【2022年最新版】Amazonプライムビデオのおすすめホラー映画15選！やばいほど怖い海外＆日本映画が勢揃い

『シックス・センス』（1999）で一世を風靡し、その後もコアなファンの支持を得ているM・ナイト・シャマラン監督の作品だ。「あっという間に年をとるビーチ」から抜け出せなくなってしまった複数の家族を追う物語であり、ほんの数時間で子どもは大人へ、大人はやがてシワだらけの老人となってしまう様は、それだけで怖い。なんとか脱出の機会を探ろうとしても予測不可能な出来事に翻弄されてしまい、時には取り返しのつかない光景も目の当たりにすることになる。

このビーチを「人間社会の縮図」としてみることもできる。劇中で起きる出来事は極端ではあるが、長い長い年月を経た人生の中で少なからず遭遇しうるものであり、それを短い時間に圧縮させて提示しているとも言える。そして、現実では年をとるというのは不可逆的なことであり、時間は絶対に巻き戻せないという事実も含め残酷で哀しいことでもあるが、だからこそ限られた時間を大切にするべきだという教訓も得られるだろう。

『オールド』の情報

監督：M.ナイト・シャマラン、出演：ガエル・ガルシア・ベルナル、ヴィッキー・クリープス、ルーファス・シーウェルほか
2021年、1時間48分

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Amazonプライムビデオのおすすめホラー映画その２：『プラットフォーム』（2019）

中央に大きな四角い穴が開けられた、下まで延々と階層が続く塔のような建物の中で目覚めると、上の階層から巨大な台座に乗せられた「食べ残し」が送られてくる……という特殊なシチュエーションで展開する作品だ。しかも、下の階層に行くほど食べられる量は必然的に少なくなる。つまり、描かれているのは上の階層の者がより良い恩恵を受け、下の階層の者はおこぼれをもらうしかない「格差社会」というわけだ。2019年には『ジョーカー』や『パラサイト半地下の家族』など、同じく格差社会の構造をエンタメに仕上げた映画が数多く公開されていたが、本作もその系譜の一つと言える。

秀逸なのは、格差社会の構図そのものだけでなく、「その人自身」の問題も描いていることだ。例えば、主人公の青年と同室にいる老人は、自己中心的で他者への悪意に満ち満ちている反面、「信じやすい」性格として描かれていて哀れだが、「こういうやつは現実の社会にもいる」と思わせる普遍的な存在でもある。そしてその格差社会を変える、転じて「革命」を起こすための手段は、極端なようで、格差社会の本質を思えば納得できるものだった。なお、R15+指定作品であり、猟奇的な描写も含むため注意してほしい。