ネットで自分にぴったりな賃貸物件を探す方法|不動産会社へ行く前に

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スマホで賃貸物件を探す女性の写真

テレビやラジオのCMで「ネットで賃貸」「スマホで賃貸」というフレーズを聞いたことがある方もいるのではないだろうか? ネットでのお部屋探しは、いま多くの選択肢が存在する。自分の理想やイメージにぴったりな賃貸物件を効率的に探すために、ネットを使ったお部屋探しの選択肢やヒントを紹介しよう。

今すぐ「ネットで賃貸物件を探す6つの方法」が見たい方はこちら。

お部屋探しの流れ

お部屋探しの流れの図解

お部屋探しの流れには、大きく分けて5つのステップが存在する。この記事では、不動産会社を訪問する前の最初のステップ「情報収集」を解説していく。

まずは契約時にかかる初期費用や引越し費用など、必要なお金を把握したうえで、物件の希望条件をかためていこう。
上限家賃を決めたら、エリアや間取り、設備などのこだわり条件を検討する。ただし、希望を100%満たすお部屋が見つかりづらいこともあるため、事前に希望条件に優先順位を付けてから、お部屋探しを始めると効率的だ。

複数の不動産会社が取り扱う賃貸物件を集めた「不動産ポータルサイト」に希望条件を入力し、自分の予算でどのようなお部屋が借りられるかチェックしてみよう。予算内で物件が見つからない場合は、駅からの距離や広さ、築年数などの条件を変更するとよい。

ネットで賃貸物件を探すメリット

賃貸物件を契約するとき、物件の管理や仲介を担っている不動産会社(店舗)で手続きをすることがほとんど。

不動産会社には大きく分けて「大手チェーン型」と「地域密着型」の2種類がある。

CMなどでよく見る大手チェーン型は取り扱う物件数が多く、他の店舗とも連携して広いエリアの物件を探せる。また、不動産会社の利用が初めてという方も、安定したサービスを受けることができる。幅広い範囲でお部屋を探したい人にオススメと言える。

一方、地域密着型は大家さんとのつながりが強く、地元の情報をたくさん持っていることが多い。住みたい街が決まっている方にオススメと言える。

多くの不動産会社は国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営・管理している「不動産流通標準情報システム」にアクセスし、物件情報を取得している。そのため、不動産会社が専任で管理や仲介を任されている物件以外は、共通の物件を紹介してもらうこと自体は可能だ。

それでも、来店前にあらかじめネットで賃貸物件を探しておくことには多くのメリットがある。

家賃相場がわかる

ネットで賃貸物件を探す大きなメリットの一つが、相場を掴むことができる点だ。賃貸物件の情報を集めたポータルサイトを使えば、同じ条件下の物件を簡単に比較し、家賃相場を把握できる。

住みたい街のイメージを持てる

そもそも住みたい街を決めていない、住みたい街のイメージを持っていないというケースもある。その場合、どの街の不動産会社を訪ねていいのか見当すらつかないだろう。

ポータルサイトによっては通勤・通学時間や地図から物件を探すことができるため、ライフスタイルに合った街やエリアを見つけられる。

CHINTAI.netで通勤時間や通学時間から自分に合う物件を探しているスマホの画面
駅や学校名、通勤時間や乗換回数を入力して物件を調べられるサービス(画像出典:通勤通学時間検索|CHINTAIネット

住みたい部屋のイメージをつかめる

間取りや構造、駅からの距離など、住みたい部屋の条件が定まっていないという場合も、まずはネットで物件を探してみることをおすすめする。

希望のエリアを選択し、大まかな希望家賃を入力すれば無数の物件情報が表示される。

ポータルサイトによっては地図から物件を探すことも可能だ。「スーパーの近くの物件であれば、自炊を頑張れそう」など、ライフスタイルを想像しながらお部屋を探すこともできる。

CHINTAI.netを使って地図から物件を探すスマホの画面キャプチャ
地図から物件を調べられるサービス(画像出典:地図で周辺の賃貸物件を探す|CHINTAIネット

条件を組み替えて探せる

「できればペット可がいいけれど、家賃が2万円上がるならやめておこう」「この家賃まででデザイナーズマンションがあるなら引越したい」といった細かい要望にも、ネットであればいくらでも候補を示してもらえる。理想の物件に出会えるまで、気長に何度も検索できるのがネットの強みだ。

自分が住みたいエリアに詳しい・強い不動産会社が見つかる

ネットで物件を探すと、自分が住みたいエリアに詳しい・強い不動産会社が見つかる。複数の気になる物件を同じ不動産会社が紹介していたら、ぜひ問い合わせてみよう。内見だけでなく、希望条件を伝えてお部屋探しを依頼すれば、そこにしかない(その不動産会社が専任で管理や仲介を任されている)物件を紹介してもらえる可能性がある。

