和室のカビのお手入れ方法と対策!湿気が多い季節はカビが繁殖しやすい!?
和室のカビを放置するリスク

カビを放置すると、体に悪影響を与える可能性がある。通常、カビの胞子は空気中に舞っているが、温度や湿度などの条件を満たすと室内の一部に張り付き、次第に数が増えていく。増殖した胞子が、アレルギーや感染症を起こす原因になるのだ。
鼻水やくしゃみが出るアレルギー性鼻炎や過敏性肺炎や、喘息のような状態になる気管支肺アスペルギルス症などが発症する可能性が考えられる。
和室にカビができてしまった場合のお手入れ方法
1. カビが飛散しないように消毒用エタノールを吹きかける。乾いた布にエタノールをつけ、そっとカビを拭き取る。
2. 畳の場合は、エタノールに浸したブラシを使い目地に沿ってカビをかき出した後、エタノールを掛けて乾拭き。
3. よく乾燥させた後、もう一度エタノールで消毒し、乾燥させる。
4. 周囲に落ちたカビを残さないために掃除機をかける。
和室のカビの黒いシミの除去方法
黒カビのシミが残ったときは以下の方法を試してみて欲しい。ただし、塗り壁は剥がれる場合があり、畳は変色の可能性があるのでおすすめはできない。
1. 酸素系漂白剤と重曹、水を混ぜてペースト状にしたものを用意。
2. 上記のお手入れ方法を行ってエタノールが乾いた後、重曹ペーストをカビの部分に塗り付け、数時間放置する。
3. 重曹ペーストをしっかり拭き取り、水分が残らないように乾拭きし、最後に掃除機をかける。
和室のカビを発生させないためには
乾燥した天気のいい日には窓を開けて部屋に風を通し、空気の循環を良くすることが何よりも重要だ。雨で外の湿度が高い時は窓を開けず、エアコンの除湿機能を使うと効果的。
また、押入れには扇風機を当てて換気を促すことも大切。布団をしまう場合は、起きた後しばらく置いて、湿気を取ってから収納する。そして普段からこまめな掃除を心掛け、カビのエサとなるホコリなどを残さないようにしよう。
和室のカビのお手入れをして、湿気の多い時期も快適に

調湿機能に優れた素材を用いた和室では、室内の湿度管理が大切。普段から換気やエアコンの使用で湿度を上げず、こまめな掃除を心掛けるだけでカビは発生しにくくなる。湿気を溜めずに畳や塗り壁本来の調湿機能を活かせるようにすれば、カビのない快適な和室になるだろう。
文=ハナ アズキ
Webライター。大学でインテリア・建築について学んだ後、家具販売会社に勤務。色彩検定1級を持ち、インテリアコーディネートや暮らし・生活雑貨などについて執筆を行う。子育て中のため子供に関する記事も執筆している
2021年6月加筆=CHINTAI情報局編集部