簡単にできる窓の掃除方法を解説!ポイントも紹介

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窓の掃除方法を知りたい!

窓の掃除方法を知りたい!
窓の掃除方法をチェック!

窓掃除のやり方が分からない……。なるべく楽に終わらせたい。と考える人は多いのでは?

この記事では、日用品を駆使して簡単にできる窓の掃除のポイントやコツ整理収納アドバイザーのムジッコりえ(松永りえ)さんに解説いただいた。

窓ガラスの掃除方法をはじめ、窓掃除で必要なアイテムや窓サッシ、窓枠などの掃除方法も解説しているので、チェックしてみて!

松永さん
文・写真=ムジッコりえ(松永りえ)

整理収納コンサルタント/防災士・防災共育管理士・認定講師。2016年に熊本地震で被災して以来、防災と収納を組み合わせた「安全な暮らし」の重要性を広めている。著書は3冊。雑誌掲載80誌以上。無印良品マニアでもあり、10年以上綴っているブログ「良品生活」は月間最高150万PV。 Instagram@ mujikko_rie)のフォロワーは現在7.1万人。テレビ・セミナー・執筆など幅広く活動している。

窓ガラスの汚れの原因とは?

外の景色を見るとき、窓が汚れているとちょっと残念な気持ちになりますよね。どんなに素敵な景色も、窓が汚れていたらくすんでしまいます。そこで今回は、簡単にできる正しい窓掃除の方法を紹介します。

まず、窓が汚れる原因を知っておきましょう。

窓には「屋外側」と「室内側」がありますよね。実は内側と外側で、それぞれ汚れる原因が違います。

「屋外側」の汚れ

「屋外側」の汚れは、土や砂ボコリ、花粉、排気ガス、水アカなどが主です。お住まいの地域によっては、黄砂や火山灰、PM2.5などが付くこともあります。

大通りに面している場合は排気ガスで黒く汚れますし、湿気の多い場所だとカビが生えることもあります。汚れとは少し違いますが、蜘蛛の巣なども発生しますよね。

このように環境や1階・2階など階数によっても、汚れの種類やつきやすさが変わってきます。

また、せっかく窓掃除をしても、網戸が汚れていたら窓に汚れが移ってしまいます。窓掃除のついでに網戸も掃除するのをおすすめします!

「室内側」の汚れ

「室内側」の汚れの場合は、ほとんどの原因が住んでいる私たちによるものです。

ホコリや手アカ、油汚れ、タバコのヤニに加え、結露によって発生したカビなども含まれます。厄介なことに、ホコリが手アカや油汚れとくっつくことで、簡単には落とせない頑固な汚れに変化します。このように汚れは放置すればするほど、汚れを呼び寄せてしまいます。

カビも放置するとどんどん増殖するため、早めの対処が必要です。前もって予防もしておきたいですね。

窓ガラスの掃除方法

ここまでご紹介したように「屋外側」と「室内側」では汚れの原因が異なりますので、それぞれに合った方法で掃除を行う必要があります。

窓ガラスの掃除に必要なもの

汚れの程度によって、使うべきアイテムが異なるので、状況に応じて選んでくださいね。

窓掃除に必要なもの
左からアルカリ電解水、タオル2枚、マイクロファイバークロス、スクイージー

タオル2枚

濡らす用と乾拭き用の2枚を用意します。軽い汚れならこれだけで十分!

アルカリ電解水

酸性の汚れ(皮脂や汗、手アカ、油汚れ、カビ、タバコのヤニなど)を落とすのに効果的。汚れと中和すると水になるため2度拭き不要。

マイクロファイバークロス

髪の毛の1/100以下という非常に細かい繊維で編まれたクロス。吸水性が高いのに乾きやすく、汚れもしっかり絡めとってくれます。

スクイージー

窓掃除の仕上げに水切りするためのアイテム。先端にゴムが付いており、ガラスと密着させて洗剤や水滴を水切りします。

なお、タオルの代わりに新聞紙を使う方法もあります(詳しくは後ほど紹介します)。

掃除方法

ここからは窓ガラスの掃除方法を、室内側・屋外側に分けてご紹介します。

【室内側】軽い汚れは「水拭き+乾拭き」

まずは室内側の汚れを落とします。軽い汚れなら「水拭き+乾拭き」だけで十分にキレイになりますよ。

①.タオル1枚を水で濡らして絞る

タオルは固く絞りましょう。

②.窓を拭いていきます

適当に拭くとムラや筋ができてしまうので注意しましょう。

ムラなく上手に拭くポイントは、上の隅から横にスタートして、端まで行ったら下にずらしてまた横に……という具合に「コの字」に拭いていくこと。タオルを下にずらす時、3分の1ほど重なるようにすると、拭き残しができません。