効率的に賃貸物件を探せる

ネットで条件に合う物件を見つけたら、その物件を掲載している不動産会社に問い合わせよう。不動産会社によっては、そのまま内見の日取りまで決めることができる。スキマ時間や通勤通学の時間を使って物件探しができるので、効率性を重視したい人はまずネットで検索をしてみよう。

CHINTAI.netから不動産会社に問い合わせる手段を表示したスマホの画面キャプチャ
気になる物件が見つかったら、電話やメール、LINEなどから問い合わせできる(画像出典:CHINTAIネット

ネットで賃貸物件を探す注意点は?

ネットで賃貸物件を探すことはメリットが多いが、実はわずかに注意点もある。知識を持って検索することで、効率的に物件探しをしよう。

「おとり物件」が表示されていることもある

ネットで検索をすると、実際には入居者を募集していない物件が表示されることがある。過去には不動産会社が「客引き」のために架空の物件を掲載するケースもあったが、最近では契約済みの物件を不動産会社が消し忘れているケースが多い傾向にある。

CHINTAIでは取引する不動産会社に対し独自の信用調査を行っており、基準をクリアした会社のみ掲載を可能としている。また、定期的に掲載物件の調査をすることで、物件情報の精度を向上させている(参考ページ:CHINTAI情報審査室)。安心してネットでのお部屋探しに活用してほしい。

CHINTAIネット

ネットで賃貸物件を探す6つの方法

ネットで賃貸物件を探すときにはどのようなサービスを利用するといいのだろうか。具体例を紹介しよう。

1.複数の不動産会社の物件を集めたポータルサイトを利用する

不動産ポータルサイトでは、複数の不動産会社が取り扱う賃貸物件が表示される。物件の掲載数が多いため、数多くの物件情報を集めることができるだろう。条件変更などによる比較も容易なので、まずは一度利用してみよう。ポータルサイトによっては閲覧の際に会員登録が必要なものもある。

CHINTAIネットなどの多くのポータルサイトは、会員登録なしでも最近見た物件の閲覧履歴や条件を保存できる。また、予算や条件が合う物件が見つからなくても、条件をわずかに変更した物件を提案してくれるので、効率的に物件が探せる。

不動産ポータルサイトCHINTAIネットで希望条件を入力するスマホのキャプチャ画面
豊富なこだわり条件から理想のお部屋を探せる(画像出典:CHINTAIネット

2.操作性の高いアプリを使う

操作性の高いスマホアプリを使えば、スキマ時間を活用して効率的に賃貸物件を探せる。お気に入り登録や検索条件の保存ができるものも多いため、物件を見比べるときに非常に便利だ。複数の物件をまとめて問い合わせることもできる。

CHINTAIネットで物件のこだわり条件を入力してお部屋探しをするスマホのキャプチャ画面
画像出典:CHINTAIアプリ: iOS(iPhoneの方)|Android

3.LINE登録してぴったりな賃貸物件情報を待つ

「LINE」を活用して自分にぴったりな情報を集めることもできる。CHINTAIエージェントなど、ポータルサイトや不動産会社が運営するLINEアカウントに登録すれば、希望する条件にマッチした情報が自動的に送られてくることも。待っているだけで自分に合った物件情報を収集できる。

CHINTAIエージェントの登録完了のLINE画面のキャプチャ
画像出典:CHINTAIエージェント

4.不動産会社が直接運営するサイトを使う

不動産会社が直接運営しているサイトを利用すれば、いつでも最新の物件情報を見られるうえ、契約の手続きもスムーズだ。

小規模な不動産会社が運営しているサイトの場合は掲載数が少ないケースもある。一方、大規模な不動産会社の場合はほかの不動産会社やポータルサイトでは見つからない物件が見つかる可能性がある。

エイブルのスマホの画面キャプチャ
たとえば「エイブル」なら、管理戸数が31万戸以上あるので、豊富な物件が見つかる。画像出典:エイブル

5.自社ブランドを紹介する不動産会社の直営サイト

大手デベロッパーが高級ブランドマンションなどの賃貸物件を直営サイトで紹介しているケースもある。「CMで見たこのブランドのマンションに住みたい!」という希望がある場合は、ぜひ利用してみよう。

