【漫画】なか憲人の「明日今日よりよく暮らしたい」第4話 生活は小さい余裕をためて大きい余裕を手に入れるゲーム

リアリティ溢れる暮らしの様子を描いた作品が人気の漫画家兼ライター・なか憲人さん。
実家を出て約20年、生活の「崩壊」から「成立」までさまざまな経験をされてきたというなかさんに、「より快適に、自分らしく一人暮らしする方法」を教えてもらった。
「一人暮らしの致命的な失敗を防ぐ方法」を紹介する、第一話はこちら
「部屋を綺麗に保つコツ」を紹介する、第二話はこちら
「生活を楽に、うまく回すヒント」を紹介する、第三話はこちら
なか憲人の「明日今日よりよく暮らしたい」第4話 生活は小さい余裕をためて大きい余裕を手に入れるゲーム




というわけで改めまして、なか憲人と申します。

暮らしに関する自己紹介をしたいのですが、昔は壊滅的な生活をしていたものの、小さい余裕をどんどんためて、ちょっとずつ大きな余裕を手に入れた、という実感があります。なので、小さい余裕から始めよう!ということを、本日は実例を交えて紹介したいと思います。
小さい余裕を生む、きっかけのアイテム

私の場合、きっかけは黄緑の大きなストラップだったのですが、人それぞれ小さな余裕を生むきっかけになるアイテムが身近にあると思います。
生活用品というくくりは大きいので、あまたのアイテムが候補としてあるのですが、余裕を生むアイテムというのは共通点があります。

これです。部屋に存在する迷いの数を減らすことのできるアイテムです。余裕がない状態というのは、とても迷いが多い状態です。部屋であれはどこ置いたんだっけ、これはどこへ置くんだっけと迷っているうちに、何もしないままぐったりしてしまう。

なので、段ボールを置く場所を指定してくれる段ボールストッカーや

バラバラに置いている調味料を一か所にまとめる、調味料ストッカー

あるいは、フックひとつでも、いつも使う買い物バッグはここにかけておく、と決めて運用すれば、悩みを一つ減らすことができます。

悩みが一つ減る、という効果は相当大きいです。そして、一か所物の場所に悩まなくなると、どんどん他の物の場所も決まっていき、どんどん部屋に秩序が生まれていきます。小さい余裕をためて、大きな余裕を手に入れている状態です。

こうやって、どんどん少しずつ、余裕を生んでいきます。部屋が荒れている状態だと、あれもしなきゃこれもしなきゃというタスクに脳が支配されて、疲れる。荒れている部屋というものの一番の問題は、何もしないのに疲れるということです。あれは本当によくない。
こうして部屋の全ての物に定位置が生まれ、コップをしまう時、服を脱ぐ時、ゲーム機を置く時、色んな時に迷うことがなくなります。迷わなければ、余裕ができます。

たまった余裕によって+アルファのことを考えられるようになって、やっと好きな物が部屋の中で活きるようになります。荒れてる部屋に植物があっても、管理しなければいけないことが増えるだけで、あんまりよくないですからね。
好きな植物、置物、ぬいぐるみ、本、なんでも好きなようにディスプレイする余裕。そんな余裕を手に入れたのは私もここ1年くらいの話です。長かった…10年かかりました。

今日の気づきのコーナー

編集部よりひと言
物の定位置を決めることで、探したり置き場所に困ったりすることがなくなり、精神的な余裕が生まれる。暮らしの中の「迷う回数」を減らすことで、いるだけで疲れてしまうような荒れた部屋から脱却できる!
そうして小さな余裕をため、大きな余裕を手に入れることで、部屋にディスプレイしたお気に入りのアイテムたちが輝きだし、自分らしい部屋をたのしめるようになる。まずは、財布や鍵など、なくしやすい物の定位置を決めることから始めてみよう!
なか憲人の「明日今日よりよく暮らしたい」は、今回で一旦最終回。続編をおたのしみに!
「一人暮らしの致命的な失敗を防ぐ方法」を紹介する、第一話はこちら
「部屋を綺麗に保つコツ」を紹介する、第二話はこちら
「生活を楽に、うまく回すヒント」を紹介する、第三話はこちら
一人暮らしや賃貸物件でも育てやすい観葉植物を紹介した記事はこちら