③.最後に乾いたタオルで素早く乾拭きする

水拭きしてそのままの状態で乾かすと、水滴の跡が残ってしまいます。それを防ぐためには、水滴が乾く前に手早く乾拭きすることが重要です。

乾拭きの場合の拭き方は、クルクルと円を描くように動かすのがおすすめ。拭き残しを防げます。

【屋外側】スクイージーを使ってしっかり汚れを落とす

「屋外側」の窓は室内側より汚れている場合が多いので、スクイージーを使った、より念入りな掃除が必要です。屋内は水滴が落ちるのが気になりますが、屋外なら気兼ねなく使えますね。

①.水で濡らしたスポンジで汚れを落とす

いきなりスクイージーを使うと、砂などを引きずってガラスに傷が入ってしまう危険性があります。屋外側の掃除をする際は、はじめに必ず、窓ガラスの表面に付着した汚れを水で濡らしたスポンジで落としてください。

②.スプレーボトルに水を入れ、窓全体にたっぷりスプレーする

乾くと跡になってしまうため、乾かないようにたっぷりかけるのがポイントです。

③.スクイジーで上端から下側に向かって水切りする

横から水が垂れないよう、1列終わるたびに、必ずスクイージーについた水滴を拭き取ってください。

終わった列に5cmほど重ねて水切りすることで、キレイに仕上がります。

スクイジーで上端から下側に向かって水切りする
④.最後にマイクロファイバークロスで拭いて完成!

仕上げに窓の上下左右をマイクロファイバークロスで拭けば、屋外側の窓掃除は完了です。

【番外編①】タオルやスポンジの代わりに、新聞紙を使う方法

スポンジやタオルの代わりに、新聞紙を丸めて濡らしたものを使う方法を紹介します。

新聞紙は繊維が粗いため汚れを絡め取りやすい上、使われているインクによるツヤ出し効果が期待できます。

 タオルやスポンジの代わりに、新聞紙を使う方法

①.新聞紙を半分に破って丸め、さっと水で濡らします。

②.濡らした新聞紙で窓全体を「コの字」に拭き上げます。汚れが気になる箇所は、しっかり擦って落とします。

③.濡れていない新聞紙を丸めて、手早く乾拭きします。

【番外編②】自動窓拭き機

最近は、自動で窓掃除をしてくれるロボットも続々と登場しています。お掃除ロボットの窓バージョンですね。大きな窓や手の届かない窓におすすめです! 窓にペタッとくっついて、後はほったらかしでもピカピカにしてくれます。

時間の余裕がない方は検討する価値ありですよ。

窓サッシの掃除方法

窓の掃除が終わったら、ついでにやっておきたいのがサッシの掃除。特に下の方はホコリが溜まりやすいため、定期的なお手入れが必要になります。

必要なもの

サッシブラシは、名前の通りサッシ掃除専用に開発されたブラシで、最近では100円ショップでも見かけます。

厚みのない刷毛タイプのブラシですが、反対側は汚れを掻き出すことができるように、ヘラ状になっているのが一般的です。1つ2役なので、これ1本でサッシの掃除ができちゃいます。

歯ブラシでも代用できないことはないですが、サッシブラシは幅1.5cmでサッシの幅にぴったり合うので汚れがかき出しやすく、効率が全然違いますよ。

窓サッシの掃除方法
窓サッシの掃除におすすめなのが「サッシブラシ」

掃除方法

掃除の手順は、以下の通りです。

①.乾いたサッシブラシでサッシの隙間を掃いて、ゴミをかき出す

狭いサッシにもピッタリ入るのが気持ちいい!

