大河ドラマ『麒麟がくる』第七回あらすじ&イラストレポート【麒麟がきても、こなくても】
ファン目線で大河ドラマを楽しむイラスト連載!
毎週日曜放送のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』を楽しむ、大河ドラマ追っかけレポート!
毎週金曜日、前の週のおさらいを兼ねてあらすじと感想をお送りする(以下、ネタバレを含みます)。
『麒麟がくる』第七回「帰蝶の願い」のあらすじ
大柿城での斎藤道三(本木雅弘)との戦いで、後ろから身内の侵攻を受け、撤退を余儀なくされた織田信秀(高橋克典)。
今川・斎藤だけでなく、身内も敵という手詰まりな状況を打破するため、美濃との和議を画策する。
美濃へ戻った十兵衛(長谷川博己)は、帰蝶(川口春奈)が明智荘を訪れたことを疑問に思う。
織田からの和議の条件は、帰蝶を織田家の三男に嫁がせること。道三と叔父の明智光安から帰蝶の説得を頼まれる十兵衛だったが、帰蝶からは「嫁がずにすむよう協力してほしい」と言われてしまう。
さらには高政(伊藤英明)や国衆からも帰蝶を守るよう頼まれ、板挟みになる十兵衛。
「海のない美濃には、海を持つ尾張が必要」と語る道三と、「一番の身内だ」と語る帰蝶の言葉を聞き、十兵衛は再び尾張へ向かう。
帰蝶の頼みで、嫁ぎ先の男・”うつけ者”の織田信長を一目見ようと出かけたのだ。
偶然出会った菊丸から話を聞き、明け方の浜辺で待つことにした十兵衛。朝日が登るとともに、一艘の船が現れた。
大河ドラマ追っかけレポート⑦(3/1放送回)

まるでRPGな大河ドラマ、”ラスボス”信長登場
目上の者から命じられ、防具や武器を手に入れて、村の外に冒険にでる。仲間を増やし、ミッションをクリアして、レベルを上げていく。
以前から、 『麒麟がくる』は主人公が勇者として進むロールプレイングゲーム(RPG)みたいだと思っていたが、第六回は特にそれが顕著だった。
「勇者ジュウベエ」もとい、十兵衛の今回の最大のミッションは、信長と会うこと。そのために商人のふくを手に入れ、村人……ではなく菊丸を見つけて、ヒントをもらって、無事クリア!
ゲームなら「ててれってってれってー」と音楽が鳴り響くであろうエンディングだった。
十兵衛の”ラスボス”になるかもしれない信長は、海から、朝日に照らされてあらわれる。「美濃にはない」と道三が心から欲しがる海。信長はこのあと道三の娘・帰蝶も手に入れることになる。
信長は、道三も十兵衛も持っていないものをたくさん持っている人物なのだ。たとえ”うつけ”と噂されていても。
観ている我々は、この数十年後の二人の運命をよく知っているけれど「どうしてそうなったのか」の本当のところはわかっていない。
うつけな信長は天下統一をねらうほどの人物には見えないし、平和な世と麒麟の登場を願う十兵衛は、彼を殺すようにも見えない。いったいこのあと何が起こっていくのか。
今はただ、信長が「何かを持っている」ことと十兵衛が「何も持っていない」ことを、この出会いは象徴していたように思えた。
花より団子、ひたすら食べさせられる十兵衛
……というとても大事な回だったけれど、ところどころに笑いどころのようなものがあって、その緩急のバランスがよくて、あっという間に放送時間が終わってしまった。
なぜかみんなが十兵衛に会うたびに食べ物や飲み物をあたえているの、おかしかった。
母のご馳走、叔父のまんじゅうっぽい菓子、駒の干し柿、高政の酒。先週は松永さまの水あめ、駒の握り飯。
十兵衛は、つい餌をやりたくなる、かわいいペットっぽい扱いをされている気がする。でもなんとなくみんなの気持ちはわかる。「とりあえずこの子にはなんか食べさせなきゃ」って思わせる雰囲気がある。
「鶴を見に来た」と言いはる帰蝶の気持ちに、ただひとり気がつかない鈍さもあいかわらずである。せっかく駒にしてもらったメイクを「旅芸人でこういうの見たことあるー」と言ってしまった件にいたっては、帰蝶はそろそろ怒ってもいい。
十兵衛を伴にして旅に出たいという彼女の願いも(あの一粒流れた涙、美しかった!)、そっと物陰から見つめる駒の思いも、十兵衛には届かない。
ラスボスに会ってさらなるレベルアップをした勇者十兵衛、恋愛レベルはたぶんまだゼロだ。
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