【2021年夏】Netflix(ネットフリックス)おすすめ映画20選!オリジナル作品+最新公開作品など

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この記事では、配信サービスでもっとも大手と言える「Netflix(ネットフリックス)」で観られる映画から、今だからこそお家で楽しんでほしい20作品を、10のジャンルに分けつつ、たっぷりと紹介しよう。

このページで紹介しているNetflixのおすすめ映画

恋を描いているだけじゃない?若者たちの青春ドラマ映画2選
13:『砕け散るところを見せてあげる』(2020)
14:『ラストレター』(2020)

結婚後に観てほしい?一筋縄で行かないドラマ映画2選
15:『アイネクライネナハトムジーク』(2019)
16:『マリッジ・ストーリー』(2019)

大人にこそおすすめの、濃密な表現に驚けるアニメ映画2選
17:『海獣の子供』(2019)
18:『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(2019)

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Netflix(ネットフリックス)のおすすめ映画:恋を描いているだけじゃない?若者たちの青春ドラマ映画

次は若者たちの青春ドラマ映画2作品を紹介。どちらも切ない恋心が描かれているようで、「それだけじゃない」ことも共通している。

Netflix(ネットフリックス)のおすすめ映画13:『砕け散るところを見せてあげる』(2020)

『とらドラ!』で知られる竹宮ゆゆこの同名小説を映画化した作品だ。平凡な日々を送る男子高校生が、ある日いじめられていた孤独な女の子を救うのだが、彼女にはとある秘密があり、2人にはやがて危機が訪れる……という内容だ。高校生たちの青春物語が、やがて予想外のサスペンスへと発展しく様はスリリング。PG12指定がされており暴力的なシーンもあるが、それも世界の残酷性と、さらなる「救い」を描くためには必要なものだった。

「間を長く取る」演出は好き嫌いも分かれそうではあるが、終盤の「話好きのお母さんが引き止める」シーンを筆頭に、その長さこそが大きな意味を持つシーンもある。丁寧な演出があるからこそ、W主演を果たした中川大志と石井杏奈という実力派の若手俳優の演技をじっくりと堪能できる。実は「悪意に立ち向かう」物語でもあり、こじつけでもなんでもなく『鬼滅の刃』と似たメッセージを受け取ることができた。

『砕け散るところを見せてあげる』(2020)の情報

監督:SABU
出演:中川大志、石井杏奈、堤真一 ほか
2時間7分、PG12

Netflixで『砕け散るところを見せてあげる』を観る

Netflix(ネットフリックス)のおすすめ映画14:『ラストレター』(2020)

過去と未来それぞれの「手紙」により物語が動き出す物語だ。説明が最小限だからこその「掴み所のなさ」もあるが、そこから「わかろうとする」ことに面白さがある。共に1人2役をこなした広瀬すずと森七菜がとにかくかわいらしく、みずみずしく透き通るような映像で語られる心地良さに浸ることができるだろう。

現代パートでは『エヴァンゲリオン』の監督としてもおなじみの庵野秀明が、芸術家肌で変わり者の男を、本人そのまんまのイメージで演じているのも面白い。「こうであったら良かったのに」という“IF”の物語であることや、1995年の映画『Love Letter』と同じく「手紙」を発端とした切ないすれ違いを描くなど、岩井俊二監督の「らしさ」も存分に表れている。その作家性の強さゆえに好き嫌いも分かれる映画なのだが、ハマればとことん推せる作品だろう。詳しい解説は、以下の記事を参考にしてほしい。

【解説】岩井俊二監督作品、映画『ラストレター』のあらすじと、映画を読み解く7つのポイント

『ラストレター』(2020)の情報

監督:岩井俊二
出演:松たか子、広瀬すず、庵野秀明 ほか
2時間

Netflixで『ラストレター』を観る

Netflix(ネットフリックス)のおすすめ映画:結婚後に観てほしい?一筋縄で行かないドラマ映画2選

次は長年連れ添ったカップルまたは結婚後の夫婦を描いた、一筋縄で行かないドラマ映画2作品を紹介。ういういしい恋心も良いけど、倦怠期を迎えたカップルによるビターテイストの物語を観たいという方におすすめだ。

Netflix(ネットフリックス)のおすすめ映画15:『アイネクライネナハトムジーク』(2019)

伊坂幸太郎の同名小説を原作とした映画だ。駅前で街頭アンケートを集めていた会社員の青年が、アンケートに応えてくれた女性と付き合いはじめ、彼らの10年後の姿や、その周りの人々の変化も描かれていく。メインの登場人物が十数人もいる群像劇であり、全員が全員とも不器用でかわいらしくて魅力的。何気ないセリフや行動が伏線として回収されるたびに驚き、そして多幸感に包まれるだろう。

豪華な俳優陣のアンサンブルが見所で、多部未華子や森絵梨佳や恒松祐里の可愛さは世界に誇るレベルだし、矢本悠馬のキャラもウザいからこそ愛おしい。そして、2020年7月に亡くなった三浦春馬も、要所要所でちょっと抜けているイケてない普通の青年にドハマリする、忘れられない好演をしていた。もう三浦春馬がこの世にいないことが改めて寂しいが、この作品の中にいる彼はこれからもずっと愛されていくだろう。なお、同じく今泉力哉監督の『愛がなんだ』もNetflixで配信中であり、こちらもダメダメな恋愛を描いた映画としてとても魅力的なので、合わせて観てみてほしい。

