【伊織庵 二人暮らしの家】第4話 二人暮らしと必ず当たる宝くじは同じ

最終更新日:

Twitterで人気の伊織さんの連載第4回目

イケメンな彼女との日常の投稿が人気を博し、Twitterフォロワー45万人を超えた伊織さん(@iorisanv)にこれから同棲をしたいと思っている方、同棲をしたいと思っているけれどその一歩が踏み出せない方のために、伊織さんに二人暮らしを始めたきっかけやエピソード、二人暮らしにまつわ思いを綴る連載【二人暮らしの家 伊織庵】がスタートした。

第4回目は二人暮らしの定番だけど語りたかった二人暮らしのいいところを綴ってもらった。

▼第1話はこちら!

▼第2話はこちら!

▼第3話はこちら!

定番だけど語らせて

同棲を考えるときに気になるのがそのメリットとデメリット。二人暮らしを始めれば好きな人と一緒に生活できるんだから楽しいに決まってる…のにあと一歩を踏み出せない。楽しいことばかりなんてそんなうまい話があるわけないだろってその気持ち分かります。新生活の始まりには何かと不安が付きまとうもの。というわけで、もう散々語り尽くされたであろうこのテーマ。僕が考える同棲のメリットを、デメリットを否定しながら話したいと思います。

定番だけどずっと一緒にいれる

好きな人と好きなだけ一緒にいれます。二人暮らし最大の良いところといえばやっぱりこれでしょ。朝、目を覚ますと隣に好きな人がいます。今日は良い一日になりそう。一日の終わり、眠りに落ちる瞬間まで隣に好きな人がいます。今日は良い一日でした。こういう風に世界が回り出します。あと、デートに出かけると最後に「またね」って別れるんじゃなくて「ただいま」って一緒に言えるのが嬉しい。

【伊織庵 二人暮らしの家】第4話 二人暮らしと必ず当たる宝くじは同じ
僕が寝てるときにこっそりこんな写真を撮ってる彼女可愛い

よく聞く同棲のデメリットってあるじゃないですか。四六時中ずっと一緒にいるとトキメキが無くなるとか、一人の時間が恋しくなるとか、何かそういうやつ。でも、僕はそんなことは全然思いません。彼女が泊まりで家を空けたらつまんないし、一人でご飯食べても美味しくないし、彼女のルームウェアを着て早く帰ってこないかなって待つし、広く使えるベッドは温もりが無くて寂しい。だから、一日ぶり彼女に会えるとめっちゃトキメクし、付き合いたての頃みたいにテンション上がる。会えない時間が愛を育むっていうけど、同棲をすることによってほんの少しの会えない時間でも育めるようになって、むしろすごい効率が良くなったよね。だから、上記の点が気になってる人は早く同棲するべき。8年間一緒にいる僕たちがこんな感じだから絶対に大丈夫。

定番だけど生活費の負担が減る

家賃や光熱費といった生きていく上で必ず必要になる費用が折半になるので生活費の負担が減ります。ちょっと手狭な物件で節約するも良し。二人で少しずつお金を積んで一人暮らしではちょっと手の出しづらかった二人暮らし向けの広い物件にするも良し。どっちにしても管理費の分だけ一人で借りるより安く済みます。僕たちは1Kの狭い部屋から二人暮らし向けの2DKまで住んでみたけど、狭くても広くても二人暮らしが楽しいことに変わりはないので大丈夫。光熱費も二人で生活しても基本料金は一人暮らしのときと変わらないのでちょっとお得。

【伊織庵 二人暮らしの家】第4話 二人暮らしと必ず当たる宝くじは同じ
僕の得意料理だったペペタマも今では彼女が作った方が美味しい

生活費が抑えられるので、好きなもの、こだわりのあるものに手が届きやすくなるのもでかいです。うちはほとんど彼女が料理をするので、食器や調理器具は彼女の好きなものを買うようにしています。彼女はパスタを作るのがあまり好きじゃなかったんだけど、marimekkoの小洒落たパスタ皿を買ったら美味しいパスタを沢山作ってくれるようになりました。単純で可愛い。それだけで心が潤う。彼女が楽しく料理をしてくれて、僕が美味しいご飯を食べられる。クオリティーオブライフ。好きな人と一緒に好きなものに囲まれて楽しい日々を過ごす。そんな理想の生活もすぐに叶うかもしれません。

