引越しはやることが多い!チェックリストで準備をスムーズに進めよう
このページでは、引越し先・引越し日が決まった後に、準備しておきたいことをご紹介する。
引越し2週間前までにやりたいこと
引越し日の2週間くらい前になったら、使用頻度の低い物から順に荷造りを始めよう。その他にも、新居のレイアウトの検討や、引越し当日から必要な家具・家電の準備を進めていきたい。
【2週間前までにやることリスト】
やること | 手続き先 | 対象者 |
---|---|---|
新居のレイアウトの検討 | 間取図などに書き出し | すべての人 |
荷造り(使用頻度の低いもの) | 荷物の梱包 | すべての人 |
固定電話の移転手続き | NTT窓口 | 固定電話の回線を引いている人 |
引越し当日から必要な家具・家電の購入 | インテリアショップ・家電量販店など | 家具を揃える必要がある人 |
新居のレイアウトの検討
引越し後の生活を具体的にイメージするためにも、新居の間取図を使って、家具の配置などをシミュレーションしておこう。あらかじめレイアウトを決めておけば、引越し当日の搬入もスムーズに。また、引越しにあたって何を新しく買い足せばいいのかもわかりやすくなる。
荷造り(使用頻度の低いもの)
引越しの2週間前になったら、引越し日までのあいだになくても差し支えないものから段ボールに詰めていこう。オフシーズンの服や普段使わない食器、書籍など、使用頻度が低いものや重いものから先に荷造りするのがポイントだ。
荷造りした段ボールには、油性ペンで中身と運び入れる場所を見えるところに書いておくと、引越し当日の作業がスムーズになる。
固定電話移転の手続き
固定電話を使用している家庭では、引越しにあたって移転手続きが必要だ。引越し日の2週間前までにNTTに連絡し、住所変更手続き(移転手続き)をしよう。引越しがNTT東日本エリアとNTT西日本エリアにまたがる場合は、それぞれで解約と新規契約の手続きを行おう。
引越し当日から必要な家具・家電の購入
引越し後すぐに使いたいものは、事前に買い物を済ませておこう。特に、ベッドや布団、カーテン、調理器具や掃除道具などは、引越し当日から必要になるアイテムだ。新しく購入する場合は、引越し当日に届くように配送手配をしておきたい。家具や家電は納品に時間がかかる可能性もあるため、早めの手配がおすすめだ。
引越し1週間前までにやりたいこと
引越し1週間前までには、役所やライフラインの手続きを済ませておきたい。具体的な手続きは以下のリストのとおり。手続きの数が多いので、漏れのないように進めよう。
【引越し1週間前までにやることリスト】
やること | 手続き先 | 対象者 |
---|---|---|
電力会社への引越し手続き | 電力会社のウェブサイト、電話 | すべての人 |
ガス会社への引越し手続き | ガス会社のウェブサイト、電話 | すべての人 |
水道局への引越し手続き | 各地域管轄の水道局のウェブサイト、電話 | すべての人 |
郵便の転送手続き | 近くの郵便局、e転居 | すべての人 |
転出届の提出 | 現住所の市区町村の役所 | 違う市区町村に引越しをする人 |
国民健康保険の資格喪失届の提出 | 現住所の市区町村の役所 | 国民健康保険に加入し、別の市区町村へ移る人 |
印鑑登録の廃止手続き | 現住所の市区町村の役所 | 印鑑登録をしていて、別の市区町村へ移る人 |
児童手当など福祉関係の手続き | 現住所の市区町村の役所 | 児童手当等を受け取っており、別の市区町村へ移る人 |
原付バイクの廃車手続き | ナンバー登録の区・市役所 | 原付バイクを持っていて、他の市区町村に引越す人 |
電力会社への引越し手続き
電話やウェブサイトから電力会社へ連絡し、退去する物件の電気の使用停止手続きと、新居の電気の使用開始手続きを行う。電気の使用停止手続きの際は、検針票や請求書などに記載のある「お客様番号」が必要となるので、手元に用意しておくとスムーズだ。
ガス会社への引越し手続き