1、乾いたサッシブラシでサッシの隙間を掃いて、ゴミをかき出します。

②.隅っこで固まっている砂や、こびりついた汚れをヘラで取り除く

なお、ヘラはキッチンペーパーを巻きつけた歯ブラシでも代用できます。

2、隅っこで固まっている砂や、こびりついた汚れをヘラで取り除きます。

③.掃除機を使って、掻き出したゴミや、サッシに残ったゴミをできるだけ吸い取る

このとき、掃除機の先端ノズルを細いものに変えておくと、細かいホコリやゴミを吸い取りやすいです。

④.ペットボトルでサッシに水を流し、汚れを洗い流す

しつこい汚れがある場合は、ヘラでこそぎ取ります。

ペットボトルでサッシに水を流し、汚れを洗い流す

④.最後に雑巾で水拭きして完成!

このとき、サッシブラシにタオルを被せてスライドするだけで、手も汚さず簡単に拭くことができます。

サッシは濡れたままにするとカビの原因になってしまうため、サッシに残った水滴は拭き取るようにしてください。

窓枠の掃除方法

次は窓枠に目を向けてみましょう。窓枠も汚れやすい場所です。

窓枠の掃除方法
特に冬場は結露が発生するため、カビが生えやすくなります。

必要なもの

  • タオル
  • 中性洗剤
  • 塩素系漂白剤(+ゴム手袋、マスク)
  • 綿棒
  • ラップ
  • 片栗粉(あれば)

掃除方法

方法1:中性洗剤で汚れを拭き取る

カビは湿気のある場所が大好き! そこに栄養となるホコリや汚れがあると、どんどん増殖していくことに……。そのため、まずは表面の汚れを拭き掃除で取り除きましょう。

まだ初期のカビであれば、薄めた中性洗剤を含ませて拭き取るだけで落とせます。

窓枠表面の汚れを拭き取る

方法2:黒カビが発生している場合は、塩素系漂白剤を使用する

しつこいカビが発生している場合は、塩素系漂白剤を使います。市販のカビ取り剤やハイターなどでOK! しっかり換気しながら、ゴム手袋やマスクも忘れずに使ってくださいね。

①.カビの上に薬剤を塗る

カビの上に綿棒を使って、薬剤を塗りましょう。そのままでは垂れやすいため、片栗粉と1:1で混ぜてペースト状にするのがおすすめ。乗せた箇所にしっかりとどまってくれます。

②.ラップを被せて20〜30分放置し、雑巾で拭き取れば完成!

薬剤が乾かないように、ラップをピッタリと被せます。最後は、雑巾で拭き取れば完成です!

網戸の掃除方法

せっかく窓を掃除しても、網戸が汚れているとそこからまた汚れが移ってしまいます。

窓掃除のついでに網戸も掃除しちゃいましょう! 網戸掃除は様々な方法や道具がありますが、今回は最も基本的な方法でやっていきますね。

網戸の掃除方法
窓掃除と同じタイミングで、網戸の掃除をするのがおすすめ!

①.まずブラシで表面の汚れを落とします(洗車ブラシがおすすめ

②.雑巾を2枚用意し、片方は水に濡らして固く絞ります。もう片方は、乾いたままで使用します。

③.2枚の雑巾で網戸を挟み、そのまま全体を拭きます。

濡れた方を押し付けるようにして、乾いた方へ汚れを移すように拭くのがポイントです。ぜひ試してみてくださいね!

詳しくは以下の記事で紹介しているので、合わせてチェックしてください!

窓掃除のポイント

ポイント①:窓の屋外側と室内側、それぞれに合った掃除方法を実践する

窓の外側と内側では汚れの質が違うため、それぞれに合った掃除方法で掃除しましょう。

特に外側は砂ぼこりでガラスの表面を傷つけないよう、はじめにブラシで表面の汚れを落としてください。内側の手アカなどの汚れには、アルカリ性の洗剤を使います。

ポイント②:拭き方を意識する

窓を水拭きするときは上の端から横に向かってスタートして「コの字」を意識して拭くと、ムラも拭き残しもなくピカピカになります。

乾拭きする際は、水が乾く前に素早く行うこと。ここで乾いてしまうと、白い水アカとして残ってしまいます。水滴が残らないように手早く、くるくると回しながら拭きましょう。

ポイント③:窓掃除は曇りの日に行う

窓掃除はつい晴れた日にやりたくなりますが、実は曇りの日がベスト! 天気が良すぎると、水や洗剤がすぐに乾いてしまい、水アカになりやすいのです。

また、窓ガラスに光がキラキラ反射して、汚れが見えにくいこともあります。窓掃除はぜひ曇りの日を狙って!

