大河ドラマ『麒麟がくる』第五回あらすじ&イラストレポート【麒麟がきても、こなくても】

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ファン目線で大河ドラマを楽しむイラスト連載!

大河ドラマ好きへ贈るイラスト連載。毎週日曜放送の『麒麟がくる』を楽しむ、大河ドラマ追っかけレポート!

毎週金曜日、前の週のおさらいを兼ねてあらすじと感想をお送りする(以下、ネタバレを含みます)。

『麒麟がくる』第五回「伊平次を探せ」のあらすじ

将軍家が本能寺を通じて大量の鉄砲をつくらせていると情報を得た道三(本木雅弘)。
鉄砲の作り方、ひいては将軍家の思惑を調べよと十兵衛(のちの光秀・長谷川博己)に命じる。十兵衛は鉄砲鍛冶の名人といわれる「美濃・国友村の伊平次」を探して京へ向かう。

細川家と争っていた将軍・足利義輝(向井 理)が休戦によって帰還し、京には緊張感が漂っていた。
伊平次を探して訪れた本能寺で、以前堺で出会った将軍家の奉公衆・三淵藤英(谷原章介)と再会する十兵衛。将軍家も鉄砲を作らせるために伊平次を探していることを知る。

三淵と共に松永久秀(吉田鋼太郎)の陣所を訪ねた十兵衛。松永は自分の仕える三好長慶含め、どの勢力も鉄砲を求めていること、将軍は細川晴元との戦いに備えて鉄砲を準備していることを指摘する。
そんな不安定な情勢で、互いに同等の武力を持っておくことは「戦を減らす”抑止力”」だと語る松永。

松永が突き止めていた伊平次の居どころは、色街だった。松永の依頼を一度は拒んだ伊平次だったが、十兵衛に気づくと途端に感嘆の声をあげる。子どもの頃、井戸に落ちた自分を救ったのが十兵衛だったのだ。
十兵衛に頼まれた鉄砲の組み分け(分解)を引き受ける伊平次。大名や将軍家が求める男に、思わぬ縁で近づくことに成功した十兵衛であった。

大河ドラマ追っかけレポート⑤(2/16放送回)

NHK大河ドラマ『麒麟がくる』第五回追っかけレポート

「十兵衛、大人になって……」な京の旅

初めての旅から一年後。舞台は再び京へとやってきた。

十兵衛はこの一年で成長した。
「旅費は半額返せ、返せないなら敵の首を二つとれ」などとひどい条件を後出しされた前回とは違い、なんとあのケチな道三に全額を出させたのだ(値切られはしたけれど)。
もう世間知らずの若者ではない、したたかさを身につけたのだ。

生意気とも思える十兵衛の要求をしぶしぶながらのむ道三は、鉄砲の仕組みと、それらを本能寺で作らせている将軍家の意図がなんとしても知りたいようだ。
十兵衛は道三の期待(もしくは”マムシ的”しつこいプレッシャー)に応えようと、鉄砲鍛治である伊平次を京で見つけだす……という第五回。

イケメン・イケオジの贅沢フルコース

今回、京で登場した人たち……その全員がドラマ映画演劇で主役クラスという華やかさだった。
本能寺前で十兵衛・長谷川博己さんと向き合う4人。初登場の足利義輝は向井理さん、細川藤孝は眞島秀和さん、再会する三淵藤英は谷原章介さん。彼らが並んだ画面は、あまりにまぶしすぎた。
硬派で真面目に歴史と人間を表現している大河ドラマなのは重々承知の上で、でもやはりこれは「目の保養でしたありがとうございます」と言わざるを得ない。

怒涛のイケメンオンパレードの直後にはこれまたイケオジ=イケメンなおじさま・松永久秀を演じる吉田鋼太郎さんが現れるという贅沢さ。
お灸を熱がるコミカルな姿で笑わせておいて、三淵と冷たい笑顔で言い争い。
ニコニコしながらいきなり鉄砲を向ける動きの素早さ、鉄砲と戦について語る頭の良さ。
十兵衛が使えると判断すれば無茶な頼みをする調子の良さ、遊女たちにちょっかいをかける愛想の良さ。
あの短い時間に、松永のかわいらしさとうさんくささ、魅力があふれていた。

味方になれば愛らしさあふれる人物となり、敵となればとことん恐ろしくなるであろう松永。彼が味方か敵かはその時の情勢次第。
キュートな松永がこれからも十兵衛の味方であってほしいし、できれば物語の終わりまでずっと生きていてほしいな、と祈るばかり。

鉄砲が「戦を減らす」は真実か?

十兵衛は成長したと書いたが、まだまだ世間の情勢には疎い。
松永の説明によって、大名たちは抑止力として数多くの鉄砲を欲しがっていることを知る。
鉄砲の知識が諸国に行き渡り、一定の武力を持つことが争いの抑止力になるというのは、現代でも登場する考え方ではある。
しかし、そうやってつくりあげた平和は、一度バランスが崩れれば終わってしまう。

お互いの所持する鉄砲の数をどうするのかで揉めていた、将軍に仕える三淵藤英と、将軍と戦っていた細川に仕える松永久秀。
表面上は和睦しているとはいえ、この前まで争っていた間柄、笑顔で会話しているように見えて目は笑っておらず、お互いを信用してるとは思えない2人。
はじまってもいない鉄砲の抑止力は、いつまでもつのだろうか。

やっぱり気になる菊丸

そして本筋とは別に気になるのが「菊丸はどこに行くのか」だ。
東庵と駒が京に戻り、もう二人のための用もないのだから彼も故郷の村に帰ったのだろうか。駒を送りながら、十兵衛が旅に出たことを知った菊丸。その情報を、誰かに伝えたのでは……?
見た目通りの(子どもが柿をあげたくなるような)人好きする呑気な農民であってほしいと思いつつ、じわじわと疑いばかり増えていく。

イラスト・文=渡辺 裕子

テレビ大好きイラストレーター+ライター。ローチケHMV/きょうの健康/リアルサウンドなどで、イラストコラムや挿絵を担当中。
ツイッター:@satohi11
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