ガスコンロの火がつかない原因と対処法|賃貸物件の場合についても解説!
ガスコンロの火がつかない!原因と対処方法とは

いざ料理をしようと思って、ガスコンロのスイッチを回したら火がつかなかった、という経験をしたことがある人もいるだろう。何回押しても(回しても)つかないと焦ってしまう。
しかし、焦って対処をするとガス漏れが起こったり、コンロを壊したりしてしまうかもしれないので注意しよう。
ここでは、ガスコンロの火がつかない原因と、対処方法を紹介する。いざというときのためにチェックしておいてほしい。
このページの目次
ガスコンロの火がつかない8つの原因と対処方法
ガスコンロの火がつかない原因はいろいろあるが、ここではよくある8つの原因と、それぞれの対処方法を紹介していこう。
火がつかない原因と対処方法①:元栓が閉まっている
ガスの元栓が開閉できるタイプのガスコンロを使っているのであれば、まずは元栓を確認しよう。たとえ自分で閉めた覚えがないとしても、家族が閉めている可能性がある。また、ガスの定期点検をすると、業者が安全のために閉めていくこともある。
いずれにしても、元が開いていなければ火がつかないので、元栓が開いているかチェックをしよう。閉まっているようであれば、開栓することで対処できる。
火がつかない原因と対処方法②:本体の電池が切れている
ガスコンロの点火には乾電池が使われている。特に思い当たるトラブルがないのであれば、電池が切れている可能性がある。最近のガスコンロには電池切れを知らせてくれる機能が搭載されている物も多いが、古い賃貸物件に設置されているガスコンロには機能がついていないこともあるため電池切れに気がつきづらい。
使用頻度やメーカーによって異なるが、電池の寿命は一般的に1年とされている。もし長期間電池を取り替えた覚えがないのであれば、とりあえず電池交換をしてみてほしい。このとき、プラスマイナスを入れ間違えないように注意!
火がつかない原因と対処方法③:バーナーキャップが濡れている
バーナーキャップというのは、コンロの火を持続的に点火させるガスが出てくる部分だ。ここが濡れていると、ガスが均等に出てこなくなり、点火できなくなることがある。
バーナーキャップが濡れてしまった場合、細かい目の部分は拭き取れないので自然乾燥させるしかない。しかし乾かし方が不十分だと、火がつかないのだ。
もしバーナーキャップが濡れているのであれば、まずは乾くまで待ってみよう。急いでいるならドライヤーの温風を当てて乾かすか、キッチンペーパーなどで目の部分の水気をしっかり拭き取ってみよう。
なおバーナーキャップは料理の際のスス汚れや吹きこぼれによって汚れてしまうため、定期的に手入れをしなくてはいけない。簡単な汚れであれば拭き取れるが、しっかり手入れをするには、歯ブラシや針金で目詰まりを取り除いてから中性洗剤で水洗いをしよう。
火がつかない原因と対処方法④:バーナーキャップが正しく設置されていない
バーナーキャップを手入れしたあとは、再度設置をしなくてはいけない。設置の際、凸部分の前後を間違えたり、正しくはめこまれていなかったりすると、微妙にコンロから浮いてしまう状態になる。バーナーキャップは正しく設置されていないとガスが出ないため、火もつかないのだ。
きちんと設置されているかを確認するには、バーナーキャップを軽く左右に回してみよう。正しく設置できていれば、多少隙間はあるとしてもずれたり外れたりすることはない。つまりこれで外れるようであれば、間違って設置されていることになる。
設置方法の詳細は使っているガスコンロの取扱説明書に載っているので、説明書に従って取り付けよう。説明書がない場合は下記の方法を試してみよう。
①バーナーキャップの円から飛び出ている凸部をうしろ(奥側)にむける
②バーナー本体前側の凹みの部分にバーナーキャップのピンが合わさるように取り付ける