電気と同様に、ガス会社への引越し手続きも行おう。まず、現住所で利用しているガス会社に電話やウェブサイトから連絡し、閉栓作業を依頼する。閉栓には基本的に立会い不要だが、作業員が入ることのできない場所にガスメーターがある場合は立会いが必要になるため、スケジュールに余裕を持って手続きをするのが望ましい。同時に、新居で利用するガス会社にも連絡し、開栓時間の予約をしておこう。
水道局への引越し手続き
電話またはウェブサイトから現住所を管轄する水道局に連絡をして、引越しする旨を伝えよう。閉栓の際には、基本的に立会いは必要ない。引越し当日か指定した閉栓日に、それまでの使用量を水道局の担当者が検針してくれる。
郵便の転送手続き
転居先でもスムーズに郵便物を受け取れるように、郵便局で転送手続きをしておこう。転居届を記入して郵便局に提出すると、旧住所宛の郵便物を1年間無料で新住所に転送してもらえる。提出方法は、郵便局の窓口またはポスト投函の他、「e転居」を利用したインターネットでの手続きも可能だ。
転出届の提出
違う市区町村に引越す場合は、現住所の管轄となる市区町村役場で「転出届」を提出する。このとき発行される「転出証明書」は、引越し後の転入手続きで必要になるため、大切に保管しておこう。なお、同じ市区町村内での引越しの場合、転出届の提出は不要だ(引越し後14日以内に「転居届」の提出が必要になる)。
国民健康保険の資格喪失届の提出
自営業など、国民健康保険に加入している人が他の市区町村に引越す場合は、引越し前の自治体で資格喪失手続きを行う。引越し後14日以内に行えば問題ないものの、市区町村役場で転出届や住所変更を提出するときに同時に手続きしておくとスムーズだ。
印鑑登録の廃止手続き
印鑑登録は市区町村ごとに行われているため、転出するときには現住所での印鑑登録を破棄する必要がある。引越しをする前に、現住所の市区町村役場で「印鑑登録廃止申請書」を提出し、登録を抹消しておこう。自治体によっては転出届の提出と同時に印鑑登録が抹消されるケースもあるため、転出届を出すときに確認するといいだろう。
児童手当など福祉関係の手続き
児童手当を受給している家庭や介護保険被保険者(65歳以上または要介護・支援認定を受けている人)、後期高齢者医療制度加入者など、福祉関係の制度についても市区町村役場での手続きが必要だ。別の市区町村へ引越す場合は、該当する制度を確認したうえで、現住所の市区町村役場で住所変更の手続きを行おう。
原付バイクのナンバープレートの返却や廃車手続き
原付バイクを持っている人は、現住所の市区町村役場で廃車手続きを行い、ナンバープレートを返却する必要がある。市区町村が変わると、引越し先で廃車手続きを行うことはできないので、転出届を提出するときに忘れずに届出をしよう。
引越し前日までにやりたいこと
引越し日が迫ってくると、つい気持ちが焦ってしまいがちだ。引越し当日や直前に慌てずに済むように、近所の方への挨拶や旧居のゴミ処理などは、引越し前日までに済ませておこう。
【引越し前日までにやることリスト】
やること | 手続き先・作業内容 | 対象者 |
---|---|---|
旧居の近隣への挨拶 | 旧居のご近所さん、大家さん | すべての人 |
旧居の掃除やゴミの処分 | 旧居のゴミ出しの日程を確認 | すべての人 |
パソコンのバックアップ | 外付けHDDやクラウド上へ | すべての人 |
食品の整理 | 食品の処分・梱包 | すべての人 |
荷造り(使用頻度の高いもの) | 荷物の梱包 | すべての人 |
引越し当日の段取りの確認 | スケジュールを立てる | すべての人 |
旧居の近隣への挨拶
引越し当日は、トラックや荷物で道や通路をふさいでしまったり、作業中の物音で騒がしくなってしまったりすることも考えられる。近所の人には、これまでお世話になったお礼も込めて、「◯日に引越しをします」と前日までに挨拶をしておくと、騒音などでのトラブルを避けられるのでおすすめだ。
旧居の掃除やゴミの処分
賃貸物件を退去するとき、入居者には原則として原状回復の義務がある。汚れが目立つ部分を中心に、壁や床、水回りなども丁寧に掃除をしておこう。
