あなたの不安、解消します!一人暮らしで感じやすい7つの不安と解消法をご紹介

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一人暮らしで感じる不安は、解消できる!

一人暮らしは、自分の時間を確保でき自由な生活ができる反面、さまざまな不安が付きもの。話し相手がいない寂しさや孤独感だけでなく、ご近所トラブルの発生時や、体調を崩した時には特に不安を感じやすい。

そこで、この記事では一人暮らしを始める際に感じやすい4つの不安について、解消方法や具体的な相談ができる窓口を紹介する。

一人暮らしの不安を解消する4つの方法
一人暮らしの不安を解消する4つの方法

➀費用に関する不安は、収入と支出を把握することで解消しよう

一人暮らしを始めるにあたって真っ先に頭によぎる不安は、費用に関する不安だろう。一人暮らしにかかる費用の不安を解消するには、収入と支出を把握することが大切だ。

1ヶ月あたりの収入の内訳には、給料や仕送り、ポイントなどが挙げられる。支出に関しては政府統計の家計調査が参考にしよう。家計調査によると、一人暮らしにかかる

1ヶ月あたりの平均生活費は以下のような内訳になっている。

飲食費40,331円
住居費20,847円
電気代5,700円
上下水道代 2,120円
ガス代3,012円
他の光熱費821円
家具・家事用品5,308円
被服・履物5,720円
保険医療費 7,666円
交通・通信費20,988円
教育19円
教育娯楽 18,746円
その他の消費(雑費、交際費など)32,503円
支出合計163,781円

※参考:政府統計の総合窓口 『第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯あたり1ヶ月間の収入と支出(総世帯)』

一人暮らしの1ヶ月あたりの支出合計は平均で16.4万ほどのようだ。この金額を目安として収入と支出のバランスを考えておけば、一人暮らしにかかる費用の不安は解消できるだろう。

ただし、これはあくまで平均の金額であり、住居費などは住む場所によって大きく異なる。なお、一般的に家賃は手取りの30%以下に抑えるべきだと言われている。

収支を計算する人の手
収入と支出を把握することで費用に関する不安は解消される

②料理に関する不安は、実際にやってみれば楽しい可能性も!

一人暮らしでは自分で食事を用意する必要があり、毎日の料理について不安を感じる人もいるだろう。一人暮らしをするまで料理をしたことがない人なら尚更だ。毎日の食事は健康に直結する重要な要素であり、健康のためにもできる限り自炊したい。

料理に対して不安を感じる人は、失敗を恐れずに料理に挑戦してみることが大切だ。実際にやってみると、意外と楽しいと感じて料理が好きになるかもしれない。やってみて苦手だと感じるなら、近くのお弁当屋さんやお惣菜屋さんを活用すると良いだろう。

③掃除に関する不安は、事前準備で解消できる

フローリングを掃除する女性の手
事前準備で掃除に関する不安は解消される

一人暮らしだと部屋や水まわりは自分で掃除しなくてはならず、掃除に関する不安を感じる人も多いだろう。掃除に関する不安は、きれいな空間を保つための事前準備で解決できる。

特に事前準備しておくべきなのは、洗剤や道具などの掃除用品だ。掃除用品がそろっていれば、汚れてしまったときに簡単に素早く掃除できる。ハンディモップやスポンジ、ブラシ、重曹、クエン酸など、使い勝手の良い道具から準備するのがオススメだ。

また、掃除の手間を省くために汚れない工夫をしておくのも効果的だろう。コンロにフレームカバーをつけて油汚れの侵入を防いだり、排水溝に髪の毛などをまとめ取るストッパーを設置したりするなど、事前に汚れない工夫をしておくことで掃除が楽になる。

④病気に対する不安は、十分な備えで解消しよう

一人暮らしで感じる不安の中でも、病気に対する不安は大きな割合を占めるのではないだろうか。特に遠方へ引越しをする場合には、長年通っていた病院へ行くことができなかったり、夜中に体調が悪くなっても頼れる人が身近にいなかったりと、不安を感じやすいだろう。