ほとんどのコンロに共通している設置方法なので、ぜひ一度チェックしてみてほしい。
火がつかない原因と対処方法⑤:ゴム管の劣化や不具合
ゴム管は、ガスコンロとガス栓をつなぐホースのことで、専門用語ではガスソフトコードという。長年使っているガスコンロであれば、このゴム管の劣化や折れ曲がりなどの不具合が原因になっている可能性がある。劣化をするとゴムが緩んでしまうし、不具合があるとガスが通りづらくなるため、火がつかないのだ。
変に折れ曲がっているだけであれば、まっすぐにすることで対処できる。しかし、劣化やほかの不具合の場合はゴム管を取り替えるしかない。ゴム管の交換は、取り付け業者に依頼するのがベストだろう。もし目立った劣化がないとしても、ゴム管は一般的に7年程度が寿命といわれる。使用してから7年経っているのであれば、交換しておくのがおすすめだ。
火がつかない原因と対処方法⑥:コンロに汚れが溜まっている
吹きこぼれなどをしてもコンロの掃除をしていない場合、バーナー周りに汚れが溜まっているせいで火がつかないことがある。とくに何回か吹きこぼれているのにもかかわらず放置すると、汚れが蓄積してバーナーキャップの目が塞がれてしまう。
バーナーキャップをお手入れする場合、歯ブラシや針金で目詰まりを取り除いてから、中性洗剤で水洗いをしよう。お手入れ後はバーナーキャップをしっかり乾かすことも忘れずに。
火がつかない原因と対処方法⑦:チャイルドロックがオンになっている
コンロの種類によっては、子どもがいたずらをして火をつけないように、チャイルドロックが搭載されているものがある。チャイルドロックがかかっていれば当然火はつかない。解除することで火はつくようになる。
火がつかない原因と対処方法⑧:指定以外の補助具を使用している
事故防止のため、ガスコンロには指定以外の補助具を使うと火がつかない仕様になっているものもある。最近は、掃除を楽にするためのコンロアイテムなどが売られているが、純正品以外だとコンロは反応しないので、火がつかないのだ。
なにかしらの補助具を使っている場合の対処法は、取扱説明書を読んでみて、使用可能な補助具に変えることだ。急ぎで使いたいのであれば、補助具を外すことで火もつくようになるだろう。
賃貸物件備え付けのガスコンロを修理する場合、大家さんや管理会社へ連絡を

元栓が閉まっていた、チャイルドロックをかけていた、バーナーキャップが濡れていたなどの原因であれば。自分で対処をすればいい。しかし、賃貸物件に備え付けてあるコンロで修理が必要なときは、大家さんや管理会社に連絡をしよう。
賃貸物件に備え付けの設備は大家さんの持ち物である。そのため、設備が故障した場合は勝手に修理をするのではなく、まずは大家さんや管理会社に連絡をしなくてはいけないのだ。そもそも、設備の故障に関する修理は大家さん側で行ってくれるため、連絡したほうが修理費用もかからない。
また入居者には善管注意義務(=部屋の管理者として注意を払いながら室内設備を使用する義務)が課せられている。ガスコンロの異常を放置してガス漏れなどのトラブルが起こった場合は、善管注意義務違反となり、入居者側に責任が課せられる。修理依頼はなるべく早く行うようにしよう。
ガスコンロがつかなくても慌てずに対処しよう
ガスコンロの火が突然つかなくなると、慌ててしまい、むやみにいじったりしてしまいがちだ。しかし、コンロには精密な部分もあるので、適当にいじってはいけない。逆に壊してしまうこともあり、賃貸物件に備え付けのものであれば弁償しなくてはならなくなる。
原因は意外と単純なことかもしれないので、まずは落ち着いて対処しよう。どうしてもわからない、自分で対処をするのは不安だという場合は、無理をせずにガスコンロメーカーもしくは管理会社に相談してみるのがおすすめだ。