定番だけど相手の新たな一面が見えてくる

一緒に過ごす時間が長くなると、相手の今までは見えなかった、もしくは隠していた部分が見えてきて、本当の姿を知ることができます。二人暮らしを始めて間も無い頃は相手の目を意識して生活できるんだけど、やっぱり家って一番リラックスできる空間だからいつかは素が出ちゃう。同棲を始めてしばらく経ったある日のこと、家にゴキブリが現れました。すると彼女はそれを咄嗟にティッシュ一枚で駆除。彼女はせめてナイロン袋くらいは使わないと引くよね…やらかしたって様子。今まで知らなかったけど、彼女は虫に悲鳴を上げるタイプの女の子じゃないみたい。そして、今まで隠してたけど、僕は虫に悲鳴を上げるタイプの男です。彼女の知らない一面を見て、なおさら運命を感じずにはいられませんでした。

【伊織庵 二人暮らしの家】第4話 二人暮らしと必ず当たる宝くじは同じ
部屋で見つけたクモに僕の名前をつけて可愛がる彼女

何かを機に相手の良い面が見えるってことは、その逆の悪い面が見えることもあるわけで、目に付いて気になってしまうのって悪い面の方が多いんですよね。これを何か思ってたのと違うかもってネガティブに捉えるとデメリットになっちゃうけど、ここは相手の理解が深まったってポジティブに捉えて許容していきたい。やっぱり長く一緒にいるには相手の悪い面も多少は許せるようになる必要があるんじゃないかなって思うんです。喧嘩になると暴力に訴えてくるとか、神経質すぎてうんこを投げて威嚇してくるとか、その欠点はゴリラの社会でも許されねぇよみたいなのは流石にあれだけど、雨が降って洗濯物が濡れても晴れてもう一度乾くまで放ったらかしとか、目覚まし時計のスヌーズが無限リピートされたりとか、机や壁や床に使い捨てのカラコンが張り付いてて何か集団監視されてるみたいとか、そんなだらしない一面とかはむしろ楽しんでいきたい。人間完璧じゃないんだから誰しも必ず欠点はあるよねって相互理解を深めて愛情も深めるみたいな。結婚する前にそういう関係になれるのが良いですね。

定番だけど遅かれ早かれいつかは一緒に生活する

【伊織庵 二人暮らしの家】第4話 二人暮らしと必ず当たる宝くじは同じ 二人でスノーボードをしにいった日
スノーボードは彼女に木の葉滑りから教えてもらいました

他にも、共有する時間が増えるのでお互いの趣味に理解が深まったり、性格が似てきてより居心地の良い存在になったりね。彼女が雪国育ちでウインタースポーツが好きってのもあって僕は初めてのスノボを経験したり、僕の趣味のサイクリングでは彼女がロードバイクを買ってくれて二人で一緒に遠出をしたりするようになりました。世界が広がりますね。彼女のぬいぐるみ集めも最初は子供っぽいなって思ってたけど、今では僕もぬいぐるみ可愛いってなっちゃってるし。まあ、一番可愛いのはぬいぐるみを愛でてるときの彼女なんですけどね。メリットに目を向けたらきりがありません。
結局のところ二人暮らしのメリットやデメリットっていうのは定番のものばかりになっちゃうんだけど、メリットは誰でもみんな享受できるし、デメリットは自分たち次第でどうとでもなります。新しい世界に飛び込むのは不安だけど、一度始めればあとは楽しいことだけだから大丈夫。相手のことが好きって気持ちを信じて早くこっちにおいで。

文=伊織(いおり)/人

最高の彼女と一緒に毎日を過ごす幸運に恵まれた人。Twitterで彼女(あん)とのエピソードをひたすらツイートしてたら出版社の目に留まり漫画化・書籍化される。漫画『僕の彼女は最高です!』(講談社)、書籍『伊織さんと彼女』(一迅社)が発売中。


Twitter:@iorisanv instagram:iorisanv
youtube:伊織あん LINEスタンプ:iorisanv

リンクをコピー
関連記事関連記事