチンだと料理をするにも工夫が必要となってくる。そういったことが煩わしく感じる人は、自炊の回数が減り、外食などが増え思わぬ出費に。

そんな後悔をしないためにも、物件探しの際は料理のしやすさを考慮しておくとよいだろう。もちろん、工夫次第では狭いキッチンでも有効に活用できる。大切なのは、最初から料理しやすいキッチンを選ぶか、自分なりに工夫をするかを考えて物件を選ぶことだ。

部屋探しで気をつけたいポイント④.住むエリアの雰囲気や施設

商店街
物件の近くや駅周辺にどんなお店があるのか、雰囲気などもあらかじめチェックすることが大切

引越しをした先の街で新しい暮らしがスタートする。自分が住む予定の建物の周りにどんな施設があるのか、どういう雰囲気の場所なのかは重要だ。

周辺にコンビニやスーパーマーケットがあるかは必ず確認しておこう。閉店時間が早い店舗の場合、「帰宅時間には店が閉まっている」ということになりかねないため、スーパーマーケットは営業時間までチェックしておくと安心だ。

病院、ドラッグストアなども近くにあると心強い。一人暮らしの場合、風邪を引いた際は近所に病院やドラッグストアがないとかなり困ることになる。

また、可能なら昼間だけでなく夜の町並みも見ておいたほうがいい。特に、最寄りの駅を使う予定がある場合は、駅までのルートを下見しておくと安全面のチェックもできる。下見の段階ではついつい物件の間取りのほうに気を取られるかもしれないが、実際にそこに住むこと想像しながら周辺環境もしっかり見ておくと良いだろう。

新居でリラックスする女性
後悔しない部屋選びを!

物件探しでは、あくまで借りようとしている部屋が「自分の生活に合っているか」を重視すること。もし判断に迷うようならプロに相談し、希望に合う物件を探してもらう方法もある。例えば、「CHINTAIエージェント」というサービスを使えばプロのスタッフが物件探しのサポートをしてくれる。自分だけでは悩んでしまって決められない人にはおすすめだ。 自分の譲れないポイントを、プロに相談してしっかり把握することで、住み始めても後悔のない物件を見つけることができるだろう。

文=市川剛史(株式会社YOSCA)

一人暮らし向けの賃貸物件はこちら!

CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
不動産店舗での業務経験者、宅建試験合格者などお部屋探し分野のプロも活躍する編集部が、新生活に役立つ情報をお届けします。

リンクをコピー
関連記事関連記事