テラスのある部屋に住みたい!メリットデメリットと物件探しのポイント
テラスのある賃貸物件に住みたい!

物件によって違いはあるものの、一般的な賃貸はLDKでも8畳から10畳、居室も6畳から8畳程度の広さになるためどうしても圧迫感がある。都心部の物件ともなると、窓の外は隣の家の壁だったり、高いビルが建っていたりするため閉塞感もあるだろう。
そこで人気となっているのがテラスのある賃貸物件だ。一般的には、テラスは戸建て物件にしかないというイメージもあるが、探してみると意外に賃貸物件でもテラス付き物件がある。
テラスがあれば、外への空間が広がることで圧迫感や閉塞感からも解放されるので、おうち時間を快適に過ごせるようになるのではないだろうか。
とは言え、テラスのある部屋にはメリットだけではなくデメリットもあり、さらに失敗しないための探し方のポイントもあるのでチェックしておこう。
テラス、バルコニー、ベランダの違いとは?

テラス付き物件は少なく実際に目にする機会がないと、バルコニーやベランダと同じものと思っている人も多いかもしれない。しかし、テラスはバルコニーやベランダなどとはまったく違うものだ。
ここでは、混同しやすいテラス・バルコニー・ベランダの違いについて解説していこう。
テラスとは
テラスは、一般に住戸内から直接出入り可能な屋外スペースのうち、コンクリートやタイル敷き、ウッドデッキなどに仕立てた台状の庭のことをいうが、単純に庭のことを指す場合もある。
専有部分になるため、テーブルと椅子を置いたり、ガーデニングを楽しんだり、普通の物件と違ったおしゃれな生活が楽しめるのが特徴だ。
バルコニー、ベランダとは
建物の外壁から張り出し、人が出入することを前提とした屋外スペースのことを指す日当たりが良く、広さによってはテラスと同じように使うことができる。
ただし、緊急時に避難用として作られているスペースになるため、専有部分ではなく共有部分として扱われている。そのため、通行の妨げになるものの設置は認められていない。
テラス付き物件のメリット・デメリット
テラス付き物件は、賃貸でありながら庭があるというメリットが得られるのが魅力だが、デメリットもある。メリットばかりに目を向けてしまうと、デメリットのせいで思っていたような快適な生活ができないなんてことにもなりかねないので注意が必要だ。
事前にデメリットが分かっていれば、自分で工夫することで回避できるため、メリットとデメリットの両方を知っておこう。
テラス付き物件のメリット
ここではテラス付き物件のメリットを紹介していこう。
広いスペースで使い方に幅がある
テラス付き物件の一番のメリットは、屋外に広いスペースがあることだ。シーツや毛布など大きな洗濯物も楽に干せるし、家庭菜園を作ることもできる。友達を呼んでBBQを楽しんだり、お茶会などパーティーを開いたりすることも可能だ。
ただし、火気厳禁となっている物件の場合はBBQが禁止となるのはもちろん、近隣住民からの苦情が入ることもある。利用規約や周辺の環境に関して不動産会社に確認しておこう。
避難経路として活用できる
賃貸物件の場合、玄関から外に出ても共有スペースがあるため、災害時に避難する場合は時間がかかってしまう。
しかし、テラスがあれば窓から外に出られるし、一時的に避難場所として活用できるのは安全面で大きなメリットとなる。
椅子や机など居室同様コーディネートできる
ベランダやバルコニーは避難の邪魔になる大型家具は置けないが、テラスには椅子やテーブルなど居室と同じようなコーディネートができる。屋外でももう1部屋くつろげる空間があるのは、テラス物件ならではのメリットだ。
テラス付き物件のデメリット
一見デメリットを感じさせないテラス付き物件だが、思わぬところで大変なこともあるので、デメリットもしっかり把握しておこう。
掃除が大変
当然だが、テラスは屋外になるため砂埃や枯れ葉などの掃除が必要となる。定期的に掃除をしないとすぐに汚れてしまうのはもちろん、室内のように掃除機をかければ終わりではなく、ホウキで掃いたり落ち葉を集めたりしなくてはいけないので思っている以上に大変だ。
放置すると汚らしくなってしまうので、掃除の覚悟はしておこう。
娯楽が増えたらモノも増える
ガーデニングやベランピング、BBQなどが楽しめるのがテラスのメリットだが、娯楽が増えるとその分モノも増えるのはデメリットかもしれない。
整理整頓したり収納スペースを作ったりしないと、ごちゃごちゃの空間になってしまうので、モノが増えないように注意する必要がある。
テラス付き物件探しのポイント
テラス付き物件探しのポイントは、使用用途に合っているかということだ。テラス付きを求めているのであれば、そこで何をしたいのかもある程度決まっているだろう。
しかし、いくら専有部分であっても周りの環境によっては望む使い方ができないこともあるためチェックポイントを押さえておくことが重要になる。
テラスの目的と導線を考える
最初のチェックポイントは、テラスの使用目的と導線だ。
洗濯物を干したいのであれば、物干し竿が設置できるのか、日当たりは良いのか、寝室や洗濯室からスムーズに干しに行けるのかというように、目的に合った導線や環境が確保されているのかチェックしよう。
最近は、テラスでパーティーやBBQを楽しみたいという人が増えているが、住宅密集地であれば苦情がきたり、物件によって火気禁止となっていたりする。自分の使用目的が問題ないかも不動産会社に確認をしておくことが重要だ。
テラスに物置があるか、設置できるか
DIYをやりたい、ガーデニングがしたいというのであれば、テラスに物置があるか、もしくは設置できるかをチェックしよう。
物置がないと、DIYやガーデニングに使う小物が散乱してしまい、作業する空間がなくなってしまう。趣味を楽しむ空間にしたいのであれば、物置など小物を片付けられるツールがあるとだんぜん便利なので確認しておきたい。
物件の周辺環境を確認!
テラス付き物件は希少なので、見つかったらすぐに契約をしてしまうという人も多いようだが、周辺環境は絶対に確認しておく必要がある。静かな住宅街ではテラスパーティーは楽しめないし、学校や幹線道路が近いとテラスでゆったりくつろぐことはできない。
周辺環境が使用用途にあっていないと、せっかくテラス付き物件に住んでも理想の生活を送れないので、自分が家にいる時間帯の環境をチェックしておこう。
テラス付き物件で悠々自適な一人暮らしを!
テラス付き物件は、探したらすぐに見つかるというものではないため、空室が出たらすぐに内見できるように事前準備が必要となる。
不動産会社に希望する物件の条件を伝えておけば、条件に沿った部屋を提案してくれたり、物件が出たらすぐに連絡をくれたり、しっかりサポートしてもらえるのでどんどん活用するのが正解だ。
憧れのテラス付き物件で、ぜひ悠々自適な一人暮らしを叶えてほしい。