二人暮らしの水道光熱費ってどれくらい?決めておきたいルール、節約ポイントなどを解説
二人暮らしの水道光熱費、みんなどうしてる?
二人暮らしをする際、話し合わなければいけないことのひとつが水道光熱費の支払いについて。
今回は、二人暮らしにかかる水道光熱費について詳しく解説する。また、費用分担のルールの例や節約ポイントも紹介していくので、ぜひ今後の生活の参考にしてほしい。
このページの目次
そもそも水道光熱費とは?
光熱費とは、一般的には電気代・ガス代・灯油代・熱供給代といった「生活するうえで必要なエネルギー費用」の総称。毎月かかる費用なので、家計管理の中では水道代とあわせ「固定費」として扱われる。
通常、電気代・ガス代は月に1回、水道代は2ヶ月に1回支払いがある。支払い方法は口座振替やクレジットカード、振り込みなど。固定費は毎月必ず発生するものなので、クレジットカードでポイントを貯めるのもおすすめだ。
二人暮らしの水道光熱費は、約2万円
二人暮らしの場合、水道光熱費はいったいどのくらいかかるのだろうか。地域や住まいの大きさによって異なるものの、ここでは総務省のデータをもとに考えていこう。
総務省統計局の家計調査(調査時期:2021年)によると、「光熱・水道」の支出の平均額は19,168円となっている。
電気代 | 9,183円 |
ガス代 | 4,330円 |
他の光熱費 | 1,311円 |
上下水道料 | 4,344円 |
計 | 19,.168円 |
水道光熱費などの費用負担を公平にしたい!分担の方法は?
二人暮らしでお互いの収入に大きな差がない場合、光熱費や水道代などの固定費は折半して支払う例が多い。お金のことをあいまいにするとトラブルにもつながるので、下記のポイントを押さえておこう。
- 二人暮らしを始める前に負担割合を決めておく
- 負担に偏りがないよう話し合う
- 支払い・精算の方法も決める
折半の方法は「分担して支払った費用を毎月お互いに報告して精算する」や、「大体の金額でお互いが担当を決め、予定よりたくさんかかった月は調整」などさまざま。
また、負担に偏りがないようにするコツは、収入に応じた割合にしたり、家事を多く担当している分は金額を少なくしたりと、「納得感のあるルールを決める」といいだろう。
水道光熱費の分担 ①二人暮らしを始める前に負担割合を決めておく
二人暮らしを始める前に、光熱費の負担割合を決めておこう。
二人暮らしをはじめるタイミングで引越しをしていれば、部屋の契約などのタイミングでお金の話がでやすい。しかし片方の家に片方が引越してくる場合など、そういった話題が出ないままに進んだ場合はのちのち「実は片方が多く支払っていた」などのトラブルの可能性もある。
必ずしもお互いの収入や資産状況を開示しあう必要はないが、予算として「毎月このくらいなら支払える・このくらいに抑えたい」という金額感は共有しておくのがおすすめ。
今回解説している光熱費・水道代以外にも家賃、食費、日用品、インターネットやサブスクなど、二人で使うものの費用についてはあらかじめ話しておくと安心だ。
お金のことは一方が不公平に感じていても言い出せないこともあるので、定期的に負担割合を見直すことも重要。月に一度家計簿をチェックするときなど、お互いの支払いに無理がないか確認すると良いだろう。
具体的な負担割合の例については、②で紹介する。
水道光熱費の分担 ②負担に偏りがないよう話し合う
「負担に偏りがない=同じ金額を払う」ということではない。収入に応じた割合にしたり、家事を多く担当している分は金額に反映したりと、「納得感のある」ルールを決めることが大切だ。
「かかった費用に対して、それぞれが決まった割合を支払う」場合、電気代やガス代、水道代(2ヶ月に一度請求)の請求書が届いた後は、その月の合計金額を出し、あらかじめ決めた負担割合でそれぞれいくら支払うのかを計算しよう。請求日はそれぞれ異なるので、いつを起算日にするか決めておくとスムーズだろう。
水道光熱費の分担 ③支払い・精算の方法も決める
「お金のことは言いだしにくい」という人は特に、支払い・精算方法をしっかり決めておこう。
口座振替やクレジットカード、振り込みなど、水道光熱費の支払い方法はさまざま。物件によっては家賃などの支払いに含まれていることもある。「どの支払い方法が一番よいか」を確認し、そのうえで負担割合に応じた精算方法を決めておこう。
- ポイントが貯まるクレジットカードを活用
- アプリを活用するなど、支出額がわかりやすい支払い方法にする
- 割り勘の場合は、精算方法も決める(現金・振り込み・電子マネー等)