このような病気に対する不安は、十分な備えをすることで解消できるケースが多い。

例えば、引越し前には、新居から近い医療機関や薬局、引越し先の自治体にある救急医療相談窓口などを確認しておこう。その際、実際に歩いて移動時間やルートも確認しておくと、いざという時に落ち着いて行動できるはずだ。急な頭痛や腹痛などに備えて、市販の常備薬を用意しておくだけでも安心感を得られるだろう。

新居の近くに行きつけのクリニックを見つけておくと安心
新居の近くに行きつけのクリニックを見つけておくと安心

また、急に体調を崩した際に、救急車を呼ぶべきかを一人で判断する自信がない人もいるのでは?体調不良やケガなどによる緊急時には迷わず救急車を呼ぶことが大切だが、救急車を呼ぶべきか迷った場合は、「#7119」でつながる「東京消防庁救急相談センター」に電話してみるのも一つの方法である。

東京消防庁救急相談センターでは、医師や看護師を中心とした相談医療チームが、24時間・年中無休で相談に乗ってくれる。「東京消防庁」という名称だが、全国からつながるため、東京在住でなくても迷った時の相談窓口として覚えておくのがオススメだ。

⑤防犯に対する不安は、物件選びが解消のポイント

一人暮らしでは、不在中に空き巣に狙われたり、就寝中に強盗に襲われたり、業者を装って室内に盗聴器やカメラを仕掛けられるなど、防犯に関する不安も尽きない。また、物件の敷地内で不審な人物を見かけた際の対応について不安を感じる人もいるはずだ。一人暮らしが初めての人や女性は、特にセキュリティ面で強い不安を抱くだろう。

防犯面での不安は、物件を探す段階から解消することが可能だ。例えば、オートロック・防犯カメラが完備されている物件や、管理人が常駐している物件、2階以上の物件、死角の少ない物件など、空き巣や強盗に侵入されるリスクが低い物件を選ぶのがオススメ。

実際に物件の周辺を歩いて、治安や町の雰囲気を確かめてみるのも良いだろう。昼間と夜間で町の雰囲気が大きく変わるエリアもあるため、時間を変えて何度か確認するとさらに安心だ。入居時にも大家さんに相談して玄関の鍵を交換してもらったり、補助錠や窓用の防犯フィルムなど市販の防犯グッズを購入したりと、あらゆるリスクに備えて防犯対策をしておこう。

オートロックやTVモニター付きインターフォンなど、防犯設備の整った物件なら不安解消できる
オートロックやTVモニター付きインターフォンなど、防犯設備の整った物件なら不安解消できる

また、通報して良いのか迷った時には「#9110」でつながる「警察相談専用電話」へ相談する方法もある。ただし、万が一不審者が侵入した場合や、実際に被害を受けた場合には、迷わず110番通報することが大切だ。

⑥近隣トラブルに対する不安は、早めの相談が解消につながる

特に、単身向けのアパート・マンションなどでは、普段近隣の人とコミュニケーションをとる機会がない場合も多い。隣室や上下階からの騒音に対する苦情の伝え方や、近隣住民とのトラブルを不安視する人は少なくない。

近隣住民とのトラブルは、早い段階で周りに相談することで不安が解消されるだろう。トラブルが起こった時には、自力で解決しようとするのではなく、大家さんや不動産会社、建物の管理会社などに相談してみよう。

緊急の際には迷わず通報することを忘れてはいけないが、不審者が発生した時と同様に、「#9110」に電話をして「警察相談専用電話」へ相談することもできる。

平成27年には、全国から約200万件もの相談が警察相談専用電話に寄せられたが、その中には近隣住民との対人関係や、変質者に関する相談も含まれている。警察相談専用電話では、近隣トラブルに限らずさまざまな相談を受け付けているため、ぜひ覚えておこう。

騒音などの近隣トラブルが思わぬ事件に発生することも。身の危険を感じたら早めに相談を
騒音などの近隣トラブルが思わぬ事件に発生することも。身の危険を感じたら早めに相談を

