物件探しにぴったりの時期はいつ?家賃や物件数など、月別の特徴をご紹介

公開日:2018年7月18日

物件探しに最適な時期はいつ? お得に引越しができる月ってあるの?

部屋探しにおすすめな時期
部屋探しにぴったりなのは何月?

何かとお金がかかる引越し。もし時期を選べるのなら、不動産会社が空いていてじっくり選べる時期、お得に引越しができる時期を狙いたいところ。

そこで今回は、一年間のうち部屋探しに最も適した時期、安く引越しができる時期について調査した。賃貸業界の一年間の流れを知って、自分に合ったタイミングで部屋探しを始めよう!

時期によって家賃・賃貸物件の数は変動する

引越しには「ハイシーズン」と「オフシーズン」がある。

ハイシーズン準ハイシーズンオフシーズン
・1~3月・9~10月・4~8月・11~12月

一般的にハイシーズンは1~3月で、これは進学・就職・転勤などで引越しする人が増えるためだ。オフシーズンに比べ空き物件の数が増えるため、理想の住まいを見つけやすいという特徴がある。一方、入居を希望する人が多い時期であるため、家賃などの条件交渉には応じてもらいにくい。

ハイシーズンが終わり、一段落するのは4月中旬ごろ。引越しをする人が一気に減るため、家賃を下げて入居者を募る大家さんも少なくはない。また、不動産会社のスタッフがお客一人ひとりにかけられる時間も増えるため、家賃などの条件交渉をしてもらいやすいのもこの時期である。

9~10月は企業の人事異動の関係で、引越しをする人の数が一時的に増える。家賃を抑えたいと考えている方は、1~3月、9~10月を避けて引越しのスケジュールを立てると良いだろう。

物件探しに最適な時期とは? 月別の特徴を紹介!

不動産会社の混雑度、空き物件の状況などは時期によって変わる。そこで、部屋探しや引越しへの需要が、一年を通してどのように変化していくのかを月ごとに見ていく。不動産業界の傾向を知り、部屋探しのベストな時期を探ろう。

物件探しの時期【1月】:物件数が豊富! 選択肢を広げたい人におすすめ

進学や就職、転勤など、4月からの新生活に向け、多くの人が部屋探しを行う1月~3月の時期。このうち、進学先や就職先が既に決まっている人は、この頃から引越しを検討し始める。

また、1年の中で特に入居募集が多いのがこの頃。多くの場合、賃貸契約書には退去予定日の1~2ヶ月前までに大家さんに「退去予告」を行わなければならないと記載がある。そのため、3月末に退去予定の物件の入居募集がこの時期に開始されるのだ。

1月の部屋探しは、物件の選択肢が多いのがメリット。部屋探しをする人が多い時期でもあるため、家賃などの条件交渉は難しいが、多くの物件から住まいを選びたい人にはおすすめの時期といえる。

物件探しの時期【2月】:不動産会社の混み具合はピーク!

2月になると、3月入居を目指して入居の手続きを行う人がぐっと増える。空き物件が出たとしても、ウェブサイトに募集が出た翌日には入居者が決まってしまうことも珍しくない。2月の部屋探しは早い者勝ちともいわれている。

この時期は不動産会社も大忙しで、メールで連絡を入れてもなかなか返信をもらえない場合も多い。また部屋探しを行う人が多いだけに、家賃交渉も難しいといわれている。希望条件に合う物件を見つけたら、早めに内見の申し込みをしよう。

物件探しの時期【3月】:新生活シーズンに間に合わせるならラストチャンス!