細かいようだが、二人暮らしは長く続いていくもの。お互いが無理をせずに光熱費や水道代を支払い、金額を把握し、お金をやりとりできる仕組みを作っておくと、トラブルを減らすことができるだろう。
また、支払い方法を確認することで節約やポイントの獲得にもつながるので、二人暮らしをはじめるタイミングでしっかり調べてみよう。
詳しい節約方法については、この後ご紹介する。
二人暮らしで水道光熱費を節約するポイント

光熱費や水道代の負担割合を決めた後は、費用を抑えるための節約方法について考えていこう。ここからはおすすめの節約方法・意識すべきポイントを紹介していくので、実践できるものがあればぜひ試してほしい。
水道光熱費の節約ポイント ①契約先・支払い方法
電気やガスは「自由化」が行われたため、契約先を自由に選べる。このため、契約先を見直すことによって、節約できる可能性がある。ポイント付与や、最初の3カ月は無料になるキャンペーンなど、それぞれのメリットを確認し、自分たちに向いていると思ったプランに変更するのもよいだろう。ただし、供給エリアが限定されている場合もあるので、詳細は確認してみよう。
上下水道代は、住んでいる自治体によってはクレジット払い可の場合もある。多少なりともポイントが貯まるので、調べてみてほしい。
水道光熱費の節約ポイント ②電気代
電気代は、光熱費の中でも大部分を占める項目なので、まずは電気代の節約から始めてみよう。大して変わらないと思うかもしれないが、節約は毎日の電気使用量の積み重ねで実現するもの。以下のポイントをぜひ実践して欲しい。
【電気製品の電気代を節約するポイント】
- 炊飯後の保温時間は短くし、すぐに冷凍保存する
- 使っていない部屋の照明はオフにする
- エアコン使用時はサーキュレーターを併用する
- 窓に断熱シートを貼ったり、断熱効果のあるカーテンにしたりする
特に空調系の電気製品は、効率的に使用できるよう工夫すると使用電力を抑えやすい。夏や冬など健康に影響するレベルの気候に対してはエアコンを消してがまんをするのではなく、効果を最大化する工夫をしよう。
水道光熱費の節約ポイント ③ガス代
ガス代の節約には「ガスを使用する時間と量を減らす」が効果的だといえるだろう。
例えば給湯はガスを使うことになるので、皿洗いなど水でも大丈夫な場面ではお湯を使わないようにすれば、ガス代を節約できる。夏場などはとくに実践しやすい節約術である。
なおガス代は都市ガスかプロパンガスかで料金体系が異なり、一般的にプロパンガスの方が高いといわれている。これから引越しを考えているならガスの種類もチェックして部屋探しを進めてみよう。また、以下のポイントを意識しながら生活することも重要だ。
【ガス代を節約するポイント】
- 料理は二人分を一度に作る、多めに作って作り置きをする
- 長時間煮込むものは圧力鍋などの調理器具を活用する
- 火が通りにくい野菜などは、電子レンジで事前に調理しておく
- 煮物は余熱も活用する
- 給湯器の設定温度を1℃下げる
- 浴槽に溜めたお湯を利用し、シャワーの利用を減らす
- 二人が続けて入浴し、追い焚きの利用を減らす
- 短時間であっても浴槽のふたを閉めて、冷めるのを防ぐ
水道光熱費の節約ポイント ④水道代
令和元年度の東京都水道局の調査によると、家庭で一人が1日に使う水の量は平均214リットルほどとされている。これは、2リットルのペットボトルで100本以上。意識しないと無駄な水道代を支払うことになってしまう。もちろん、トイレや手洗いの回数を減らすなど衛生的・精神的な我慢を強いるような節約はおすすめできないが、日々の使い方を工夫すれば節約することが重要だ。
※参考 東京都水道局 「用途別使用量の目安」
5分間水を流しっぱなしにすると、約60L使うことになるという試算もある。 またお風呂は家庭で使う水の40%を占めるともいわれているため、入浴方法の工夫で水道代の節約ができるだろう。
【水道代を節約するポイント】
- シャワーヘッドを節水型に変える
(大家さんの許可が必要な場合あり) - 洗濯機を節水型や、残り湯を使用できるタイプのものにする
- 数日分まとめて洗濯する
- 節水型の食洗器を活用する
ついつい水を流しっぱなしにする場面で節水型のアイテムを導入したり、意識して水を大切に使ったりすることも水道代の節約につながりそうだ。
二人暮らしの水道光熱費は事前にしっかり話し合おう
二人暮らしを始める際には、光熱費や水道代を含む今後の生活費についてしっかり話し合っておくと良いだろう。「お金の話だから」と遠慮すると、後々トラブルの原因にもなる。