6.TikTokやInstagramなどのSNS

不動産会社がSNSで物件を紹介している例もある。物件数はそれほど多くないが、動画や写真などのビジュアルが豊富でどのような暮らしができるのかイメージがしやすい。

ネットで賃貸を探す前に決めておきたい3つのポイント

賃貸物件探しは何も決まっていないところからスタートすることもできるが、効率的に探すためには、以下のことはあらかじめ考えておきたい。

1.家賃の目安

一般的に家賃は「手取りの3分の1」であれば、無理のない生活ができるといわれている。たとえば手取り20万円の場合、6万6000円前後が目安となる。当然、家賃の目安はライフスタイルによって異なるので、自分のなかで上限家賃を決めておこう。

2.住みたいエリア

通勤・通学は少しでも楽な方がいい。会社や学校がある沿線の街はもちろんのこと、鉄道の相互乗り入れが増えた首都圏では意外な駅が便利なこともある。

たとえば、ガクセイCHINTAIでは学校名から通学に便利なエリアが探せる。ぜひ活用してみよう。

3.譲れない条件

間取りや広さ、設備やこだわりの条件(ペット相談、楽器相談、デザイナーズ物件)など、自分のなかで優先順位を整理しておこう。

ネットで賃貸物件を探すときの主な流れ

ネットで賃貸物件を探すときの主な流れを紹介しておこう。使用するサイトやサービスごとにさまざまな機能や仕様があるが、オーソドックスな流れは以下の通りだ。

1.探し方を選ぶ

賃貸物件のポータルサイトではまず探し方を選択できる。沿線や駅から探す方法がオーソドックスだが、住所から探す、通勤・通学時間から探す、地図から探すといった方法もある。アプリやサービスなどによっては、希望の条件を入力して物件を提案してもらうこともできる。

CHINTAIネットで部屋の探し方を入力するスマホのキャプチャ画面
画像出典:CHINTAIネット

2.条件を入力する

家賃や設備、広さ、構造、こだわりたい条件などを入力していく。条件を増やしすぎると候補数が少なくなってしまうので、まずは絶対に外せない条件だけを入力するようにしてみよう。

CHINTAIネットで設備や特徴などの条件を選択するスマホのキャプチャ画面
画像出典:CHINTAIネット

3.気になる物件があれば不動産会社に問い合わせる

気になる物件があれば、不動産会社に問い合わせてみよう。ポータルサイト内に問い合わせフォームがあったり、問い合わせ先の電話番号やメールアドレスが掲載されていたりする。内見希望日を伝えることも可能だ。

また、物件自体を選ばなくても、自分が住みたいエリアの物件を多く取り扱っている店舗に問い合わせることもできる。お部屋探しのパートナーを見つけるような視点で、不動産会社を探してみよう。

ネットで問い合わせから内見、契約まで完結することも可能

賃貸物件を選ぶ際はできる限り現地で内見をした方が安心だが、オンラインで契約まで完結することも可能。「オンライン内見」対応の不動産会社を利用すれば、ビデオ通話などを使って気になる物件を実況中継してもらえる。

また、契約の際に必要な不動産会社による「重要事項説明」は2017年からオンラインでの実施が可能になった。

書面のやりとりも電子化されたため、不動産会社の店舗に足を運ばなくても契約まで終わらせられる。いつでもどこからでも賃貸物件を探して契約できる時代になり、自分らしい暮らしを手に入れる手段が広がった。

ネットを使えば、スキマ時間で自分にぴったりの賃貸物件を探せる

ネットなら、いつでも気軽に賃貸物件を探せる。場所や時間を問わず、「今すぐ引越したい人」も「いい物件があれば引越ししてもいいかな」という人でも、好きなタイミングで、全国の最新の物件情報にアクセスできる。

サイトによっては、間取り図や写真だけでなく、動画や、画面上でお部屋を見渡せる「360度パノラマ写真」が掲載されていたり、映像や音声を通して実際に現地を訪ねているような感覚で「オンライン内見」ができたりするサービスも存在する。メールアドレスやLINEアカウントを登録すれば、自分にぴったりの物件を提案してもらうことも可能だ。

  • 新しいライフスタイルを手に入れたい
  • 効率的にお部屋探ししたい
  • どこに住むかまだ決まっていない
  • 何度も地域の不動産会社に足を運ぶ時間がない

という方は、スキマ時間を活用してネットで賃貸物件を探してみてはいかがだろうか。

文=大川 祥子

CHINTAI編集部
CHINTAI編集部

1992年創業、お部屋探しや生活の情報を発信してきた株式会社CHINTAIが運営するWebメディア。引越しに関する情報はもちろん、家事や家計、季節の楽しみなど日々を豊かにする知識を調査・ご紹介。
不動産店舗での業務経験者、宅建試験合格者などお部屋探し分野のプロも活躍する編集部が、新生活に役立つ情報をお届けします。

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