ワンルームとは、どんな間取り?メリット・デメリットや快適に暮らす方法を解説

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ワンルームの間取りのメリット

ワンルームは選択肢から外されがちだが、もちろんワンルームにもメリットはある。ワンルームの間取りだからこそ得られるメリットを3つ紹介しよう。お部屋探しに悩んでいる人は参考にしてほしい。

ワンルームのメリット➀:家賃が安め

ワンルームのメリットは家賃が安いことだ。1Kと比べても家賃が低めに設定されている物件が多い。ワンルームなら一人暮らし物件の相場よりも安く借りられることもあるので、家賃を抑えたい人には最適だ。

ワンルームのメリット②:開放的に感じやすい

ワンルームはキッチンと居室を仕切る扉がないため、比較的閉塞感を感じることが少ない。狭い部屋でも広く感じられるのがメリットだ。

ワンルームのメリット➂:物件内の温度差が少ない

ワンルームは基本的に部屋が仕切られておらず、1つの空間になっているため、部屋全体の温度調整がしやすいというメリットがある。部屋のエアコンを点ければ、全体に風が行き渡るので、物件内の温度差が少ない。

しかし、部屋と玄関もつながっているため、扉を開けると外気が直接室内に入ってくるという点は覚えておこう。

ワンルームの間取りのデメリット 

ワンルームのデメリットもチェックしておこう。物件を探す際には、ワンルームの間取りのデメリットも踏まえて選択すると、快適な生活を送れるはずだ。

ワンルームのデメリット➀:狭い物件が多い

前述の通り、ワンルームの間取り図上の帖数表記は、廊下やキッチンなどを含んだものとなっている。このため、たとえば「6帖」という表記のワンルームでも、実際の居住空間は6帖より狭い。コンパクトで使いやすい面もあるが、荷物が多い人にとっては家具を置くスペースがなかったりと不便さを感じるだろう。

ワンルームのデメリット②:玄関から室内が見えやすい

ワンルームは、玄関から部屋の間に仕切りやドアがないため、扉を開けると室内が見えてしまう。室内を見られたくない人にとってはストレスに感じるだろう。

ワンルームのデメリット➂:料理のニオイが部屋に広がりやすい

キッチンと部屋の間に仕切りがないと、料理のニオイが部屋に残ってしまう。自炊をする人は、料理を作る度ニオイが部屋中に広がるので、気になるかもしれない。部屋干しした洗濯物にも料理のニオイがついてしまう可能性があるため、浴室に干すなど工夫が必要だ。

ワンルームの間取りで、料理のニオイを気にせず快適に暮らす方法

ワンルームのデメリットでもあげたように、自炊をすると料理のニオイが部屋に充満してしまうことがある。ここでは、料理のニオイが気になりやすいワンルームでも快適に暮らせる方法を紹介しよう。少しの工夫で、ニオイの悩みが軽減されるので、ぜひ参考にしてほしい。

ワンルームで快適に過ごす方法①:カーテンで部屋を分ける

キッチンが廊下に設置されている部屋であれば、カーテンで部屋を分けてみよう。キッチンと部屋をつなぐ場所に取り付けるのがおすすめだ。

料理中のニオイの乗った暖かい空気は高いところから広がりやすいため、突っ張り棒を使って、天井付近からカーテンを吊そう。キッチンと部屋を布で仕切るだけでも、ニオイが軽減されて快適な空間を作れる。

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ワンルームをつっぱり棒&カーテンで仕切って2つの空間に

ワンルームで快適に過ごす方法②:パーテーション等で部屋を仕切る

キッチンが廊下ではなく部屋の中にある場合には、パーテーションを活用するのがおすすめだ。置くだけで簡単に部屋を仕切ることができる。部屋に圧迫感が出ないように、色や素材選びを工夫しよう。ニオイの吸収を考えるなら、布タイプだと安心だ。

