【一人暮らしの高齢者向け】賃貸物件の部屋選び・場所選びのポイント3つ!

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一人暮らしの高齢者向け!賃貸物件の部屋選び・場所選びのポイントを知ろう

一人暮らしの高齢女性
一人暮らしをする高齢者の数は年々増加傾向にある

さまざまな事情により、60代・70代以降で一人暮らしを始める人が増えている。マイホームを所有していない場合、現在のライフスタイルに合った賃貸物件を自由に選べることはメリットだ。

しかし、実際に住むと決めたとき、どんな賃貸物件に住めばよいか困ってしまう方も多いのではないだろうか。今回は、高齢者の賃貸物件選びについて詳しく解説していくので、引越しを考えている方はぜひ参考にしてほしい。

高齢者が快適に一人暮らしをするための「部屋選び」は“デザイン性”よりも“機能性”が大切

何十年と社会のために貢献し、残りの人生は素敵な住まいで悠々自適に一人暮らしをしたい。そう感じている方も多いことだろう。たしかに住まいは毎日過ごす場所であるため、デザイン性が高い空間を選びたいという方もいるかもしれない。

ただ、特に高齢者の一人暮らしでは、身体を思うように動かせなくなったときのことや防犯対策のことも考え、間取りや居室の構造、機能性を重視した方が、快適に生活できるケースが多いといえる。

ここからは、一人暮らしの高齢者が抱える暮らしに関する問題を解消するために、部屋選びでチェックすべきポイントを紹介する。

間取り図
高齢者に優しい間取りかどうかも考えておこう

一人暮らしの高齢者向け部屋選びのポイント①.高層階より1階を選ぶ

マンションやアパートに住む際、景色がキレイな高層階を選びたい方もいるかもしれないが、可能なら1階か2階を選んでほしい。なぜなら、低層階の方が移動に便利であるうえに、足腰などへの負担もかかりにくいからだ

「エレベーターが付いていれば問題ない」と考える方もいるかもしれないが、災害時など避難の必要性が出てきたとき、エレベーターは使えないこともある。緊急時にスムーズに避難するためにも、なるべく低層階を選ぶことをおすすめする。

一人暮らしの高齢者向け部屋選びのポイント②バリアフリーに目を向ける

高齢者の一人暮らしでは、なるべく段差の少ないバリアフリーの物件を選ぶのがおすすめ。「まだまだ元気」という方でも、長く暮らすなかではちょっとした段差がケガの原因になることもある。

また、段差が少ない部屋では掃除や片付けなども行いやすく、余分な手間を省くことができる。

一人暮らしの高齢者向け部屋選びのポイント③:セキュリティー設備を重視する

空き巣や悪質な訪問販売など、高齢者を狙った犯罪は後を絶たない。特に一人暮らしの高齢者は狙われやすい傾向にある。

こうした犯罪の被害を防止するためにも、高齢者が一人暮らしをするなら、オートロックやTVモニター付きインターホン、常駐の管理人がいるなど、セキュリティが充実した物件を選ぶと安心だろう

セキュリティーをイメージした家と鍵
セキュリティが充実した物件を探そう

高齢者が快適に一人暮らしをするための「立地選び」の3つのポイント

身体にかかる負担を減らすために、できれば「一駅で不便のない生活が送れる場所」に住むようにしたい。ここからは、住む場所を選ぶ際に頭に入れておきたい3つのポイントを紹介する。以下の条件を満たした部屋を選ぶことで、自分だけではなく大事な家族も安心して過ごせるようになるだろう。

一人暮らしの高齢者向け立地選びのポイント①:家族の家から近い

最初に考えるべきなのは、家族の家からなるべく近い場所で賃貸物件を探すことだ。家族が行き来しやすいような場所で暮らすことにより、お互いが不安なく生活できるようになる。もちろん、「会いたいと思ったときにすぐ会える」という点もメリットだ。

