ワンルームから3LDKのタワマンまで、丸山礼が7回の引越しを経て「ちょうどいい暮らし」を叶えるために重視するポイントとは?

最終更新日:
ワンルームから3LDKのタワマンまで、丸山礼が7回の引越しを経て「ちょうどいい暮らし」を叶えるために重視するポイントとは?

18歳で地元の北海道・北見市から上京し、有名人のモノマネを武器に芸能界に飛び込んだ丸山礼さん。最近ではドラマ『ワタシってサバサバしてるから』(NHK)で初主演を務め、等身大の姿を届けるYouTubeチャンネルの登録者数は約127万人。テレビバラエティやドラマ、映画、そしてSNSやPodcastと多岐にわたる場で縦横無尽に活躍している。

上京から11年経ち、引越し回数は7回。「飽きっぽいから人より多め」と言いながらも、話を聞いてみると、引越しのたびに自分にとって本当に過ごしやすい環境を丁寧に見極め続けている印象を受ける。その引越し遍歴と、部屋選びの重要なポイントを語ってもらった。

人との出会いに恵まれた引越し遍歴

――前編のインタビューでは、上京してからお仕事が軌道に乗るまでのお引越しについてお話を伺いました。上京も含めこれまで7回お引越しをされたとのことですが、その遍歴を教えていただけますか?

丸山礼さん(以下、丸山)最初の部屋から引越して、居酒屋の住み込みアルバイトをして、そのあとは富ヶ谷、表参道のマンションに引越して、次はタワマン。でもすぐに引越して今度またマンションの1階で、そこから引越したのが今の部屋です。

――上京して最初に暮らし始めた部屋は、大家さんが2階に住む一軒家の1階だったそうですが、暮らす中で感じたメリット・デメリットはどんなものでしたか?

最初に暮らしていたお部屋の様子(ご本人提供写真)

丸山 私は誰とでも仲良くなりたいタイプなので、大家さんが2階にいることは私にとってはメリットでしたね。1階のもう一部屋には同い年の女の子が住んでいましたけど、大家さんとも、その子とも、かなり密に接していました。

デメリットを挙げるなら、庭に面した1階だったから湿気がかなり多かったこと。洗濯物を外干しする勇気が出なくて部屋干しをしていたんですけど、いつも生乾きで……。そもそも東京って湿気が多いですよね! 地元の北海道は湿気がほとんどないから、上京当時はけっこう驚きました。これから一人暮らしする方にも除湿機は本当に大事って伝えたいです!

除湿器の有用性を語る丸山礼さん

――そのあと居酒屋の住み込みアルバイトを経て、引越したのが渋谷区の富ヶ谷。なぜ富ヶ谷という街を選んだのでしょうか?

丸山 友達が富ヶ谷に住んでいて、良いところだと聞いていたんです。それにテレビ局へのアクセスも良く、高速道路の入口が近いことで遠方の仕事にも行きやすかったので選びました。近くに代々木八幡宮があったのも良かったですね。けっこう神社やお寺にお参りに行くのが好きなので。

当時はコロナ禍の真っ只中だったんですけど、YouTubeを部屋で撮影していたからリモート出演とかにも抵抗がなくて、YouTubeの登録者数や再生数もかなり伸びてきて、けっこう仕事が安定してきたころだったと思います。

――次は表参道に引越されたとのことですが、どんなお部屋でしたか?

丸山 表参道の部屋は、初めての高層階でした。周りに高い建物があまりなくて、すごく景色が良かったです。初めてディスポーザというものに出会って「便利すぎて神!」って思いましたけど、なくても暮らせるかなとも思いましたね。徐々に自分に必要なお部屋の条件や設備が見えてきた頃かもしれない。

このマンションでも大家さんと交流があって、沖縄の方だったので黒糖やランチョンミートをよくもらっていました。沖縄の食べ物が初めてで、食べ方がよくわからないものもあったんですけど、わざわざ調理方法のメモを付けてくれることもあって、私から詳しく聞きに行ったり、ほかにも設備のことを相談しに行ったり、しょっちゅう話していました。今でも近くを通ると会いに行きますよ!

――マンションで大家さんと交流があるというのも珍しいですね。

丸山 交流したくなっちゃうんですよね。自分からすぐに話しかけちゃう。住み込みアルバイトをしていたころもお店でたくさんの人に出会いましたし、店主の方とは今でも週に一度は会いますし。良い方々に恵まれてきたなと思います。

7回の引越しを通して良い方々に恵まれてきたなと思いますと笑顔で語る丸山礼さん

7回の引越しで見えてきた、「ちょうどいい暮らし」の大切さ

――そのあとはタワーマンションに引越したとのことですが、なぜ選ばれたのでしょうか。

丸山 「タワマンに住んでみたい!」と思っていたので、その理由だけで引越しました。20階を超える高層階で、しかも3LDKでかなり広かったです。親や友達を呼んで、3、2、1……って電気を消して、東京の夜景を見て「わー! きれい!」ってはしゃいで。タワマンに住むとこういうこと本当にやるんだなって思いました(笑)。

でも引越して半年くらいで、満足しちゃいました。広くて部屋数も多いから掃除はしづらいし、一人で暮らすには持て余すし、何より、自分の身の丈に合っていないなと感じたんです。家賃もかなり高かったので頑張って住んでいる感覚がありました。頑張るのは楽しかったですけどね。

――どれだけ充実したお部屋でも、暮らしにくいと感じてしまっては、もったいないですね。

丸山 家にいるとベッドで過ごすのが好きだから、テレビはベッドから見えるところに必ず置くし、たくさん部屋があっても結局はコンパクトに過ごしちゃうんですよね。私はそうして最適化した状態を「都」って呼んでるんですけど。自分の生活スタイルや動線を考えて、間取りや家具を選ぶのは大事だと思います。

――自分が暮らしやすい部屋のサイズ感は大事ですね。ほかに、お部屋選びで大事だと思うのはなんですか?