⑦人間関係に対する不安は、行動を起こすことで解消できる

慣れない土地での一人暮らしでは、人間関係に不安を感じる人も多いのでは?友人や知人がなかなかできない不安や、身近に悩みや相談を打ち明けられる人がいない寂しさは、孤独を感じるきっかけにもなるはずだ。

人間関係に対する不安は、勇気を出して自ら行動を起こすことで解消できるだろう。例えば、同じ建物の住人には積極的に挨拶をして顔なじみになっておくと、困った時に助けになってくれるかもしれない。地域のイベントに参加したり、習い事やサークルに申し込んで同じ趣味を持つ仲間を見つけたりと、できるだけ外出する機会を作るのもオススメだ。

また、生活が思うように行かず、精神的に追い詰められてしまった際には、「いのちの電話」や「こころの健康統一相談ダイヤル」などの相談窓口を利用することもできる。

どちらの相談窓口も全国各地に設置されているため、どうしてもつらい時には最寄りの番号にかけて悩みを打ち明けてみるのも良いだろう。

参考:
▽一般社団法人 日本いのちの電話連盟
https://www.inochinodenwa.org/lifeline.php

▽厚生労働省 こころの健康相談統一ダイヤル
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000117743.html

一人暮らしの楽しみ方を知って不安を吹き飛ばそう!

一人暮らしは不安なことばかりではなく楽しいこともたくさんある。一人暮らしを存分に楽しめば、不安な気持ちも吹き飛ぶかもしれない。

ここでは、不安な気持ちを忘れてしまうような一人暮らしの楽しみ方を紹介する。

自分の好きなテレビ番組が見られる

家族と暮らしていたときに見たいテレビ番組を我慢していた人や、録画して後から見ていた人もいるだろう。しかし、一人暮らしではテレビを見るのは自分しかいない。一人暮らしなら、自分の好きなテレビ番組を思う存分見ることができる。

また、映画観賞が趣味だという人の場合、一人暮らしならテレビを独占して1日に何本も映画を見られるという楽しみ方もあるだろう。最近は各種ビデオ・オン・デマンドサービスが流行しているので、一人暮らしすれば好きな映画やドラマ、アニメを自由に気兼ねなく堪能できる。

部屋を自分好みのレイアウトにできる

一人暮らしだと部屋を自分好みのレイアウトに自由にアレンジできる。おしゃれな小物や自分の好きなグッズを飾っても、誰からも文句は言われない。間接照明やプロジェクターなどの機能的なアイテムを置けば、毎日の生活のアクセントになるだろう。

また、アロマやお香を炊いて自分の好きな香りで部屋をいっぱいにすることもできる。部屋をどのようなレイアウトにするのか考えて、自分好みの空間にアレンジしていくのは、一人暮らしの醍醐味のひとつだ。

家族を気にせず、友達と家でパーティーができる

家族と暮らしているときは、友達を家に呼ぶのも少し気を遣っていたかもしれない。しかし、一人暮らしなら家族を気にせず、友達を自宅に招いていつでもパーティーができる。食材や飲み物を持ち寄ってたこ焼きや鍋、ピザなどを作れば、友達と楽しい時間を共有できるはずだ。

一人暮らしだと必然と一人の時間が多くなるので、不安な気持ちがどんどん膨らんでしまうかもしれない。定期的に気の触れた友達とちょっとしたパーティーを開催すれば、一人でいるときの不安な気持ちを和らげてくれるだろう。

不安を解消すれば、一人暮らしは怖くない!

一人暮らしでは自由な時間が手に入る反面、近隣トラブルや防犯など、これまでは想像もしなかった不安に悩まされるかもしれない。

しかし、あなたを守るさまざまな対策方法や相談窓口があるため、困ったときや悩んだときには、ぜひ今回ご紹介した内容を思い出してほしい。そして、自分だけの自由な空間を堪能できる一人暮らしを大いに楽しもう。そうすれば、きっとあなたの不安を解消することができるはずだ。

文=みつまめ(株式会社YOSCA)
※2021年2月加筆=CHINTAI情報局編集部

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