また、片付けや荷造りの際に出たゴミが引越し当日まで残っている場合は、新居まで持っていくか、直接ゴミ処理場に持ち込んで処分することになる。できるだけ地域で決められたゴミ収集日に捨てられるように、計画的に処分を進めよう。
パソコンのバックアップ
パソコンなどの精密機器は、運搬中の衝撃によってデータ破損などのトラブルが起こる可能性がある。丁寧な梱包はもちろんのこと、万が一に備えて必ず事前にバックアップをとっておこう。データをバックアップするには、外付けHDDやUSBメモリ、クラウドサービスなどさまざまな方法がある。また、ノートパソコンやタブレット型パソコンは、段ボールに詰めずに自分で持ち運ぶのが安心だ。
食品の整理
引越しの前日までには、冷蔵庫の中身を処分しておこう。生ものや冷蔵・冷凍品は新居に運ぶのが衛生的に難しいため、計画的に食べきっておきたい。インスタント食品や缶詰など、日持ちがして引越し後まで食べないと判断したものは、段ボールに詰めてしまおう。
荷造り(使用頻度の高いもの)
引越しの1週間前から前日までを目安に、使用頻度の高いものも荷造りしておこう。洋服や食器なども、引越し当日に使用するものを除いて梱包しておく。引越し直前まで使う可能性があるものは、段ボールを分けておき、当日までに封をしないでおくと安心だ。
また、テレビやオーディオ機器などの配線は、ただ抜いただけでは、後で何をどの機器に繋げればいいのかわからなくなってしまいがち。コードを抜くときはどの機器に接続されていたものかを確認し、テープなどで目印をつけたり機器ごとにまとめて名称を書いておいたりと、準備をしておけば新居で困らないだろう。
引越し当日の段取りの確認
引越し当日はやることが多く、1日中慌ただしくなりがちだ。当日にスムーズに作業ができるよう、あらためて段取りを確認しておこう。また、家具や荷物を搬出した後、旧居が思った以上に汚れていることに気づく場合もある。汚れをサッと掃除できるように、掃除道具を事前に準備しておくのがおすすめだ。
引越し前日にやりたいこと
引越し前日に行うのは、引越し前の最終準備だ。特に、冷蔵庫や洗濯機を旧居から持っていく人は、水抜きといった作業を忘れずにしておこう。
【引越し前日にやることリスト】
やること | 対象者 | 手続き先・作業内容 |
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冷蔵庫・洗濯機の運搬準備 | 旧居から持っていく人 | 水抜きとコンセント抜き |
手荷物の準備 | すべての人 | 貴重品や当日の手荷物を整理 |
現金の用意 | すべての人 | 引越し料金などの現金払いに備える |
冷蔵庫・洗濯機の運搬準備
冷蔵庫や洗濯機を新居に運ぶ場合は、水抜きと呼ばれる準備が必要だ。冷蔵庫はコンセントを抜いて扉を開けっ放しにしておき、内部についた霜を溶かそう。このとき、溶けた霜で周りが濡れることがあるため、タオルを敷いておくといい。その後、冷蔵庫と冷凍庫の中の水分をきれいに拭き取って乾燥させ、水受け(冷蔵庫の下部や背面にある水を受ける皿)に溜まった水を捨てる。
洗濯機は、蛇口を閉めた状態で、給水ホースと排水ホースを取り外して水を抜く必要がある。水抜きのやり方は、取扱説明書にも記載されているので確認しておくといいだろう。
手荷物の準備
引越し当日に身につける衣類や、直接持ち運ぶ貴重品などを、わかりやすくひとまとめにしておこう。財布や実印、銀行通帳、カード類といった貴重品は段ボールに詰めずに、手荷物として自分で直接運ぶようにしたい。
現金の用意
引越し当日は、引越し料金や光熱費の精算などで、まとまった額の現金が必要になることがある。当日は忙しくて銀行などにお金を下ろしに行くことは難しいため、必要な金額をあらかじめ確認して準備しておこう。支払う金額が事前にわかっていれば、お釣りのないように用意しておくといいだろう。
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