極上のもっちり食感!抹茶ラバーに話題の「抹茶くずねり」を作ってみた
もっちり新食感!濃~い「抹茶くずねり」のレシピをご紹介
去る5月1日は、立春から数えて88日目の「八十八夜」。
「夏も近づく八十八夜~♪」と、「茶摘み」の歌でもおなじみのように、新茶のシーズンだ。
お茶がおいしい季節こそ、抹茶スイーツが食べたくなるというもの!
そこで今回は、和カフェや和菓子店で大人気の「抹茶くずねり」のレシピをご紹介。

抹茶好きの間で話題!「抹茶くずねり」
「抹茶くずねり」は、いまSNS上などで抹茶好きを賑わせている話題の和スイーツ!
見た目は抹茶プリンやゼリーのようだが、くずねりは卵やゼラチンを一切使わず、「葛粉」という材料で固めるお菓子だ。
葛粉は葛の根から得られるデンプンを精製して作られる粉で、「くず餅」や「ごま豆腐」などの材料として使われている。

和菓子などでよく用いられる「葛粉」。 料理のトロミづけなど、片栗粉の代用としても使える
……と説明するとなんだか難しそうだが、扱い方はとても簡単!
スーパーやAmazonでも売られているので、気軽に手に入れることができる。
何より葛粉で作ると、プリンやゼリーとは一味も二味も違う、極上のもっちり食感&なめらかな口溶けに仕上がるのだ。
抹茶好きのそこのあなた。ぜひ葛粉の扱い方をマスターして、最高の抹茶スイーツを作ってみよう!
▽抹茶スイーツのレシピはこちらでも!
【バター・生クリーム不要】新茶の季節に作りたい「濃厚抹茶テリーヌ」のレシピ
抹茶くずねりのレシピ
抹茶くずねりの材料(プリンカップ2個分)
牛乳=200g
生クリーム=100g
葛粉=25g ※Amazonで購入
砂糖=30g
抹茶=6g
水=20g
※生クリームがない場合は、牛乳を同量増やしてもOK。(あっさりした風味になる)

抹茶くずねりの材料はこちら
抹茶くずねりのレシピ
準備:抹茶→水の順番で容器に入れ、抹茶のダマがなくなるまで練りまぜる。
抹茶はダマになりやすいので、あらかじめ水を加えて練っておくのがポイント!

抹茶はそのまま加えるとダマになりやすいので、下準備を忘れずに
①. 鍋に牛乳のおよそ1/4量、葛粉、砂糖を入れ、葛粉が溶けるまで泡立て器で混ぜる。(コンロの火はまだつけない)
おおよそダマがなくなったら残りの牛乳、生クリームも加えて混ぜる。

葛粉が溶ける前に熱するとダマになってしまうので、火をつける前にしっかり溶かしておこう

液体を全量加えると葛粉が泳いでしまうので溶かしにくい。少量の牛乳で溶かしてから残りを加えると◎
②. 弱めの中火にかけ、ホイッパーで底をすくうように混ぜながら熱する。

火にかけはじめはサラッとしている。底が焦げ付きやすいので、休まず混ぜ続けること
③. とろみがついてきたら弱火にし、ヘラに持ち替える。焦げ付かないよう注意しながら、5分ほど混ぜるように練り続ける。

とろりと線が残るようになったらヘラに持ち替え、練りはじめよう

焦げないように、鍋の底やフチをしっかりこそげるように混ぜ続ける
④. もったりとしてきたら火を止め、抹茶を加えてムラがなくなるまで混ぜる。

ヘラで生地をすくい、リボン状に落ちて跡が数秒残るくらいの固さになったらOK

抹茶は加熱すると色・香りが落ちてしまうので、最後に加えるのがコツ
⑤. プリンカップなどの型をさっと水で濡らし、生地を流す。
台に軽く叩きつけ空気を抜いたら、バットなどに並べて冷水を注いで冷やす。粗熱がとれたらラップでぴったりと表面を覆う。

コップやタッパーでもOK。冷めるとすぐに固まってしまうので、手早く作業しよう

表面を平らにするようにしっかりラップで覆う。粗熱がとれたら冷蔵庫へ
⑥. 冷蔵庫に入れ、2時間ほど冷やしたら型から外してできあがり。好みでホイップクリームや抹茶、あんこなどを添える。

つるんと型から取り出せば、濃厚もっちり抹茶くずねりの完成!
もっちり、とろける!濃ゆ~い抹茶の香りにノックアウト

「葛」で作るから、ゼリーやプリンとは一味違う!
できあがった抹茶くずねりは、ツヤツヤ、プルプルの美しさ。
見た目は抹茶プリンやゼリーと同じだが……食べたら分かる、この「食感」の違い!
もっちりやわらか~な独特の食感。そして、口に入れたらあっという間にサーッと溶ける、極上の口溶け。
抹茶の濃~い香りが鼻を抜けていき、これはもう感動モノのおいしさ!

感動級のもっちり感と口溶け!
もっともっちり感を強くしたい場合は、葛粉を30gに増やしてもOK!
とろけるような食感がお好きな人は、20gに調節してみて。
また、レシピの抹茶パウダーをほうじ茶パウダーに変えれば「ほうじ茶くずねり」に。
ほうじ茶のほろ苦さが絶妙で、こちらも最高におすすめだ。

抹茶もほうじ茶も、甲乙つけがたいおいしさ
極上食感の「抹茶くずねり」を作ってみよう!
ゼリーよりは手間がかかるが、意外と簡単だった「くずねり」。
焦げ付きにさえ注意していれば、あっという間にできあがる。
何より、この極上の食感と口溶けは、ぜひ一度試してもらいたい……!
抹茶の香りを堪能するための、最高のスイーツではないだろうか。
新茶の季節に、ぜひお試しあれ!

抹茶好きなら「抹茶くずねり」を作ってみて!
▽抹茶スイーツのレシピはこちらでも!
【バター・生クリーム不要】新茶の季節に作りたい「濃厚抹茶テリーヌ」のレシピ
文・写真・レシピ=よしもとこゆき
フードコーディネーター、ライター。世界にもっと、「美味しい」魔法を広めるため、レシピ開発やスタイリング、飲食店プロデュースなど食に携わる仕事を中心に、デザインやイラスト、コラムの執筆などを幅広く手がける。学研プラスより小説『3ツ星シェフ部!』が発売中。スイーツコンシェルジュとしても活動。
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