【2022年最新版】Netflixのおすすめホラー映画22選!怖すぎてやばい洋画&日本の隠れた名作
【Netflixのおすすめ映画】「じわじわ」こそが怖い?ジャパニーズホラー映画3選
この記事ではNetflixで見れる、やばいほど怖いおすすめホラー映画について解説!
ここからは、日本のホラー映画からも3本選出しよう。いずれも「ワッ」と驚かせるのではなく、「じわじわ」と来る心理的な恐怖をしっかり味わえる作品だ。
Netflixのおすすめホラー映画その15:『貞子vs伽椰子』(2016)
『リング』シリーズの貞子と、『呪怨』シリーズの伽耶子という、日本を代表するホラーキャラクターが夢の対決!という冗談のような企画の映画だ(実際に元々はエイプリルフールのネタだった)。だが、内容は意外にもと言うのが失礼なほどに本格的であり、対決に至るまでの伏線は周到に用意され、「じわじわ」と怖がらせるジャパニーズホラーの演出も行き届いている。
また、『リング』も『呪怨』のどちらも「人間のおぞましい思惑や行動により恐怖の対象が生まれていた」ことが示されているのだが、今回もそれはしっかり踏襲されている。存分に原典へのリスペクトも感じられるだろう。また、「恐怖と笑いは紙一重」とは良く言うが、「これは笑いを取りに行っているだろ!」とツッコミたくもなる瞬間的な「笑撃」のシーンもある。そして、ネタバレ厳禁の衝撃のラストシーンも訪れるので、ぜひ楽しみにしていてほしい。エンドロールの最後にもおまけがある。
『貞子vs伽椰子』の情報
監督:白石晃士、出演:山本美月、玉城ティナ、佐津川愛美ほか
2016年、1時間38分
Netflixのおすすめホラー映画その16:『シライサン』(2019)※配信終了
「その名を知ると現れて、視線をそらすと殺される」という設定の新たなホラーキャラクター「シライサン」の描いた作品だ。監督・脚本の安達寛高は小説家である乙一の別名義であり、ゆったりめの会話劇がホラーの不穏な空気と相性抜群で、呪いから逃れるためルールの提示や、「そこにいる」だけで怖い演出、ささやかな食事シーンがしっかり物語に関わってくるなど、手堅い演出と作劇がなされている。
そのシライサンの「見続けないと死ぬ」という特徴は、そのまま「映画」という媒体ととても相性が良いと言える。映画もまた画面を観るだけで何も出来ない、劇中の登場人物とほぼ同じ恐怖を感じることができるのだから。SNSが当たり前になった現代では身につまされる「承認欲求」のメタファーが込められているのも面白い。終盤で提示される「呪いの解決方法」は、良い意味で心底ゾッとさせてくれる。
『シライサン』の情報
監督:安達寛高(乙一)、出演:飯豊まりえ、稲葉友、忍成修吾ほか
2019年、1時間38分(PG12)
※配信は終了しています
Netflixのおすすめホラー映画その17:『回路』(2001)※配信終了
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身の回りの人たちが次々に自殺や失踪をして、インターネットを介して奇妙な現象が起き始める……ということから始まる物語だ。あえて多くを説明せず、「いつの間にか」画面内に幽霊が見える、後ろで「あっけなく」とんでもないことが起こる、といった「淡々とした演出」こそが恐怖を呼び、やがて「孤独」や「人のつながり」というテーマが浮き上がっていく。独特の味わいの作品であるがゆえに、はっきり好き嫌いも分かれるだろう。
この作品は、ぜひ「考えながら」観てみてほしい。「主人公は人々が消えていく状況の中、どういう行動をしたか」「幽霊は何を怖がっているか」「なぜ人がいなくなるのか」「なぜ主人公は消えずにいられるのか」などと考えていくと、奥深いメッセージを受け取ることができるだろう。スタンダードなホラーを期待する人には全くおすすめできないが、哲学的な思考を促してくれる作品や、終末感の漂う世界観が好きだという方に、ぜひ観ていただきたい。
『回路』の情報
監督:黒沢清、出演:加藤晴彦、麻生久美子、小雪ほか
2001年、1時間58分
※配信は終了しています
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