一人暮らしの公共料金はいくら?電気、ガス、水道代を抑える方法を紹介

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一人暮らしの公共料金(電気代・ガス代・水道代)はいくら?

公共料金
電気・ガス・水道は生活していくために必須

生活に欠かせないインフラにかかるお金のことを「公共料金」と言う。一人暮らしの主な公共料金は、電気・ガス・水道の3つ。いわば水道光熱費全般と理解すれば良いだろう。

今回は、一人暮らしにかかる公共料金の説明や引越し前に行うべき手続き、さらに公共料金の支払いに遅れた場合の処置について詳しく解説していく。

この記事でわかること
一人暮らしの公共料金は毎月10,000円程度
一人暮らしの電気・ガス・水道代を抑える方法
公共料金の支払いが遅れるとどうなる? いつ止まる?

このページの目次

一人暮らしの公共料金の相場

まずは総務省が公表している家計調査報告から、一人暮らしの公共料金の月額相場を表で見ていこう。

電気代5,794円
ガス代3,071円
水道代2,235円
合計11,100円
参照:総務省統計局 e-Stat 『家計調査報告書 家計収支編 単身世帯2020年』

ライフスタイルや気候によって、月に支払う料金には差が生まれる。それぞれの使い方も人によって異なるものの、毎月10,000円程度はかかると考えておいた方がいいだろう。

一人暮らしの公共料金の相場①:電気代

電気代は、冷蔵庫や洗濯機、照明など、生活に欠かせないさまざまな電気製品の使用で発生する。一人暮らしの公共料金としては、特に値段が高くなる項目だ。そんな電気代の平均相場を時期ごとに以下の表にまとめてみたので参考にしてほしい。

・電気代の相場(通年):5,794円

1〜3月6,535円
4〜6月5,916円
7〜9月5,330円
10〜12月5,135円

電気代は、暖房器具を使用する冬場に高くなることがわかる。そのため電気代の節約には、冬場の暖房器具の使用頻度に工夫をする必要があると言える。

一人暮らしの公共料金の相場②:ガス代

次に、一人暮らしのガス代の相場についても時期ごとに確認していく。ガス代は、お風呂の利用やガス火での調理の際に発生する。

・ガス代の相場(通年):3,071円

1〜3月3,333円
4〜6月3,155円
7〜9月2,380円
10〜12月2,533円

電気代と同様、ガス代も冬場に高くなることが多い。また、家庭で使用するガスには都市ガスとプロパンガスの2種類があり、都市ガスはプロパンガスに比べ利用料金が安いのが特徴だ。ただし、どちらのガスを利用できるかは地域や入居する賃貸物件によって異なるので、事前によく確認しておく必要がある。

一人暮らしの公共料金の相場代③:水道代

水道代も一人暮らしでかかる公共料金のひとつ。風呂に入ったり食器を洗ったりトイレを使用したりと、水は多くの場面で必要になる。

・水道代の相場(通年):2,235円

1〜3月2,076円
4〜6月2,305円
7〜9月2,071円
10〜12月2,242円

水道代は季節によってあまり大きく変化しないのが特徴だ。ただし、地域によって水道料金には大きな差が生じることがある。

一人暮らしの公共料金を抑える方法【電気代編】

公共料金は毎月必ず支払うことになるため、公共料金をなるべく抑えたいと考える人も多いだろう。一人暮らしの公共料金は、ちょっとした工夫で抑えることができる。まずは電気代を抑える方法を紹介していくので、無理のない範囲で実践してほしい。

一人暮らしの電気代節約方法①:使っていない家電のプラグを抜く

使っていない家電のプラグを挿しっぱなしにしている人は多いだろう。しかし、たとえ電源を切っていても、プラグを挿しっぱなしにしていれば微量ではあるが電力は消費されていく。この状態を待機電力という。

電気代の無駄を省くなら、使っていない家電のプラグは抜くことを習慣づけよう。

一人暮らしの電気代節約方法②:料金プランを見直す

一人暮らしの電気代を抑えるには、契約している電気料金のプランを見直すのも効果的だ。一人暮らしであまり多く電気を使わない場合、現在のアンペア数を下げても問題なく生活できる可能性がある。

また、電力自由化により、近年は電気会社の選択肢も大きく広がった。ガスやスマホと一括で契約することでセット割が受けられるプランもあるので、一度電気会社とそのプランを比較検討してみよう。

一人暮らしの電気代節約方法③:家電の掃除・買替えを行う

夏場や冬場に使用するエアコンは、フィルターや内部を定期的に掃除しておくことで効きが良くなる。エアコンの効きが良くなれば設定温度を極端に低くしたり高くしたりする必要がなくなり、結果電気代の節約に繋がる。

また、古い家電は最新の家電と比べ、省エネ性能が劣ることが多い。電気代を抑えるなら、家電の買替えを検討するのもひとつの方法だ。

一人暮らしの公共料金を抑える方法【ガス代編】

ガス代は冬に増えやすいため、冬場の生活に意識を向ける必要がある。お湯の使用の際に一工夫加え、ガス代を節約してみよう。

一人暮らしのガス代節約方法①:お湯の設定温度を下げる

お湯の設定温度を1℃下げるだけでガスの使用量を削減できるので、ガス代を抑えるためにお湯の設定温度を低めに設定しておこう。ただし、冬場にお湯の温度を下げるのは難しいので、夏場を中心に心がけると良いだろう。

