畳の賃貸物件に入居するメリット・注意点とは?入居前に確認すべきポイントも解説

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畳の賃貸物件ってどうなの?

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一般的な賃貸物件の床の種類としては、フローリングや畳、カーペットなどがある。畳とフローリングを比較すると、なんとなく新しそうだし、多くの人に好まれているフローリングがいいなという方もいるだろう。

しかし、畳のお部屋にはフローリングやカーペットにはないメリットがある。今回は、畳のお部屋に向いている人とその理由をご紹介。また、デメリットやその解消法もお伝えする。

フローリング・畳・カーペット、賃貸物件ではどんな床が人気なの?

全国の男女に居室の床についてアンケートを実施した。結果は、フローリングが圧倒的に支持されていた。やはり一番なじみのある床材だし、今住んでいる家もフローリングという方が多いのではないだろうか。

「居室の床はどんな素材がよい?」
「居室の床はどんな素材がよい?」

※全国にいる20代~30代の男女330名に調査。(2016年12月16日CHINTAI調べ)

でも実は、フローリングと比較してみても、畳にはよいところがたくさん!下記の項目では、畳のお部屋に住むメリットを見ていく。


フローリングと比較!畳の賃貸物件に入居するメリット

日本人にとってなじみ深い床材の1つが畳だ。独特の香りと雰囲気、触り心地に親しみを感じる人も多いのではないだろうか。

近年はフローリングの支持率との間に差が開いているが、畳の賃貸物件に入居すると、以下のようなメリットを感じられるはずだ。

畳の賃貸物件に入居するメリット①収納が広い

押入れ

畳の部屋でなぜ収納?と思う方もいるかもしれない。でも、フローリングと比較した際に、畳の部屋(和室)は収納が広いのが最大のメリット!クローゼットではなく、押入れや天袋などが付いていることが多いため、収納力が高くなるのだ。

荷物の多い方も、お部屋探しの条件に和室を候補に入れてみると、気に入る物件が見つかるかも!

畳の賃貸物件に入居するメリット②寒さや暑さにあまり左右されない

暑がり寒がり


フローリングのお部屋だと、特に冬は床が冷たく手足が冷えやすい。しかし、畳は寒い季節であっても冷たく感じない。畳の原料であるい草の中は空気をたっぷり含んだスポンジ状になっているため、断熱効果があるのだ。特に冷え性を抱えている人は安心して過ごせるだろう。

また、調湿効果があるので、冬の乾燥時には湿度を放出。夏には吸湿してくれるので、室内で過ごしやすくもなる。冷房や暖房が苦手な方には最適なお部屋かも。

畳の賃貸物件に入居するメリット③足音があまり響かない

音が響きやすいフローリング。対して畳は、い草が空気を含むため遮音効果がある。小さいお子さんがいて足音が気になる方は、あえて畳張りの和室を選ぶのもよいだろう。隣や下の階に住んでいる方に過度な遠慮をしなくても済むようになる。

畳の賃貸物件に入居するメリット④リラックス効果が期待できる

畳の特徴として忘れてはならないのが、独特の香りだ。別の部屋から畳のある和室に移動したときや、畳の上で横になったときに漂う香りに癒されるという人も多いだろう。

実は、い草の香りには樹木が発するいわゆる森林の香り「フィトンチッド」や、漢方薬やアロマオイルにも使われる香附子の主成分「αシペロン」などが含まれ、リラックス効果が高い。畳の原材料であるい草のにおいを好む人は多く、い草の香りのスプレーも販売されているほどだ。

畳の香りを自然に感じられる部屋で過ごせば、高いリラックス効果を得られるはず。

畳の賃貸物件に入居する際の注意点

ここまでにご紹介した畳のメリットを見て、畳の魅力に気付いたり、畳の魅力を思い出したりした人も多いはずだ。しかし、畳の賃貸物件に入居する前に知っておくべき注意点もいくつかある。

畳はどのような欠点を抱えるのか、詳しく確認しておこう。

畳の賃貸物件に入居する際の注意点①家具の跡が残りやすい

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フローリングと比較すると、畳は家具の跡(凹み)が付きやすいのが事実。しかし、畳の物件は契約書の特約に「退去時の畳の表替え(※)は入居者負担」の文言が入ることが多い。

