マンション・アパートの専用庭とは?メリット・デメリットや活用方法を解説
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専用庭のあるアパート・マンションに住む際の4つの注意点

専用庭を持つ場合、いくつかの注意点があることを把握しておこう。何気なく専用庭を使用していると大きなトラブルに発展する可能性もあるため、十分に注意が必要だ。
専用庭の注意点①:契約書や管理規約を確認し、ルールやマナーに反する行為は避ける
専用庭だからといって、どんなことでも自由にできるわけではない。専用庭でできることは管理規約によって定められているため、規約や契約書の内容をしっかりと確認すべきである。一例として、以下のような使い方はできない場合が多い。
- においや煙の原因となるバーベキュー
- 大人数で集まって騒ぐような行為
- 喫煙スペースとして使う
- 滝や池を作るなど庭の形そのものを変える
- 大型の家具や物置などを設置する
専用庭で禁止されていることは、物件によってそれぞれ異なる。また、退去時の原状回復についても物件によって異なるため、規約をよく確認すべきだ。
たとえば、ガーデニングや家庭菜園などは、基本的にはOKの場合が多い。しかし、退去時に「お花程度であれば残していっても良い」という物件もあれば、すべてもとに戻すことを求められる物件もある。管理規約違反になると、場合によっては退去を余儀なくされることもあるため事前に調べておこう。
専用庭の注意点②:緊急時に避難の妨げとなるようなアレンジはしない
災害といった緊急時に、住人の避難の妨げになるようなアレンジをしてはいけない。専用庭は、緊急時に避難経路として使われることがある。そのため、すぐには動かせない大型の家具を置いたり、大きな木を植えたりするのはやめよう。
なお、フェンスや壁などを勝手に改修したり、塗装したりすることも禁止されている。
専用庭の注意点③:上の階からの落下物に気をつける
専用庭がある物件の多くは1階にあるため、上の階からの落下物に気をつけよう。たとえば、風で飛ばされてきた洗濯物や洗濯バサミなどが挙げられる。また、ベランダやバルコニーで喫煙する住人がいる場合、タバコの吸い殻や灰、ジュースの空き缶などが落ちてくる可能性もある。
落下物があるかもしれないことを頭に入れておき、小さな子どもを遊ばせる際は特に注意しよう。
専用庭の注意点④:防犯対策を行う
1階に住居があることから、防犯面で不安を感じる人も多いかもしれない。目隠しを目的として生垣やフェンスが設置されていると、反対に、侵入者が姿を隠す場所となる可能性も生まれるだろう。不審者が外から入ってきても、気がつきにくいことも考えられる。
防犯ライトや防犯カメラ(設備の新規設置には大家さんや管理会社の許可が必要)、足で踏むと音がする防犯砂利などを設置して余計なトラブルを回避してほしい。
アパート・マンションのマナーを守って専用庭を楽しもう!
専用庭がある物件は、ガーデニングや収納拡張など、使ってない人も多いとはいえ、その使い道は多岐にわたる。周りの住人へ配慮し、自分なりの庭づくりを楽しんでみてはどうだろうか?
(松本まゆげ+ノオト)
2022年3月加筆=CHINTAI情報局編集部