一人暮らしにはウォーターサーバーと浄水器どっちがいい?選び方のポイントを紹介
一人暮らしこそウォーターサーバーが便利?
新生活にウォーターサーバーを選ぶ人が増えている。この記事では、一人暮らしをしている・はじめる方に向けて、便利でお財布にもやさしいウォーターサーバーの魅力を紹介していく。
※こちらの記事は2021年4月時点の情報です
※記事内の金額はすべて税込みです
この記事でわかること
ウォーターサーバーは冷水も温水も簡単に出るうえに、災害用の備蓄水にもなる
浄水器にはないメリットは、「フィルター交換がいらない」「天然水や温水がすぐに飲める」
このページの目次
一人暮らしにウォーターサーバーが必要な理由とは?

一人暮らしを始める時には、冷蔵庫や洗濯機などの家電を揃えるもの。その一つとして最近注目されているのがウォーターサーバーのレンタルだ。
スーパーで肉や野菜を買って、一緒に重たい水まで持ち帰るのは重労働。ほかにも、まだ段ボールだらけで片付かない引越したての新居でコーヒーやカップラーメンを作るのに、わざわざポットややかんでお湯を沸かす……なんて面倒くさい。
お部屋にウォーターサーバーを設置すれば冷水も温水もボタン一つで簡単!ご飯を炊いたり、コーヒーやお茶をお気に入りのマイボトルに入れて持ち運んだり……使い始めると「これまでの手間ってなんだったんだろう」と思ってしまうほど。また、災害用の備蓄水としても活用できる。
ウォーターサーバーは、忙しい一人暮らしにとって効率的で便利なアイテムといえるだろう。
一人暮らしだからこそ、健康のためにウォーターサーバーを
人間の体の約60%は水でできているのだが、成人の場合毎日2.5Lずつ排出されている。汗や排泄だけでなく、何もしていなくても肌から蒸発していってしまうのだとか。さらに、体内の水分がたった5%失われるだけで脱水症状に。こまめな水分補給が大切だ。
ウォーターサーバーを設置すれば、定期的にボトルが配送されるので必然的に水分補給を習慣化できる。これまで自宅で水を飲む習慣がなかった人も、この機会に生活に水を取り入れよう。
一人暮らしでウォーターサーバーを使うと費用はどれくらい?

