アパートとマンションの違いとは?それぞれどんな人におすすめなの?

公開日:2020年12月18日

知っているようで知らない!?「アパート」と「マンション」の違い

アパート マンション 違い
アパートとマンションの違いってどんなところ?

アパートとマンションはどこが違うのだろうか。アパートとマンションの定義は、かなりあいまいなものにみえる。

しかし、検索サイトでは「アパート」か「マンション」か選択項目があるので、何か違いがあるはずだ。

今回は、アパートとマンションにはどのような違いがあるのか気になる方に向けて、それぞれの定義を紹介する。また、それぞれのメリット、デメリット、どちらがどんな人に向いているのか詳しく解説していく。

アパート、マンションの違いって何? それぞれの定義って?

「〇〇アパート」や「〇〇荘」、「コーポ〇〇」と聞くとアパートかなと思う人も多い。また、「△△マンション」というからにはマンションだろうと思いがちだ。

実は建物名は、アパートとマンションの区別には関係ない。建物名はオーナーや大家さんが決めるため、アパートやマンションの定義を意識しないケースも多いのだ。〇〇アパートという名前のマンションや、△△マンションという名前のアパートは、慣れていなければ混乱してしまうかもしれない。

冒頭で紹介したように、アパートとマンションの定義はあいまいで、それぞれの地域や不動産会社、慣習によって少しずつ異なる定義が使われている。ここでは、一般的な定義と、不動産業界で使われている基準を中心に紹介していく。

アパートの定義って?

不動産業界におけるアパートの定義は、木造の共同住宅で2階建てのものとされている。建物の名前に「アパート」と付いていても、コンクリートで造られている物件や3階以上のものは「マンション」に区分けされるため、注意が必要だ。

また、アパートはマンションに比べて小規模な建物が多くなる。

なお、地域や会社によっては、木造3階建ての建物や軽量鉄骨造の2階建ての建物もアパートと呼ぶケースがある。

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マンションの定義って?

不動産業界におけるマンションの定義は、RC(鉄筋コンクリート)造、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造、鉄骨造などで建てられた3階建て以上の共同住宅とされている。また、木造3階建ての建物や軽量鉄骨2階建ての建物もマンションだ。基本的に、アパートよりも大規模で頑丈な構造の建物が多くなる。

アパートのときと同様に、木造3階建てや軽量鉄骨2階建ての建物でも、地域や会社により定義が分かれるので、アパートに区分けされるケースもある。

アパート・マンションそれぞれのメリット・デメリット、それぞれが向いている人は?

アパート マンション 違い2
アパート、マンション、どちらが向いているか見ていこう

アパートとマンションの定義が分かったところで、それぞれどのような人に向いているのだろうか。ここからは、それぞれのメリット・デメリットとともに解説していく。

アパートのメリット・デメリット

アパートは木造2階建ての建物で、建築コストが安いため、家賃が低く抑えられている。木材の特性として空間の湿度をコントロールする機能があり、カビが発生しにくいこともメリットだ。

また、木の香りには癒し効果があり、暖かみが感じられるのも、木造アパートならではだろう。木造建築はデザインの自由度も高く、可愛らしさやナチュラルな雰囲気など、個性的な外観の建物もよくみられる。

一方、デメリットとしては、一般的に防音性が低いことがあげられる。隣の部屋の会話が聞こえてきてしまうなど、アパートに住んでいる人にとってはよくあることかもしれない。ただし、すべてのアパートが防音性に劣るということではなく、壁の材質や間取りにより、生活音などの音漏れ度合いは異なる。隣の部屋との境界が収納スペースだったり、壁に防音材が使用されたりしている場合などは、音漏れが気にならない場合もあるだろう。

その他、マンションに比べて気密性が低く冷暖房が効きにくいことや、耐震性、防火性が低いこともデメリットとしてあげられている。

マンションのメリット・デメリット

マンションは、アパートに比べて、設備や機能が充実している物件が多く、快適性や防犯性に優れている。防音性が高く、プライバシーが尊重されやすいのはマンションのメリットだ。

さらに、耐震性・耐火性にも優れている。気密性が高く断熱効果があるため、冷暖房の電気代が節約できることもマンションのメリットといえるだろう。

マンションのデメリットとして、建築コストや維持費が高いため家賃や管理費が高いことがあげられる。また、通気性が悪く、北向きの部屋などはカビが発生しやすい場合もある。

なお、マンションはアパートに比べて防音性が高いというのは一般論ですが、必ずしもそうとは言い切れないケースがある。たとえば、重量鉄骨造のマンションは、RC(鉄筋コンクリート)造、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造に比べて遮音性が劣る。

使われている壁材や間取りによっては、マンションであっても隣の部屋に物音が聞こえる部屋もあるため注意が必要だ。騒音やプライバシーを重視する場合は、建物の構造や間取り、可能であれば壁の材質も確認することをおすすめする。

アパート、マンションがそれぞれ向いているのはどんな人?

アパートとマンション、それぞれ向いているのはどんな人だろうか。

アパートが向いているのは、家賃を抑えたい人や木のぬくもりが好きな人である。通気性が良く、四季をはっきりと感じられる点ではアパートに軍配があがる。

また、小規模な建物が多く、入居している世帯数が少ないため、ご近所付き合いが発生しやすいのもアパートだろう。ご近所同士の人間関係を築きたい人は、アパートがおすすめだ。

一方、プライバシーを守りたい人や騒音が気になる人、充実した設備を求める人にはマンションがおすすめである。敷地内にゴミ置き場があり、24時間ゴミ出しが可能だったり、エントランスにオートロックが付いていたり、セキュリティ面も充実している。

さらに、管理人さんが点検や清掃などさまざまなサービスをしてくれるといった機能性と快適性を求める人にも、マンションが向いているだろう。

世帯数が多いマンションでは住人同士で干渉しない傾向があり、ご近所付き合いが煩わしいと感じる人にもマンションがおすすめだ。

自分に合った物件を選ぼう

今回はアパートとマンションの違いについて解説してきたが、定義についてはあいまいな部分がある。

メリットやデメリットは一般的な傾向をご紹介したが、建物の機能や設備は個々に異なるため、アパートやマンションというくくりだけでは分からない部分がある。高機能な設備を備えたアパートや、マンション内にコミュニティがあり、住民同士の交流が育まれているマンションなども珍しくないのである。

大切なことは、自分がどんな暮らし方をしたいのかイメージし、住まいに対する優先順位や譲れない条件をはっきりさせることだ。アパートやマンションというくくりにとらわれすぎない方が、自分にぴったりの物件と出会えることもあるだろう。

お部屋探しは新生活の第一歩だ。ぜひ自分の理想の生活をイメージしながら、そして楽しみながら新居を探してみてほしい。
 

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CHINTAI編集部
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