引越しの際の本・マンガ・雑誌の梱包! 運びやすく荷ほどきしやすい荷造りの方法とは?

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引越しの際、本やマンガ、雑誌を上手に梱包するためのポイントを伝授!

引越しのときの荷造りで、雑誌や本、マンガといった書籍類はどのように梱包するのが良いのだろうか。かさばる上、ある程度重量もあるので、引越しの際は梱包に苦労するものの一つだ。

本を梱包するときのポイントは、ズバリ「運びやすいこと」と「新居での荷ほどきがしやすいこと」。引越しの作業をスムーズに進めるための本の梱包方法をまとめたので、ぜひ参考にしていただきたい。

引越しで本を上手に梱包するコツ
本を上手に梱包するコツとは? 読書好き、マンガコレクターは必見!

引越しの荷造りで本を梱包する際の7つのポイント

荷造りにおける本の詰め方には、大きく7つのポイントがある。それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしながら活用していただきたい。

引越しで本を梱包する際のポイント①:ダンボールのサイズは小さいものを選ぼう

ダンボールを詰める女性
大きいダンボールに重い本を詰めると底が抜けてしまうかも……

まず大前提として、雑誌や本を梱包する際に大きいサイズのダンボールを選ぶのはNG。大きいダンボールにたくさんの本を詰め込むと、重くなりすぎていざ搬出をするときに持ち上げられない可能性があるからだ。

また、ダンボールの底が本の重さに耐えきれず抜けてしまい、結局荷造り作業をやり直すことにもなりかねない。引越し業者から配布される荷造り手順書にも、「本の梱包には小さいサイズのダンボール」と書いてあることが多い。プロが認めている「荷造りの鉄則」でもあるのでぜひ覚えてほしい。

ちなみに、本の梱包に荷造り用の紐を使う方法があるが、これはあまりオススメしない。重量のある本を紐でまとめると、搬出や搬入の最中に紐がはずれ、崩れてしまう危険性がある。また、本に紐が食い込んで傷をつけてしまうこともある。新居まできれいな状態で本を運ぶなら、やはり梱包にはダンボールを利用するのがベターだろう。

引越しで本を梱包する際のポイント②:ダンボールの底にガムテープを「十字貼り」

小さいサイズのダンボールが用意できたら、ダンボールの底にガムテープを十字に貼っておこう。

特に本などの重い荷物を入れたダンボールは、ガムテープの貼り方が甘いと、引越しの搬出・搬入作業中に底が抜けてしまうことがある。十字にガムテープを貼っておくことで、一
番負荷がかかるダンボールの底の中心部が補強され、ダンボールの底抜けを防ぐことができるのだ。

引越しで本を梱包する際のポイント③:水濡れや雨対策もしておくと尚良し

いくら引越し業者のスタッフの方が丁寧に運んでくれたとしても、引越し当日に雨が降ってしまうと、本が濡れてしまう可能性がある。念のために雨対策もしておくと安心だろう。

ダンボールの中にビニール袋を敷いてから本を詰め込み、最後にビニール袋をかぶせてから、ガムテープでフタを閉じる。これで、大切な本を雨から守ることができる。

引越しで本を梱包する際のポイント④:本は「平置き」で梱包すべし!

大切な本や雑誌をきれいな状態で新居に届けるためには、本の詰め方も重要だ。ダンボールの中に立てて入れるのではなく、平置きにして本を詰めていくようにすると良い。本を立たせた状態で梱包すると、荷物を運ぶときの揺れや、他の荷物が上に積み上げられた場合の重みが原因で本に負荷がかかり、傷みやヨレの原因になってしまうからだ。

大切な本。きれいな状態のまま新居へ持っていきたい
大切な本。きれいな状態のまま新居へ持っていきたい

詰める順番として、厚みのある本や大きい図鑑などを最初に入れ、その上に単行本やマンガ本など軽いものを重ねていくようにすると良い。重さが偏りすぎないよう、大きな本はいくつかの箱に分け、バランス良く詰めていくようにしよう。また、収納する部屋や棚ごとにダンボールを分けておくと、新居での荷ほどきがぐっと楽になる。

引越しで本を梱包する際のポイント⑤:ダンボールの中の隙間は必ず埋める!