一人暮らしのガス代節約方法②:湯船のお湯を少なくする

湯量を減らせば当然ガス代も節約することができるので、一人暮らしで湯船にお湯を張るなら湯量は少なめにしておこう。体が冷えないよう工夫しつつ、半身浴を楽しむのもおすすめだ。

一人暮らしのガス代節約方法③:ガスの使用時間を減らす工夫をする

ガス火で調理をしているなら、ガスの使用時間を減らす工夫をしてほしい。時短レシピを活用したり、電子レンジや炊飯器で調理可能なレシピを選んだりすれば、ガスの使用時間は短くなり、ガス代を節約することができる。また、短時間で煮込み料理が完成する圧力鍋や、水なしで料理できる無水鍋などを利用するのもガス代節約には効果的だ。

一人暮らしの公共料金を抑える方法【水道代編】 

水道代を抑えるには、水を流す量を減らす意識が大切だ。ここでは具体的な方法を2つ紹介する。

一人暮らしの水道代節約方法①:トイレのレバー「大小」を使い分ける

トイレを使った後、毎回「大」のレバーを使って流してはいないだろうか。トイレを流すときに使われる水量は、トイレの機種によって多少異なるものの、「大」レバーで6〜8ℓ、「小」レバーなら、4〜6ℓだ。水道代を節約するなら、「大」レバーばかりを使用せず、「小」レバーも活用していこう。

一人暮らしの水道代節約方法②:節水用のシャワーヘッドを使う

水道代の節約には節水用のシャワーヘッドの利用も効果的なので、いつも使っている浴室のシャワーヘッドを節水タイプに取り替えてみよう。節水シャワーヘッドには、水量を20%以上節水できるものが多く、中には40%以上の節水を叶えるものもある。また、普段の水圧を下げずに節水できるのも魅力のひとつだ。

ただし、シャワーヘッドの値段や使い心地はさまざまなので、後悔しないようあらかじめ調べておく必要がある。購入の前に比較検討し、納得できるものを選ぶようにしよう。

一人暮らしの公共料金の支払いが遅れるとどうなる?

毎月支払う公共料金だが、万が一支払いが遅れるとどうなるのだろうか。ここからは、支払いが遅れてしまうことで起こるトラブルについて解説していく。

公共料金の支払いが遅れた場合①:督促状が届く

会社によって異なるが、公共料金の支払期日は検針日から約1ヶ月後が一般的とされている。その期日が過ぎても支払いが確認できない場合は、支払いを促す督促状と払込票が自宅に届く。

公共料金の支払いが遅れた場合②:延滞利息が発生する

督促状が来た段階で延滞利息が発生してしまう。供給会社によって延滞料金は異なるが、1日あたり0.02%〜0.03%の会社が多い。たとえば、3,000円のガス代を40日支払っていない場合は、24〜36円が延滞利息の料金となる。

公共料金の支払いが遅れた場合③:電気・ガス・水道が止まる

督促状が来てもなお支払いが確認されない場合は、電気・ガス・水道それぞれの供給が止まってしまう。停止するタイミングは供給会社によって違いはあるものの、目安時期は以下の通りである。

供給が止まる目安時期
電気検針日の翌日から44~60日目
ガス検針日の翌日から50~70日目
水道検針日の翌日から90~150日目

電気とガスは同時期に、水道は少し経ってから止められる場合が多い。上記の期日を過ぎると容赦なく供給が止められてしまうので、公共料金はなるべく早く支払うことが大切である。

万が一供給が止まってしまった場合、供給の再開には滞納している金額を全額支払う必要がある。当日に供給を再開してほしい場合は、電気は当日中に、ガス・水道は午前中に支払いを行うと、その日中に再開の手続きを行ってくれる可能性が高い。なお、ガスに関しては立ち会いが必要なので注意しよう。

どうしても支払いが難しい場合は、分割払いに応じてくれる会社もあるので相談してみてもいいかもしれない。

公共料金の支払いが遅れた場合④:財産を差し押さえられる

供給が止まっても公共料金の支払いがない場合、場合によっては裁判になり財産を差し押さえられるケースがある。差し押さえが行われるとブラックリストに載ってしまい、クレジットカードが使えなかったり数年間ローンを組めなかったりする可能性もある。

このような事態になる前に、できるだけ早く公共料金の支払いを済ましておくことが大切だ。

一人暮らしの公共料金の支払い忘れを防ぐ方法

一人暮らしに必要な公共料金の支払い。季節によって相場は変わるが、毎月10,000円近くの支払いが求められる。
公共料金の支払いはついつい忘れがちになってしまうが、支払いが滞ると場合によっては財産が差し押さえられる可能性もあるので、口座引き落としやクレジットカード払いに設定し、支払い忘れを防ぐと良いだろう。

次のページでは、一人暮らしの引越し時に行う電気・ガス・水道の手続きについて解説。引越しを控えた人はチェックしておこう。

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