窓掃除のタイミングと頻度について

簡単な窓拭きは月に1回が目安です。手アカなどが気になったときにサッと拭くだけでもOK!

ただし、窓が結露しやすい冬はカビの発生を防ぐため、室内側はできるだけ毎日拭いてください。もしくは、結露防止のフィルム等で対策するのをおすすめします。

念入りな掃除は、半年に1回が目安です。タイミングとしては、黄砂が落ち着く初夏と、12月の大掃除の時期がおすすめです。

窓掃除のついでに行いたい!カーテンの洗濯&室外機の清掃方法

窓が汚れていると、カーテンにも汚れが移ることがあります。また室外機も常に雨風にさらされているため、汚れやすいです。

ここでは窓掃除のついでに行いたい「カーテンの洗濯」「室外機の掃除」の方法を解説します!

カーテンの洗い方

カーテンは意外と汚れているもの。洗濯後は部屋がワントーン明るく感じますよ。

カーテンは洗濯機で洗えるものが多いですが、洗濯表示にしたがって洗濯してください。厚手のカーテンの場合は、乾きやすいよう天気のいい日に洗濯するのがポイントです。

カーテンの洗い方
こんな感じで、カーテンを折りたたみます

①.フックを外し、プリーツを山折りと谷折りを交互に端から均等な幅で折りたたみ、輪ゴム等で固定します。

②.洗濯ネットに入れて洗います。洗濯表示にあったコースで洗ってください。

③.脱水は30秒以内にして、広げて干します。

もしカーテンを干す場所がない場合は、カーテンレールにそのまま吊るしておくだけでOK! 天気のいい日に窓を開けて、風が通るようにしておくと乾きやすいです。

エアコンの室外機の掃除方法

風雨にさらされ、汚れやすい室外機。表面だけでもしっかり掃除して、室外機の負担を減らしてあげましょう。

エアコンの室外機の掃除方法
ベランダなど、窓の周辺に室外機を置いている方は多いですよね

①.表面の汚れをブラシで払い落とす

②.濡らして固く絞った雑巾で、室外機の表面を拭く

③頑固な汚れがある場合は、濡らしたキッチンペーパーを被せ、しばらく放置して柔らかくしてから拭くと取れやすいですよ。

室外機はもともと雨ざらしになることを想定して作られているため、水には強いのですが、必要以上に水をかけたり、横や下からかけるのはやめましょう。故障の原因になります。

気軽にできる窓掃除の方法、さっそく試してみて!

今回は、簡単にできる窓掃除の正しい手順やポイントをお伝えしました。

これまでは、せっかく窓掃除をしてもムラになったり、水アカが気になったり、満足いく結果が得られなかったりした方も多いはず。

正しい道具を使って、正しい手順で窓掃除を行えば、誰でも窓をピカピカにすることができます。窓が明るくなると、部屋自体が明るく感じますよ。雑巾とスプレーだけでも、サッと手に取れる場所に置いておけば、気になったときにすぐ手に取れるのでおすすめです。

ぜひ、今回紹介した窓掃除の方法を実践して、ピカピカの窓を手に入れてくださいね!

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松永さん
文・写真=ムジッコりえ(松永りえ)

整理収納コンサルタント/防災士・防災共育管理士・認定講師。2016年に熊本地震で被災して以来、防災と収納を組み合わせた「安全な暮らし」の重要性を広めている。著書は3冊。雑誌掲載80誌以上。無印良品マニアでもあり、10年以上綴っているブログ「良品生活」は月間最高150万PV。 Instagram@ mujikko_rie)のフォロワーは現在7.1万人。テレビ・セミナー・執筆など幅広く活動している。

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