一人暮らしでウォーターサーバーを使い始めるにあたり、やはり気になるのは費用。
メーカー各社で違いはあるが、ウォーターサーバー会社に支払う利用料金はおおよそ月額2,900円〜4,200円ほど。
費用の内訳は下記のとおり。
・ウォーターサーバー本体のレンタル料
・水の料金
・水の配送料
これらに加え電気代が月額350円〜1,200円ほどかかってくる。
また水の種類やウォーターサーバーの容量、機能の充実などによって料金が加算される場合もある。
ここからは詳しい費用のカラクリと、ウォーターサーバーを選ぶ基準を解説していこう。
ウォーターサーバーのサーバーレンタル料とは?
サーバーレンタル料とはウォーターサーバー本体のレンタル料金のこと。無料のものから1,500円程度かかるものまで、メーカーやサーバーの機種によって異なる。
「サーバーレンタル代無料」と書かれていると魅力的に感じるかもしれないが、水の料金や初期費用、配送料、メンテナンス費用など別の名目で料金がかかる場合もあるのでトータルの金額で比較しよう。
またエコ機能や静音機能、コーヒードリップ機能などが搭載されているサーバーはサーバーレンタル料が高くなることがある。
一人暮らしだと、ウォーターサーバーの水の料金はどれくらい?
ウォーターサーバーに使われるお水は大きく分けて「天然水」と「RO水」の2つ。この違いで費用が変わる。
天然水は500mlあたり80円〜90円。RO水の場合は500mlあたり53〜56円程度だ。
スーパーやコンビニで500mlペットボトルの水を購入することを考えれば、ウォーターサーバーの水自体の料金は安いことがわかる。ボトル容器のゴミを減らすことができるのもメリットといえるだろう。
天然水とRO水の違い
・天然水
ろ過、沈殿及び加熱殺菌以外の処理を行っていない、特定の水源より採水された地下水のこと。カルシウムやナトリウムなど地中で溶け出した豊富なミネラルが含まれる。
・RO水
不特定の場所で採水された原水を、RO膜(逆浸透膜)という超微細孔のフィルターでろ過した水のこと。ろ過後は不純物やミネラル分が除去された純水(ピュアウォーター)になる。最近ではRO水の中に、体に必要な栄養分を足して販売しているメーカーもある。
一人暮らしでウォーターサーバーにかかる電気代の目安は?
ウォーターサーバーにかかる電気代は、月額350円〜1,200円ほど。サーバーの機種によって差がある。
ウォーターサーバーに電気が必要な理由は、お湯を出すためと、タンク内の水を殺菌するために熱源を通しているから。サーバー内に定期的に熱水を循環させることで雑菌から守っているのだが、その回数が多いほど電気代が高くなってしまう。エコモードやスリープ機能が搭載されたサーバーもあるため、電気代を抑えたい場合は契約前に確認しておこう。
正しい設置方法を守れば電気代が抑えられる?
ウォーターサーバー本体を壁にぴったりとつけて設置すると熱がこもりやすく、冷水を作るための電力を無駄に消費してしまう。取扱説明書などの規定どおり、サーバーの周囲を壁から離して設置すれば電気代の節約につながる。
一人暮らしが1ヵ月あたりに使うウォーターサーバーの水の量は?
例えば一日にコップ2杯程度を30日間飲む場合、一人暮らしが1ヵ月に必要な水の量の目安は12Lとなる。
ウォーターサーバーボトル1本分のサイズは7L~12L程度。「今日から毎日1Lお水を飲む習慣をつけよう」と意気込んで複数本注文した結果、ボトルを余らせてしまったという声もある。
まだどのくらい飲むかわからないという場合はボトル1本からスタートして、足りなくなったら追加注文をするのがおすすめだ。特にウォーターサーバーが初めてという人は、注文ノルマがなく、購入期間を選べる業者を選ぶといいだろう。
ウォーターサーバーの「注文ノルマ」とは?
ウォーターサーバーの注文ノルマとは、毎月定期的に水を購入しなければならない契約のこと。水を消費しきれない心配があるなら、次回のお届け日を変更したり、一時停止したりできるメーカーがおすすめだ。
水の注文ノルマが無いメーカーでも、サーバー費用は定期的に払う必要がある、2ヵ月連続での停止ができないなどの条件がある場合もあるので確認しておきたい。
ウォーターサーバーがある暮らしに慣れれば、水分補給が習慣化され、注文ノルマが少なく感じられるようになるかもしれない。料理をする頻度が高い人や、既に水を飲む習慣がついている人は、注文ノルマの有無にこだわらず機能面や水質でサーバーを選んでみては。
ウォーターサーバーの代わりに浄水器を設置する場合、費用はどれくらい?
ウォーターサーバーを設置する場所やランニングコストのことを考えると、蛇口をひねるだけで水道水をきれいにする水道直結型の浄水器を検討する方もいるのではないだろうか。
ここでは、浄水器にかかる費用を紹介しておく。
すぐにウォーターサーバーの各ブランドの詳細を確認したい方は次のページへ!
浄水器の種類と費用
浄水器には、大きく分けて3つの種類がある。
・蛇口に取り付けるだけの「蛇口直結型」
・本体をシンクの脇に置く「据置型」
・水道そのものから浄水が出てくる「ビルトイン型」
蛇口直結型浄水器
蛇口直結型は大がかりな工事もなく蛇口に取り付けるだけなので一番手軽な浄水器といえる。価格も約2,000円〜10,000円程度と安価。
デメリットとしては、蛇口の形によって設置できない場合があること。一度にろ過できる水量が少なく、浄水しながら使うため水流が弱いこと。据置型やビルトイン型に比べるとカートリッジの寿命が短く、2ヵ月~半年ほどで交換が必要なことが挙げられる。
据置型浄水器
据置型は、浄水器本体をシンクの脇に置いて蛇口の先端にホースを接続して使用する。価格は約10,000〜30,000円程度。カートリッジ交換は1年から3年ほどで交換が必要。
ろ過性能は高いが、取付に工事が必要な場合があり、さらに一人暮らし用のキッチンスペースは狭いのであまり向かない。
ビルトイン型浄水器
ビルトイン型は浄水器本体をシンク下に収納させることができ、キッチン周りをすっきりと使える。直結型や据置型に比べてろ過性能も良い。
一方、初期費用が約20〜30万円ほどとかなり高額。カートリッジ交換も1〜2年に1回は必要となる。また設置にはリフォームが必要となるため、賃貸物件では導入不可の場合も多い。
浄水器とウォーターサーバーの違い
蛇口をひねれば浄化された水を手軽に使える浄水器。蛇口直結型であれば価格も約2,000円〜10,000円程度と安価に導入できるのが大きな利点だ。
ただし、定期的にフィルター交換を行わなければかえって不衛生な状態になってしまうので注意。その点、ウォーターサーバーは本体が定期的に水を殺菌してくれるのがメリットといえる。また、天然水など付加価値のある水を飲みたい人、すぐに温水を使いたい人にもウォーターサーバーが向いている。
ウォーターサーバーの大きさは?一人暮らしの部屋にも設置できる?