3月になると、すでに入居する物件を決めて契約を済ませた人も多くなってくるため、2月に比べて入居の募集は減る。ただし、まだまだ部屋探しをしている人は多く、相変わらず不動産会社は忙しい時期だ。

また、引越し会社の予約が取りづらいのも3月。特に3月中旬から4月の第1週にかけては引越し需要がピークを迎え、引越し業者が見つからないこともあるほど。「志望校の合格発表を待たなければならない」「急な辞令で転勤となった」などのやむを得ない事情がない限りは、4月入居を目指すなら2月までに部屋を決めておいた方が無難だろう。

物件探しの時期【4〜5月】:新生活需要は一段落。カップルにおすすめの時期

4月中旬を過ぎると不動産会社への需要は徐々に落ち着きを取り戻し、時間をかけて部屋探しを行えるようになる。ゴールデンウィークを利用して内見や引越し準備ができるのも利点だ。ただし、3月までの繁忙期に多くの物件は入居者が決まってしまうため、市場に出回る賃貸物件の数は減少する。

4月が終わり、気候が良い5月や「ジューンブライド」の言い伝えがある6月は、結婚式を挙げるカップルが多い時期。このため、ブライダルシーズンを狙ったカップル・ファミリータイプの新築物件が増える。結婚をきっかけに部屋探しをする人にはおすすめの時期だ。

物件探しの時期【6~8月】:じっくり&お得に部屋探しができる

引越し
下半期の引っ越しのメリットは?

梅雨のシーズンとなる6月。雨の中で荷物の搬出・運搬を行うのは非常に大変なので、引越し需要が少なくなる。

また7〜8月は暑さが厳しくなり、引越しの需要が低くなる。このため、ハイシーズンよりも引越し料金が安かったり、家賃の値下げなど条件交渉がしやすかったりと、夏場はお得に引越しできる可能性が高いといえるだろう。

ただし、家賃は大家さんにとって最も大切な収益源であるため、大家さんとしてはなかなか値下げ交渉に応じづらい。このため、礼金を値下げしたり、入居後一定期間の家賃を無料にする「フリーレント」などの方が応じやすい。家賃の値下げ交渉は無理強いせず、礼金の値下げやフリーレントの交渉ができないか相談しよう。

また、この時期は不動産会社も比較的空いており、時間をかけて相談に乗ってくれる。ネットに掲載されていない物件の情報やエリア情報など、いろいろな情報を得られる可能性も高い。物件数は少ないが、ゆっくりと比較検討して部屋探しをしたい人にはおすすめの時期といえるだろう。

物件探しの時期【9~10月】:新築を狙うなら、ズバリ秋がおすすめ!

真夏の猛暑も落ち着き、季節が移り変わる9~10月。企業の転勤シーズンを迎え、引越しをする人は増えていく。また、10~11月にかけて結婚式を挙げる人も多くなるため、カップル・ファミリー向け物件の供給が増える時期といわれている。

また10月以降、新築物件の数が増えていく時期ともいわれている。これは、大家さんが部屋探しのハイシーズンである1~3月に入居者を獲得するため、その前に完成するよう建設計画を立てることが多いためである。新築物件に住みたいなら、引越しを計画するライバルの少ない10月がおすすめだ。

物件探しの時期【11~12月】:ハイシーズンを避けるなら、年末までに部屋探しを!

11~12月は、引越し需要が増える年明けに向け、賃貸物件の数が増えていく時期。一方、ハイシーズンに比べれば不動産会社も空いており、引越し料金も安く設定されている。

年明けの混雑が始まる前に部屋探しを行うなら、年末までに部屋を決めてしまうのがおすすめ。すでにAO入試や推薦入試などで進学先が決まった学生や、就職先が決まった新社会人などは、早めに部屋探しを始めておくのが得策だ。

ただし賃貸物件には基本的に「仮押さえ」という制度はない。そのため、引越し予定日より早めに住まいを見つけたとしても、物件をキープしておくにはその時点で契約を結んでおく必要がある。実際に住み始めるより前に家賃の支払いが開始してしまう場合もあるため、不動産会社の担当者に募集条件をよく確認しておこう。

次のページでは、オフシーズンに物件探しを行うメリットを紹介!

12
>
CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
不動産店舗での業務経験者、宅建試験合格者などお部屋探し分野のプロも活躍する編集部が、新生活に役立つ情報をお届けします。

リンクをコピー
関連記事関連記事