『アイネクライネナハトムジーク』(2019)の情報

監督:今泉力哉
出演:三浦春馬、多部未華子、貫地谷しほり ほか
1時間59分

Netflixで『アイネクライネナハトムジーク』を観る

Netflix(ネットフリックス)のおすすめ映画16:『マリッジ・ストーリー』(2019)

こちらはNetflixオリジナル映画。そのあらすじは、演出家である夫と、劇団の看板女優である妻が、些細なすれ違いをきっかけに離婚調停を始めてしまうというもの。初めこそ2人はお互いに歩み寄り穏やかに場を収める姿勢だったのだが、いつしか息子の親権を巡って強く対立してしまい泥沼化……いや、もはや地獄のような様相を呈していく。

お互いに相手の欠点をあげつらう中盤の激烈な口げんかは特に強烈で、未婚の方が観れば「結婚したくない」と心から思ってしまうかもしれない。だが、「心にもないことを口にしてしまう」「本当に伝えたいことを伝えられない」というのは、夫婦のすれ違いにおける「あるある」だろう。そうした「お互いのボタンの掛け違い」に気づくことができれば、反面教師的にそうならないためのヒントをもらえるのかもしれない。なお、決して離婚という選択肢そのものを否定している映画ではない、ということも付け加えておこう。

『マリッジ・ストーリー』(2019)の情報

監督・脚本:ノア・バームバック
出演:スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバー、ローラ・ダーン ほか
2時間16分

Netflixで『マリッジ・ストーリー』を観る

Netflix(ネットフリックス)のおすすめ映画:大人にこそおすすめの、濃密な表現に驚けるアニメ映画2選

次は幾分「大人向け」とも言える(もちろん子どもが観ても良い)アニメ映画2作品を紹介。いずれも、なるべく集中できる環境で観てほしい、超ハイクオリティで濃密なアニメとしての表現にも驚ける作品だ。

Netflix(ネットフリックス)のおすすめ映画17:『海獣の子供』(2019)

五十嵐大介の同名コミックのアニメ映画化作品だ。完成まで6年をかけたという労作であり、原作のタッチを見事に再現した画が、躍動感たっぷりに動く様を観ればそれも納得。序盤から凄まじい密度の画が飛び込んできて、終盤では壮大で抽象的かつ幻想的な世界へと誘われる、とんでもない映画体験ができる作品だ。なるべく邪魔の入らない、没入できる環境で観たほうが良いだろう。夏に観ると、海深くまで入り込んだような清涼感も得られるはずだ。

家にも学校にも居場所がない少女が、不思議な少年の兄弟と出会う、ボーイ・ミーツ・ガールの物語としても楽しめるだろう。中盤からは観念的な展開が続くため難解に思われる方も多いだろうが、「海という大きな存在は、ひとつの命とつながっている」ことをメインに捉えれば、いくぶんわかりやすくなるだろう。何より「言語化不可能」なほどに美しいアニメ表現が、言葉よりも雄弁にそのことを語ってくれている。

『海獣の子供』(2019)の情報

監督:渡辺 歩
出演:芦田愛菜、石橋陽彩、浦上晟周 ほか
1時間51分

Netflixで『海獣の子供』を観る

Netflix(ネットフリックス)のおすすめ映画18:『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(2019)

こうの史代の同名コミックをアニメ映画化し絶賛の嵐となった、2016年のアニメ映画『この世界の片隅に』に250以上の新規カットを描き加えた、もはや「新作」と呼んでも過言ではない作品だ。なぜなら、(原作からある)新たに加えられた遊郭の娘「リン」と主人公の関係性は、複雑な愛憎が入り混じる、「オトナ」な印象も強くなっていくのだから。その他にも、同じシーンのはずなのに、前後に挿入されたエピソードのおかげで、そこに内包されていた「意味」が全く異なって見えるところもあった。

39分の新規カットためにおよそ3年の月日がかけられており、実際にアニメとしての作り込みも尋常なものではない。特に注目してほしいのは、リンが着ている複雑な柄の着物で、彼女が動くたびに着物を1枚1枚描いているのはもちろん、その「身体の丸み」も作画に反映させなければならず、スタッフの1人はその作画のつらさを「写経のようだった」と振り返るほどだったという。2時間48分というアニメ映画としては破格の上映時間だが、ぜひじっくりと、1つ1つのシーンを味わい尽くすように観てほしい。また、本作の制作過程も語られたドキュメンタリー「<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事」も配信中である。

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』(2019)の情報

監督:片渕 須直
出演:のん、細谷佳正、小野大輔 ほか
2時間47分

Netflixで『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を観る

最後のページでは、Netflixのおすすめ映画から「凄惨な出来事がベースの、ハードなドラマ映画2選」をご紹介する。

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