丸山 周辺環境ですね。タワマンのときは、近くにスーパーはないし、コンビニもドラッグストアもけっこう遠くて、周りに坂道も多かったし。自分の生活に必要なお店や施設が近くにないのは、暮らしにくいなと思いました。

そのあと住んだマンションは、1階にコンビニがあって、目の前にはドラッグストアがありました。商店街も近くにあって、交通の便も悪くなかったし最高でした! あと、歯医者。歯医者さんが近くにあるのは意外と大事ですよ!

引越し先にあると便利な周辺環境について語る丸山礼さん

――買い物ができる場所はもちろん、病院の有無も確かに重要だと思います。たくさんお引越しをしてきて、妥協できると思ったポイントについても伺いたいです。

丸山 食器洗浄乾燥機やディスポーザが付いている部屋で暮らしてみて、すごく便利だと思いました。でも私の場合は、なくても生活ができるとも思って。妥協できるというか、なくても大丈夫です。

あと、一人暮らしが初めての方に伝えたいのは、ユニットバス(浴槽・洗面台・トイレがセットになった3点ユニット)は工夫すれば意外と大丈夫ってこと! 私も上京してしばらくはお世話になっていましたし、いろいろ工夫して居心地よくしていました。

――ほかに、お部屋選びで重視しているポイントはありますか?

丸山 エントランスがきれいかどうかはけっこう重視してます。エントランスがきれいなのは、その建物の管理が行き届いている証拠だと思うので、ぜひ注目してみてほしいです。

周辺環境については、税務署や区役所が近くにある部屋に住んでいたときは便利だったなと思います。そういうところでする手続きって、それ自体がけっこうハードル高いじゃないですか。だからせめて、施設自体が近くにあるほうがハードルが下がると思います。

あと、タワマンのあとにまた1階に住んだんですけど、やっぱり外干しには抵抗があったし、高層階に住んだときに「眺めが良い部屋が好きだな」と思ったので、もう1階には住みません!

――今回これまでのお引越しを振り返っていただきましたが、いかがでしたか?

最初のお部屋で冷蔵庫に貼っていた早口言葉の練習表(ご本人提供写真)

丸山 こうして振り返ると「あの部屋に住んでいたころは、こんな時期だったな」とか、思い出すことがいろいろあります。ハイペースで引越しているので、住んでいる場所によって当時の状況が全然違いますし。引越しを繰り返すことで、心地よい環境をつくって整えられるようにもなりました。もはやそれが趣味なのかもしれない。ある意味、引越しが人生のターニングポイントになっているかもしれません。

夜、窓に映る自分を見て顔マネを研究したり、台本を読みながら演技の練習をしたり。まったりしながら自分と向き合って、どんな見せ方ができるか考えたり。誰かとコンビを組んでいるわけでもないから、いかに自分を面白がれるかが重要なんです。だからこそ家で過ごす時間は本当に大事で、自分だけの城ともいえる部屋があるのは最高なこと。

母から「家で過ごす時間は、自分の充電をする時間だよ」と教えられてきたので、東京でそれを叶えられる場所を作ることができるようになったのは、我ながら誇らしい気持ちにもなります。好きな暮らしを実現することは自信にもつながると思うので、皆さんにもぜひ引越しやお部屋探しを経て自分にぴったりの場所を見つけてもらいたいです!

引越しやお部屋探しを経て自分にぴったりの場所を見つけてもらいたいです!と語る丸山礼さん

編集部より

ワンルームから3LDKのタワマンまで、さまざまなお部屋で暮らしてきた丸山さん。部屋の階数や間取り、設備や周辺環境など、丸山さんの経験と試行錯誤は、これからお部屋選びを控える人にとって参考になるポイントがあったのでは?

丸山さんのエピソードの中からチェックポイントを振り返り、お部屋探しの際は思い出して、自分が快適に過ごせる街やお部屋選びのヒントとして役立ててほしい。

前編では、丸山さんが上京してから夢を叶えていく中で、引越しがどのように影響を与えてきたのかを語ってくれている。そちらもぜひ参考にしてもらいたい。

取材、文=鈴木梢
写真=北原千恵美
ヘアメイク=坂手マキ(vi’s株式会社【vicca】)
スタイリング=伊藤ミカ

自分にぴったりなお部屋を探したい方はこちら(CHINTAIネット)

自分にぴったりなお部屋の情報をLINEで受け取りたい方はこちら(CHINTAIエージェント)

引越し後、早期で住み替えをすることになっても補助金を受け取ることができるサービスはこちら(CHINTAI安心パック)

リンクをコピー
関連記事関連記事