大阪のご当地アイドル・JK21Rの森松侑杏のお部屋へお邪魔してきた
関西を拠点に活動するJK21Rのメンバー、森松侑杏。女優になることを夢見て、高校卒業と同時に上京した彼女の運命を変えたのは、事務所社長との食事会で何の気なしに言った「私、歌が好きです」の一言だった

関西を拠点に活動するJK21Rのメンバーのひとり、森松侑杏さん
大阪の1Rに住む、福岡出身の女優志望アイドル
プロフィール
森松侑杏(もりまつ ゆあん)
出身地:福岡県久留米市
生年月日:1998年1月14日
趣味:ゲーム、カード収集
特技:口笛、徳川15代将軍を全て言える
一人暮らし歴:1年
所属:JK21R(ジェイケイ トゥワン アール)

JK21R
結成:2008年
メンバー数:5人(準メンバー含む)
平均年齢:19.4歳
「関西発!“おもろカワイイ”新時代のアイドルユニット」を目指す。ユニット名は「JAPAN KANSAI 21世紀」の略。毎週火曜日、木曜日、週末には活動拠点である「スタジオアクト」にてライブイベント「アトリエクラブ」を行うほか、関西各地でのイベント出演や、東京でのマンスリーライブなども実施している。
JK21R 森松侑杏のお部屋

JK21R 森松侑杏の部屋の間取図
所在地:大阪府大阪市
家賃:44,000円
間取り:1R(11㎡)
築年数:23年
かわいく、おもしろくが大阪流のアイドル道

大阪に移り住んで半年、道頓堀はまだ開拓できていないという森松さん

撮影のため手にしたたこ焼きをうれしそうにほおばる森松さん

「通天閣は見上げても首が痛くならなくて、ちょうど良い高さ!」と笑う森松さん
大阪で芸能事といえば“お笑い”。それはテレビの世界だけでなく、日常に溶け込む大阪の文化である。そんな地域性を反映し、“おもろカワイイ”を標榜するアイドルグループ「JK21R」の森松侑杏さんが、今回のヒロインだ。
場所は道頓堀。撮影のため、衣装に身を包んだ森松さんが現れる。当日は真夏日だったが、暑さを感じさせないほどハキハキ。元気を分けてもらいながら、まずはアイドルになったきっかけを尋ねた。
「そもそも私、女優志望なんです」
え、そうなの!?
「小学5年生のころ、『のだめカンタービレ』を見て、水川あさみさんにあこがれたのがきっかけです。高校を卒業した去年、役者になるために上京し、現在の事務所に入りました。福岡の実家を離れ、11月まで東京でお芝居の勉強をしていたんですが、ある日事務所の食事会で『歌が好き』と言ったら、しばらくして『大阪でアイドルをやってみない?』となって……」
予想外のオファー。しかも、拠点も大阪に移さなければならない。当然、面食らったのかと思いきや、森松さんは前向きだった。
「アイドルの経験は、お芝居にもプラスになると思ったんです。だから役者に戻ることを前提に、アイドルになろうと決意しました」
夢へ一歩でも近づくなら、どこへ行くのもいとわない森松さん。かくしてJK21Rに加入し、レッスンをしながら週4日以上の公演をこなしている。やっぱり、いきなりアイドルになるって大変?
「歌は良いのですが、ダンスがすごく苦手で。私、動きにリズム感がないんです。そもそも振付を覚えるのも、中学時代にソーラン節を踊って以来。本当に大変です」
また、大阪らしいこんな苦労も。
「アイドルといえば歌と踊りだと思っていたら、ライブでのトークも重要。メンバーは皆すごくおもしろいので、私も頑張ってボケるのですが、どうやら私、間が悪いみたいで。笑いに厳しい周りの方々に『ボケが伝わりづらい』とダメ出しされたりもします(笑)」
それはけっこう致命的なような(汗)。しかし、先輩メンバーとの日々の会話で、大阪のノリや笑いを学んでいるとのこと。もちろん、先輩にはダンスもレッスン場で個別に教えてもらっているという。厳しく(?)も優しい先輩とアイドル生活を送る森松さん。ぶっちゃけアイドルになって良かった?
「もちろん! ライブ後の爽快感は何物にも代えられないし、ファンの笑顔を見るとそれまでの全てが報われる。応援してくれる方々のために、もっと頑張ります!」
目標に向かい今できることを大切に

発声練習中の森松さん。音漏れに対し神経質にならずに済むのは、隣戸に面していない角部屋ゆえの特権

先輩のライブ映像を見て振付の研究をする森松さん

一人暮らし暦は浅いが料理は得意な森松さん。まだ買いそろえられていない食器はボウルなどで代用

引越してまだ半年の森松さんだが、心はすでに関西人?

電気をこまめに消すなど、この1年で生活の知恵もしっかり身に付けている森松さん
外での撮影を終え、舞台は森松さんの自宅へ。大阪市内にある1Rの部屋はこざっぱりとしている。
「あまり物を置かないようにしています。その方が片付けやすいし、室内でダンスの練習もするので」
この部屋を選んだ理由もそこにある。実は前後左右に隣戸が面していない特殊な角部屋で、音漏れをそれほど気にしなくていいのだ。
「それでも当然近隣に配慮しますが、振付を覚えるのには十分です」
そんな部屋の選び方もあるのかと感心。歌の練習にも良さそうだ。
「歌の練習もしますが、自分の好きな曲を歌うことの方が多いです。特にアニメソングとか」
なるほど。アニメが好きなの?
「大好きです! アイドルに興味を持ったのも、アニメ『アイカツ!』『アイドルマスター』に影響を受けたから。特にアイドルマスターの劇場版は、つらい時によく見ます。元気が出るし、星井美希ちゃんの最後のシーンが最高で!!」
かなりの熱弁。ファンっぷりが伝わってきた。ここで閑話休題。他に家では何をして過ごす?
「映画やドラマを観ることが多いですね。『お芝居っていいなぁ〜』って、役者魂に火を点けています」
超多忙な毎日でも夢に向かって全力投球
茶目っ気たっぷりな森松さんだが、その日常は大変だ。平日は朝から晩まで事務所公認の某アルバイト。そのうち2日は、就業後に定期ライブに出演。土日は一日中アイドル活動に専念する。経済的にも決して恵まれた状況ではない。しかし、そんなことはまるで表に出さない。女優の夢に向かい、常に全力投球で取り組む森松さん。あこがれの芸能生活を送っていることが何よりうれしく、毎日が充実しているという。
最後に将来の夢について聞いた。大女優や国民的アイドルだろうと思いきや「幸せな家庭を築きたいです。私が3兄妹なので、3人は子どもがほしい。全然見通しはありませんが(笑)」と超予想外の答え! いや、女の子らしい夢だけど。
「東京で住んでいた錦糸町が気に入っているので、もう一度住みたいですね。住まいは、地元の福岡に戻る可能性も考慮して、やっぱり賃貸かな!」
CHINTAIらしいオチまでつけてくれた森松さん。すっかり、大阪のアイドルが板についていた。
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文=綱島 剛
写真=阿部昌也
※「CHINTAI2017年7月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています
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