ウォーターサーバーのサイズは幅・奥行きともにおおよそ30cm前後、高さは130cm前後のものが一般的。使用する面積としては、少し大きめのゴミ箱を置くイメージだ。「一人暮らしで部屋に置く場所がない」という人には、棚やテーブルなどに置ける卓上型タイプもある。
ウォーターサーバーの設置場所は、直射日光の当たらない平らな場所を選ぶとよい。また熱がこもるのを防ぐため、サーバーの周囲を壁から離しておくようにしよう。正しい使い方を守ることで電気代の節約にもなる。
キッチンへの設置をイメージする方も多いが、一人暮らしのキッチンは手狭なことも多い。最近ではシンプルでスタイリッシュなデザインのウォーターサーバーが増えているので、リビング・ダイニングなど自分が普段過ごす場所に置くのもおすすめだ。ワンルームなどで稼働音が気になる場合は静音タイプのサーバーを選んだり、ベッド脇を避けて設置するとよいだろう。
ウォーターサーバーの「上置き」「下置き」とは? どちらが使いやすい?
ウォーターサーバーのボトルは、ボトルの装着部分によって「上置きタイプ」か「下置きタイプ」の2種類に分かれる。ここではタイプ別の特徴や仕様の違いを紹介していく。
ウォーターサーバー:上置きタイプ

ウォーターサーバー上部にボトルの口を下にして差し込んで使うもの。電子制御のないタイプであれば、上から下に流れ出る性質を利用して水を吐出するので下置きタイプより電気代が節約できる。
また、電子制御のないタイプであれば災害時に停電してもタンク内の水を利用できる。停電時も使える※ものを選ぶなら、ボタン式ではなくコック式やレバー式のものを選ぶとよいだろう。
※停電状態では殺菌が行われないため、使用についてはメーカーごとの指示に従ってください
上置きタイプは汲み上げ音が無いため、静かなものが多い。
見た目についてはボトルがむき出し、または透明カバーをかぶせるタイプが多いためやや無骨にも見えるが、水残量が確認しやすい点はメリットといえる。
ボトル交換について、上置きタイプはボトルを床から肩上くらいまで持ち上げなければならないので少々力がいる。力に自信のない人は下置きタイプにするか、取っ手付きや容量7Lくらいの軽めのボトルを選ぶと比較的持ち上げやすくなるだろう。
ウォーターサーバー:下置きタイプ

下置きタイプはウォーターサーバー下部の扉内にボトルを収納して使うため、見た目がすっきりとしているのが特徴。一人暮らしでウォーターサーバーをキッチンに置けない場合も、お部屋の雰囲気を邪魔しない。
ボトル交換については上置きタイプのように持ち上げる必要はないものの、重いボトルをかがんだ状態で庫内へ入れるので腰に負担を感じる場合も。ボトル挿入トレイを扉外まで引き出して使うタイプや、持ち手がついたボトルを倒して使うタイプなら負担を軽減できるだろう。
下置きタイプは、底のボトルから上部まで電力を使って汲み上げるので汲み上げ音や振動が気になる場合がある。日中自宅にいることが多い人は、静音タイプのサーバーを選ぶと快適に使用できそうだ。
ウォーターサーバーの水ボトルの配送方法は? 水ボトルの回収は?
水ボトルの配送は、メーカーが大手宅配業者に委託している場合と、メーカー独自で配送する場合の2種類に分かれる。
宅配業者による配送
大手宅配業者の配送には宅配料金がかかるが、全国対応しているのがメリット。指定された枠内で配送日時を選べて、留守にしていても不在票でお知らせしてもらえる。
メーカーの独自配送
メーカー独自配送の場合、配送エリア内であれば無料で配達してもらえることも。ただし、配送日時はエリアごとに決められたスケジュールでしか選べない、空きボトルを回収予定日まで保管する必要があるなどメーカーごとの決まりについては要確認。ただし、時間指定や置き配などに対応してくれる業者がほとんどなので基本的には心配はいらない。
ウォーターサーバーの注意点
レンタルのウォーターサーバーは、契約期間内に解約の場合6,000円〜15,000円程度の解約手数料がかかる場合も多い。あらかじめ契約年数やサポート内容を確認しておこう。
また引越しの際に配送を行っていないメーカーも多いので、移動中の故障が不安な人や、引越し業者では運べず設置や配送を頼みたいという人、または転勤などで引越しが多い人は、メーカーが配送対応してくれるところを選ぶと安心だ。
一人暮らしこそウォーターサーバーを活用しよう!

テレワークや外出自粛で、自宅での時間が増えた人も多いだろう。水分補給を習慣化しやすいウォーターサーバーを取り入れて、より便利に毎日を過ごしてみては。
自分のライフスタイルに合わせて、お気に入りのウォーターサーバーを選んでほしい。
※こちらの記事は2021年4月時点の情報です