凹みがあってもなくても、退去時には経年劣化による張り替え費用を払う必要があるため、あまり気にしないのがベスト!
自分で住んでいる上で気になるようであれば、事前に100円ショップ等で家具の足に敷くシートを置けば、凹みを防ぐことが可能である。

また、もし凹んでしまっても軽い凹みであれば、簡単に修正できる方法も。衣類用のスチームアイロンを、少し離して当てるだけでOK。凹んだい草が戻ることもあるので、ぜひ試してみよう。

たしかにフローリングの方が傷つきにくいものの、傷の修繕はなかなか自分では行えない。フローリングを傷つけてしまうと、退去のときに修繕費用が高くなる場合がある。それを考えても、畳は意外に利便性が高いと言えるだろう。

※表替え・・・表面のい草の巻きを新しいものに張り替えて、きれいに直すこと。

畳の賃貸物件に入居する際の注意点②食事などをこぼした場合、掃除しにくい

フローリングは、食事などをこぼしたらすぐに拭き取れるけど、畳は染み込みそう……という不安やデメリットもある。

そんな心配がある方には、市販のフローリングシートや畳シートを食卓の周りに敷いておくのがおすすめ。
もし汚れてしまった場合は、水拭きをしてから空拭きをしてすぐに処理しよう。それでも、汚れが取れない場合は、衣類用の漂白剤を活用するとよい。
漂白剤を水で薄めて、布巾に付け、ポンポンと叩くと落ちやすい。

畳の賃貸物件に入居する際の注意点③ダニが出やすい

フローリングと比較すると、畳はダニの発生が多いと言われている。しかし、フローリングの物件でも全くダニがいない訳ではない。フローリングでも畳でも注意したいのが換気だ。
ダニは、ジメジメした場所を好む生き物。お部屋は常に空気の入れ替えが必要なのである。

また、衣類用のスチームアイロンも活躍!スチームアイロンから出るスチームは、100℃近くになることもある。ときどき、畳をさっとアイロンがけするだけで、ダニを防ぐことが可能。(焦がさないようにスチームだけを当てるイメージで!)ハンカチやシャツなどのアイロンがけと一緒に行ってもよいだろう。

アイロン

畳の賃貸物件に入居する際の注意点④古い物件が多め

アンケート結果からも明らかなように、近年の床材として標準的なのはフローリングだ。築浅・新築の物件には、多くの人に支持されるフローリングが取り入れられることが多い。そのため、畳が使われている賃貸物件はどうしても築年数が経過した物件が多め。

ただし、最近ではヘリのない正方形の「琉球畳」など、洋風のインテリアにもなじみやすい畳を採用した物件が増えている。また前述のとおり畳の部屋では足音が響きにくく転んだ際の衝撃が少ないため、あえてファミリー向けの新築物件やリフォーム物件に畳の部屋が導入される場合も多い。好みの内装の物件を探してみよう。

畳の賃貸物件に入居する前に確認すべき2つのポイント

以上のメリットと注意点を踏まえて、「畳の部屋に住みたい」と感じたら、フローリングの物件にこだわらずに家探しをしてみてはいかがだろうか。ただし、入居する前に最終確認すべきポイントが2つある。順番にご紹介しよう。

畳数だけで広さを判断しない

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畳は地域や住居のタイプによって大きさが異なる。たとえば西日本で一般的な「京間」は縦191cmだが、主に高度経済成長期に建てられたマンションで使われている「団地間」は縦170cmだ。

同じ4.5畳や6畳でも、畳の種類によって広さが変わるため、広さは平米数を確認して判断しよう。

水回りなどその他の設備を確認する

前述したように、畳が使われている家には古い物件が多い。築年数が経過した物件にはさまざまなデメリットがあるが、中でも気になるのは水回りである。劣化しがちな設備を内見の際に確認し、快適に過ごせる物件かどうかを細かくチェックしよう。

畳の賃貸物件は工夫次第で快適に生活できる!

今回は畳の床のメリットと、デメリットの解消法をお伝えした。畳の部屋でも、ちょっとした工夫をするだけで快適に過ごせるようになる。そのため、フローリングの物件に限定したお部屋探しをしてしまうと物件の選択肢が減ってしまうことにつながってしまう。

リラックス効果や遮音効果など、フローリングにはない魅力を畳はたくさん持っている。和室に抵抗がない方は、CHINTAIネットでフローリングのお部屋だけに限定しないお部屋探しをしてみてはどうだろうか?

2021年8月加筆=CHINTAI情報局編集部

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