本の大きさは1冊ずつ違う。平置きできれいに重ねていったとしても、必ず隙間ができてしまう。隙間があるままでダンボールを閉じてしまうと、運搬の間に本がダンボールの中で動いてしまい、ページが曲がったり折れたりするおそれがある。

大切な本を傷つけずに運ぶためには、ダンボールの中の隙間を埋めなければならない。いわゆる「プチプチ」などの緩衝材で隙間を埋めるのも一つのやり方だが、緩衝剤は荷ほどきの後にゴミとして処分をしなくてはならないのが難点。

そこでオススメなのが、家にあるタオルなどで緩衝剤の代用をするという方法。これならタオルの梱包も一度に済ませられて一石二鳥。タオル以外にも、Tシャツなどのシワになりにくい衣服も緩衝剤代わりに使える。

引越しで本を梱包する際のポイント⑥:専用収納ケースを利用する

大量の文庫本を持っている、長期連載の単行本をコンプリートしている等、本の数が多いと梱包にも一苦労。新居での荷ほどきにも時間がかかってしまうだろう。

そこで、同じサイズの本やマンガ本を30冊~40冊ほどまとめて収納できるファスナー付きの専用収納ケースに入れて運ぶのも一つの手。引越しの日に雨が降っていた場合にも、本やマンガの防水に役立つ。ホームセンター、通販サイトなどで安く手に入れることができるので、手持ちの本に合うものを探してみると良いだろう。

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梱包の際には、収納ケースごとダンボールに入れて運ぶと良い。また、ダンボールに入れなくとも、収納ケースに入れた状態で引越し業者が運んでくれる場合もある。収納ケースでの運搬が可能か不可能かは、利用する引越し会社に事前に確認をしておくと良いだろう。

なお、あまり頻繁に読まない単行本やマンガであれば、引越しのときだけに限らず、普段から収納ケースで保管するのが良い。ほこりや日焼けなどを予防でき、本を良い状態で保管することができるのでオススメだ。

引越しで本を梱包する際のポイント⑦:引越しを機に本の整理・処分をするのも手

本を読む少女
自宅に大きな書斎があればいいのですが……

あまりに大量の本を所有している場合は、引越しを機に本の整理・処分を考えるのも一つの手だ。引越し料金は荷物の量によって変わってくる。

引越し代を安くおさえたいなら、全く読まないのに保管していた本や雑誌は思い切って処分してしまうのも良いだろう。状態の良い本や人気のマンガなどは、想像以上に高値で買い取りをしてくれる場合もある。

引越し先での本の収納場所にも注意が必要

新居の状況を詳しく知らないまま本を収納すると、湿気や日焼けによるダメージを受ける場合がある。特に引越し直後は部屋にカーテンが取り付けられていないケースも多い。日当たりの状況も確認しながら、本が傷つかない場所を選んで収納することが大切だ。

もし引越し中に梱包した本が雨で濡れてしまった場合は、適切な処置を行おう

引越しの途中で本が濡れてしまった場合は、以下の手順で適切に処置しよう。

1.濡れている場所にタオルをやさしく当てて水分を取る
2.所々に吸水紙を挟み込み、本を立てる
3.扇風機の弱風を当てて乾かす
4.吸水紙が水を吸い切ったら交換し、再び扇風機の風に当てる
5.乾燥したらページ同士が貼り付いていないかを確認する

濡れたまま放置してしまうと、ページ同士がくっついた状態で乾くことになり、すべてのページを開くことが難しくなる。場合によってはページが破れてしまい、読むことができなくなってしまう。できるだけ早く処置を行い、本に与えられるダメージを最小限におさえるようにしよう。

引越しの際の本の梱包はポイントをおさえて丁寧に行おう

大切な本をきれいな状態のまま新居へ届けるには、ちょっとした工夫と事前の準備が大切。運搬時に重くなるので、梱包には小さいサイズのダンボールを使って小分けしよう。詰め方としては大きく重い本から先に平置きに詰め、隙間ができたらタオルなどのやわらかいものを挟んでおこう。

梱包のポイントをおさえながら作業することで、大切な本を良い状態のまま新居に届けることができるだろう。新居での荷ほどきのとき、傷んだ本を見てガッカリ……なんてことのないよう、丁寧な梱包を心がけたい。

2021年6月加筆=CHINTAI情報局編集部

CHINTAI編集部
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1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
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