一人暮らしに独立洗面台は必要?賃貸物件選びで知っておきたいメリットとデメリット
一人暮らしの賃貸物件に独立洗面台は必要?
部屋探しの際、譲れない条件としてよく挙げられるのが「独立洗面台」。
しかしこの設備、あなたにとって本当に必要だろうか? ここでは独立洗面台のある物件とない物件の家賃を比べ、どれだけお得かを調査してみた。コスパの良い物件を見つけるヒントとして役立ててほしい。

独立洗面台あり・なしの賃貸物件の家賃相場の違いは?
人気設備である独立洗面台。広々としたスペースで身支度ができるのはもちろん、洗面台の下にシャンプーなどのストックをしまえる収納がついているなど、何かと便利だ。
しかし実は、独立洗面台があるかないかで、家賃相場に大きな差が出てくるのをご存じだろうか? 東京23区内の単身向け物件で比較したところ、独立洗面台の有無によって、家賃相場に12,000円もの差があることが判明した!

※CHINTAIネット 2017年11月30日調べ
集計対象物件 所在地:東京23区 間取:1R・1K・1DK
これだけの差額を支払ってでも、独立洗面台がある賃貸物件を選ぶメリットはあるのだろうか。独立洗面台にしかない魅力を、次の項目でじっくり確認してみよう。
独立洗面台がある賃貸物件の3つのメリット
独立洗面台を備える物件の家賃相場はたしかに高い。しかし、独立洗面台があれば以下のような3つのメリットを感じながら生活ができる。なぜ割高な家賃を支払ってでも独立洗面台つきの物件を選ぶ人が多いのか、その魅力をチェックしてみよう。
独立洗面台のメリット①:収納スペースが豊富
ユニットバスに備え付けられているタイプの洗面台の場合、物を置けるスペースは歯ブラシを置く場所といったごく一部に限定される。一方の独立洗面台は収納スペースが豊富にある。
シャンプーやボディソープのストックや水回りのお掃除グッズも収納可能だ。化粧品やスキンケアアイテムを置いておくスペースを増やせることも、うれしいメリットの1つだろう。
独立洗面台のメリット②:コンセントがある
独立洗面台にはコンセントがついている。そのため、入浴後にドライヤーを使って鏡を見ながら髪を乾かしたり、シェーバーを電源に接続しながら使ったりすることが可能だ。
そのほかの美容関連の電化製品も、独立洗面台なら自由自在に使える。充電式のアイテムも多いが、充電が切れたときは電源が必要になる。独立洗面台はとても便利と言える。
独立洗面台のメリット③:浴室の湿気が気にならない
独立洗面台は、その名前の通り浴室から完全に独立した状態で取り付けられている。浴室の中にある洗面台と比べ、湿気や熱気による鏡のくもりも少ない。
また、浴室の鏡には入浴時のシャワー等の水が飛び散りやすく、頑固な水あかが発生する事が多い。独立洗面台ならそういったリスクが少ないこともメリットだ。
独立洗面台のある賃貸物件のデメリット
独立洗面台のある賃貸物件の唯一にして最大のデメリットと言えるのが、家賃相場の高さだ。先ほどの調査結果でもお伝えしたように、独立洗面台のある賃貸物件とそうでない賃貸物件との間には、1.2万円もの差がある。できる限りコストを抑えたいと思っているならば、独立洗面台を諦めざるを得ないだろう。
しかし、独立洗面台がない物件にもメリットはある。そこまで予算を重視しない人も、あえて独立洗面台なしの物件を選ぶケースもあるほどだ。具体的なメリットについては、次の項目で詳しくお伝えしていく。
独立洗面台がない賃貸物件の2つのメリット
「独立洗面台がない=快適に暮らせない」と決まるわけではない。実は、独立洗面台ではないからこそのメリットもある。
独立洗面台がない賃貸物件はどんな人に向いているのか、ここではわかりやすいマンガを使ってご紹介しよう。
独立洗面台のない物件にも、意外なメリットがあることがおわかりいただけただろうか?
ここからは独立洗面台がないからこその魅力について詳しく解説していく。自分のライフスタイルを考慮しながら検討してみてほしい。
独立洗面台がない賃貸物件のメリット①:手入れがかんたん

毎日使うからこそ汚れがちな洗面台。そんなお悩みも洗面台が浴室内に設置されている物件なら即解決。お風呂に入った際に一緒に洗ってしまおう。丸ごと洗って豪快にシャワーで流せば、即ピカピカに! 毎日の暮らしも快適になりそうだ。
独立洗面台がない賃貸物件のメリット②:朝の身支度を浴室でいっぺんにできる

洗面台が浴室内にある場合、濡れた洗い場で身支度を行わざるを得ない。しかし、朝風呂派にとってはメリットに! 洗顔・歯磨き・シェービングなどを、浴室でいっぺんに済ませることが可能なのだ。
この際、いっそ朝風呂派に切り替えて、毎朝サッパリ目覚めてみては?
独立洗面台が必要かどうか詳しく検討して賃貸物件を探そう
独立洗面台があれば収納スペースを増やせるし、コンセントを使いながら身支度ができる。また、浴室のもわっとした空気や不快な湿気に悩まされないこともメリットだ。
一方で、独立洗面台がない物件にも、手入れが簡単・浴室で身支度をいっぺんに進められるといったメリットがある。また、独立洗面台がある賃貸物件は、そうでない物件と比べて1.2万円ほど家賃が高くなるという調査結果もある。
独立洗面台がないからと言って快適ではないと一概に決めつけられるものでもない。自分にとって本当に独立洗面台が必要かどうか、部屋探しの際には考えてみてほしい。
文=編集部
マンガ=なとみみわ
2021年8月加筆=CHINTAI情報局編集部
※集計対象=所在地:東京23区/間取:1R・1K・1DK
※「CHINTAI2018年2月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています。データは全てCHINTAIネット調べ(2017年11月30日現在)
※雑誌「CHINTAI」2018年1月24日発売号の特集は「不思議なくらい いい部屋が見つかる本」。こちらから購入できます(毎月24日発売)
https://www.chintai.net/magazine/