ワンルームで快適に過ごす方法③:棚などの家具で部屋を分ける

棚などの家具で部屋を分けることもできる。本棚や収納棚などの家具がある場合は仕切りとして使ってみよう。家具を移動するだけなので、インテリアの雰囲気を壊さずにスペースを仕切れるのがポイントだ。しかし、背の高い家具でキッチンスペースを囲うと窮屈に感じるかもしれないので、バランスを考えて設置しよう。

ワンルームで快適に過ごす方法④:キッチンを定期的に掃除する

ワンルームでニオイに悩まされず、快適に過ごすためには、キッチンの掃除や換気をして清潔に保つことも大切だ。食べ残しの料理や、汚れた食器などが置きっぱなしになっていれば、料理のニオイはいつまでも残ってしまう。自炊をしたら、すぐに片付ける習慣を身につけよう。

そして、定期的にキッチンの汚れを掃除して、ニオイを残さないように気をつけること。換気扇や排水口もこまめに掃除をしよう。消臭効果のあるグッズをキッチンに置くのもおすすめだ。

ワンルームの間取りを広く見せるコツ

ここでは、コンパクトなワンルームの部屋を、広く見せるコツをお伝えする。すぐに取り入れられるアイデアもあるので、ぜひ試してみよう。

ワンルームの間取りを広く見せるコツ①:ベッドではなく布団で寝る

ワンルームは床面積が狭いので、ベッドを置くと、部屋の大部分がベッドに占領されることもある。狭い部屋を効率よく使いたいなら、ベッドではなく布団で寝ることも検討しよう。

布団を寝起きの都度たたむことで生活にメリハリが出る、気軽に干せる、洗えるというメリットも。ただし、いつも布団を敷きっぱなしにして万年床になってしまわないように注意。

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ワンルームの間取りを広く見せるコツ②:ロフト式ベッドを置く

床面積の狭さは立体構造で解決することもできる。

ロフト式のベッドを使えばベッドが床を占領しないので、ワンルームでもスペースが有効に使える。ただし、背の高い家具は圧迫感があり、部屋がより狭く見えるので、使い勝手と暮らしやすさのバランスをよく考えて、購入しよう。

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ワンルームの間取りを広く見せるコツ③:明るいカラーで統一する

ワンルームを広く見せたいなら、部屋を明るいカラーで統一しよう。特に壁紙が白い部屋であれば、家具も白に近い明るい色を使うと、壁と馴染んで部屋を広く見せる効果がある。さらに、部屋に開放感が生まれて、全体的にすっきりとした印象になる。

ワンルームの間取りを広く見せるコツ④:ミラーで奥行きを出す

ワンルームの部屋には、ミラーを置いて部屋を広く見せよう。ミラーには部屋に奥行きがあるように見せる効果がある。特に姿見や縦に長い壁掛け鏡などを、床が映るように設置するのがおすすめだ。また、鏡は光を反射するので、部屋を明るく見せる効果もある。ので、広々とした印象を作り出してくれる。

知識と知恵を身につけてワンルームの間取りで快適に暮らそう

部屋も家賃もコンパクトなワンルームは、家賃を節約したい方にはうってつけの間取り。とはいえ、他の間取りと比較するとデメリットもあるので、ワンルームのポイントと暮らしのワザを知っておくことが大切だ。

今回紹介したポイントとワザを活用して、快適なワンルーム暮らしを実現しよう!

監修=鈴木理恵子先生

オールアバウトインテリアコーディネートガイド。ハウスメーカーのインテリアアドバイザーとして、住宅などのインテリアコーディネートを担当。現在はフリーランスの立場で、ネットショップや雑誌のインテリア記事などを執筆している。

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文=小林ぴじお
イラスト=KOH BODY

2022年3月加筆=CHINTAI情報局編集部

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CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
不動産店舗での業務経験者、宅建試験合格者などお部屋探し分野のプロも活躍する編集部が、新生活に役立つ情報をお届けします。

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