一人暮らしの高齢者向け立地選びのポイント②:医療機関が近い

医療機関、できればかかりつけ医がいる病院に近い場所を選ぶことも重要なポイントになる。ケガや病気に見舞われた際、信頼できる先生にすぐに診てもらうことができる。通院にかかる時間が短ければ短いほどストレスもなくなり、快適な生活を送れるはずだ。

一人暮らしの高齢者向け立地選びのポイント③:買い物がしやすい

買い物がしやすい場所で暮らすことも意識しよう。買い物をするために車を運転しなければならない場合、何らかの事故に巻き込まれるリスクがある。

昨今は高齢者による事故も多く発生しており、家族にも心配をかけてしまいやすい。スーパーやコンビニが徒歩圏内にある賃貸物件に暮らすことも大事なポイントになるのだ。

コンビニ
長時間開店している店舗が近くにあれば、何かあった時に便利だ

高齢者の一人暮らしの場合、入居審査に通りやすくするための工夫も必要

さて、ここまでは一人暮らしの高齢者に適した部屋選びや立地選びについて解説してきたが、高齢者が住み替えを行うにあたって一番の問題となりうるのが「入居審査」である。

一般的に、「高齢者は賃貸住宅を借りにくい」と言われている。すでに定年退職などで賃金収入がない場合が多いこと、健康面でのリスクなどから、大家さんから入居を敬遠されやすいのが現状なのだ。

可能であれば、家族の方に連帯保証人をお願いしサポートしてもらうのがベスト。しかし、それが難しい場合もあるだろう。

高齢者の入居に対して一定数、拒否感を抱いている大家さんが存在するのは事実。しかし、高齢化が進行している現代では高齢者の入居に対して理解がある大家さんも増えている。高齢者でも入居審査物件が通りやすい物件は、「シニア相談可」などの条件で検索すると探すことができる

家賃
一般的な物件とそんなに家賃が変わらないので、ケアハウスを検討してみるのも手だ

高齢者の一人暮らしはポイントを押さえて快適に過ごせる賃貸物件を見つけよう

スマホを片手に笑顔の高齢者

高齢者が安心して暮らせる物件を探そう!

「リスクの少ない場所で機能的な部屋に住む」ということを頭に入れておけば、高齢者の部屋探しもスムーズに進んでいく。また、「シニア相談可」という条件で賃貸物件を探すことで、高齢者の入居に理解のあるオーナーの物件を見つけることも可能だ。なるべく後悔しないように、大事なポイントを押さえて快適に過ごせる賃貸物件を見つけよう。

契約したばかりの新居。早期に解約したらどうなる?

せっかく見つけた新居。入居したものの、隣人の騒音や大家とのトラブルなど、契約時にはわからない予期せぬ問題が起こることも少なくない。決定的な問題ではなくても「住んでみたらなんか違った」と感じたことのある人は多いのではないだろうか。

しかし、もう一度引越すとなると、心理的・体力的な大変さはもちろんのこと、解約による違約金や、次の物件のための仲介手数料など、予想外の出費が大きい。

最大一律30万円の引越し補助金が貰える「CHINTAI安心パック」

そんな引越し後の不安に備えてオススメしたいのが、「CHINTAI安心パック」。
引越し前に加入しておけば、引越し後、早期で住み替えをすることになっても補助金を受け取ることができる。

契約開始日から3ヵ月間、どんな理由の住み替えでも対象だ。補助金額は最大一律30万円。住み替えの理由にかかわらず補償金額が一律なのも嬉しいポイントだろう。新生活の際のお守りのようなこのサービスに加入するためには、賃貸借契約始期日までの申込が必要だ。

詳しくはCHINTAI安心パック商品ページ・利用規約を確認しよう。

文=久木田 みすづ

精神保健福祉士・社会福祉士。カウンセリングセンターや精神科病院にて、カウンセリングや生活相談・支援を行ってきた経歴を持つ。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中

2021年8月加筆=CHINTAI情報局編集部

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CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
不動産店舗での業務経験者、宅建試験合格者などお部屋探し分野のプロも活躍する編集部が、新生活に役立つ情報をお届けします。

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