インダストリアルインテリアのつくり方 手軽な方法や注意点を紹介
インダストリアルインテリアとは
インダストリアルというのは、英語で「industrial」といい、工業的、産業的という意味がある。つまり、インダストリアルインテリアとは、工業的で無機質なインテリアという意味だ。
インダストリアルデザインという言葉は、1919年にアメリカのジョーゼフ・サイネルという人が提唱したといわれている。当時は、工業製品、機能的、大量生産ができるという意味だったそうだ。
しかし、現在では工場や倉庫のような、コンクリートや配管などを剥き出しにしたり、古めかしい木材や使い古されたアイアンなどを使ったりした無骨なイメージのインテリアという意味合いで定着してきている。
今回は、インダストリアルインテリアとは一体なんなのかから、インテリアのつくり方や注意点などまで紹介していこう。インテリアに興味がある人、インダストリアルインテリアを目指している人などは、ぜひ参考にしてみてほしい。
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インダストリアルインテリアの特徴
インダストリアルインテリアの特徴は、無機質で剥き出しな雰囲気を出すこと。工場や倉庫のような使い古されたヴィンテージ感もインストリアルインテリアの特徴といえる。あえてサビ加工をして古い感じを出すと、よりインスダストリアルインテリア感が増す。金属の無機質な感じと、使い古された木材をうまく組み合わせることもテクニックの一つだ。
それでは、インダストリアルインテリアの特徴を詳しく紹介していこう。
飾り気のない無骨なデザイン
インダストリアルインテリアの特徴は、無機質な素材に加え、飾り気のない無骨なデザインというものがある。煌びやかに装飾されたものより、シンプル且つ無骨なデザインを選ぼう。
素材の表面なども、わざと使い込まれてくたびれた風に仕上げるのが特徴だ。サビ加工や木材をヴィンテージ風に加工するのも効果的だろう。
家具の素材はアイアン・スチール・木材・レザーが多い
インダストリアルインテリアの特徴は、素材に無機質なものを使うということがあげられる。インダストリアルな素材で代表的なものには、アイアン・スチール・木材・レザーなどがあり、これらを上手に取り入れることでインダストリアルインテリアらしさが増す。
色は黒やグレー、ブラウンが多い
インダストリアルインテリアの特徴は色にもあらわれる。使う素材がアイアンやスチール、木材やレザーなどの無機質なものを剥き出しで使うわけなので、必然的に黒やグレー、ブラウンなどの色味が多くなりがちだ。
女性の部屋や家族がいる場合は、ナチュラルなアイボリーやワンポイントで明るいカラーを差し色に使うのもおすすめだろう。
インダストリアルインテリアをつくるときのポイント
インダストリアルインテリアをつくるポイントは、イメージに合ったアイテムを取り入れること。取り入れる素材は、アイアン・レンガ・レザーなど。これらを取り入れた具体的なインダストリアルインテリアのつくり方のポイントを紹介していこう。
まずは大きい家具と照明からインダストリアルにする
まず、ソファーやダイニングテーブルなどの大きな家具をインダストリアルテイストにすることで、ガラッと雰囲気が変わる。逆に大きな家具が、インダストリアルテイストと異なるものだと、雰囲気を出すのはむずかしいだろう。
インダストリアルインテリアをつくるには、まずは大きな家具からテイストを変えていくことがポイントとなる。
インダストリアルな雰囲気を出すにはアイアン系の家具を置く
インダストリアルな雰囲気を出すにはアイアン系の家具を選ぶのがポイント。アイアンのパーテーションやラック、木材のテーブルであっても脚をアイアンに変更するだけで雰囲気が出る。
照明も裸電球の照明器具や、スチールシェードの照明器具を選ぶのもインダストリアルインテリアをつくるポイントだろう。ピカピカしていない、ヴィンテージな雰囲気のものがマッチする。
落ち着いた色の壁・フローリングに変える
壁の色やフローリングが真っ白では、インダストリアルインテリアの雰囲気は出せない。壁紙やフローリングを落ち着いた色に変えたり、壁の一部をレンガ調の壁紙に変更したりすることが、インダストリアルインテリアに仕上げるポイントだ。
フローリングにおいても、色を落ち着いたものにしたり、使い古されたような加工を施したりするとより一層雰囲気が変わるだろう。
ベッドやソファーなどの大きい家具の色をカバーで変える
大きい家具を買い替えるのはなかなか大変な作業なのではないだろうか。そんなときは、カバーをインダストリアルテイストのものに変えるなどすれば、簡単に雰囲気が変わる。床に関しては、ラグマットを変えるなどしてみることをおすすめする。
インダストリアルインテリアにするときの注意点
これまでインダストリアルインテリアにするポイントを紹介してきたが、あまりポイントを詰め込みすぎても失敗してします。
ここからは、インダストリアルインテリアにする際の注意点を紹介するので、参考にしてみてほしい。
部屋の雰囲気が暗くなりすぎる
自宅にインダストリアルインテリアをつくる際に、無機質な素材を使いすぎるとどうしても暗い色ばかりになり、部屋全体の雰囲気が暗くなってしまう。
とくに一人暮らしや狭い間取りだと、全体を変えるのではなく、ポイントを絞ることが重要だ。壁を全面暗い色にするのではなく、一面だけ色を変えたりブロック調の壁紙に変えたりするなど、ワンポイントを加えるだけでも部屋の雰囲気は大きく変わるだろう。壁が暗い色の場合は床を明るめにしたりと、全体のメリハリが大事になってくる。
無造作感が行き過ぎてごちゃごちゃな部屋になってしまう
インダストリアルインテリアは工場や倉庫のイメージだが、その発祥はアメリカなどの海外。アメリカなど海外の住宅は、広いリビングや天井が高いことが多いが、日本の住宅は比較的天井の低い住宅が多く、海外のインダストリアルインテリアをそのまま取り入れてしまうと、ごちゃごちゃとした印象になってしまいがち。
日本でインダストリアルインテリアをつくるには、空白部分をつくってごちゃごちゃした印象から目を遠ざけるような工夫をするのがおすすめだ。
ポイントを抑えて理想のインダストリアルインテリアを目指そう
今回は、インダストリアルインテリアとはなにか、インダストリアルインテリアのつくり方や注意点などを紹介してきた。
使う素材や無機質なデザインなど、男性的なイメージのあるインダストリアルインテリアだが、明るめの色をポイントに取り入れるなどの工夫で、女性の部屋やリビングなどにも取り入れることが可能だ。ポイントをしっかり抑えて、理想のインダストリアルインテリアを目指してほしい。
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