【賃貸ワンルーム収納術】靴や小物であふれる玄関まわりをスッキリと!玄関収納テクニック

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「無い・足りない!」ワンルームの玄関収納の悩み

パンプス(男性なら革靴)、スニーカー、サンダル、ブーツ、傘、印鑑、鍵など、一人暮らしといえども玄関に置きたいものは意外と多い。

ところが、一人暮らし用ワンルームの玄関は、シューズボックスなどの収納が無い場合が多く、あったとしても小さい場合がほとんど。そのため、「玄関が靴や物であふれかえってしまう!」という悩みを抱えている人も多いのでは?

玄関は家の「顔」。プロのテクニックで、スッキリと使いやすい空間に変身させよう!

「無い・足りない」ワンルームの玄関収納の悩み
収納がない玄関でも工夫次第でスッキリ!

まずは「使用頻度」と「季節」を意識して靴や小物を整理しよう!

おそらく誰もが「玄関で使うものは玄関に置く」と考えるだろう。玄関にそれなりのスペースや収納があれば問題ないが、スペースも収納も足りないワンルームの玄関ではこれは無理!

ワンルームの玄関収納のポイントは、ズバリ、「日常的に使うもののみ置く」。これを意識して、まずは靴や小物の整理をしてみよう。

①.頻繁に履かない靴は別の場所へ

まずは、使用頻度の低い靴をチェックしてみよう。

例えば、冠婚葬祭用や特別なお出かけのみに履く靴は、常に玄関に置いておく必要はない。たまにしか使わない靴はクローゼットなど別の場所に収納すれば、玄関まわりがスッキリとし、収納スペースも確保できる。

頻繁に履かない靴は別の場所へ
趣味がキャンプやトレッキングという人以外は、アウトドア用の靴も頻繁には履かないかも

②.靴も「衣替え」をしよう!

じつは、一年を通して履く靴は意外と少ない。

例えば、ブーツは冬場のみで夏は履かない。逆に、サンダルは夏場のみで冬は履かない。つまり、履かない靴を狭い玄関に置くことは邪魔になるだけ! 

服を衣替えするように、靴もシーズンに合わせて入れ替えし、玄関にはオンシーズンの靴のみを置き、オフシーズンの靴は①と同様に、玄関以外の場所に収納しよう。なお、靴だけでなく、夏場しか使わない日傘などの小物も同様だ。

靴も「衣替え」をしよう!
春夏・秋冬の2シーズンにわけて靴の衣替えをしよう

③.別の場所にしまう場合も「見やすく取り出しやすく」

①と②で、クローゼットなど別の場所に収納することにした靴は、1足ずつ透明なケースに入れて、見やすく取り出しやすくして収納しよう。

その靴を履きたいときや衣替えのときにさっと取り出せるうえに、収納する場所がなく、玄関まわりや廊下などに出しっぱなしにしておく場合も、揃いのケースに入れておけば雑多な雰囲気にならない。

中が見え、扉の開閉もラクラク。重ねても崩れない!

靴や小物の整理ができたら、いよいよ収納について考えてみよう。ここからは、玄関収納をどこにどう作るかをご紹介!

玄関に収納スペースを作るアイデアとポイント

最初に述べたように、一人暮らし用ワンルームの場合、「玄関収納がまったく無い」「あるけど小さくて足りない」というケースがほとんど。まずは、どこに収納スペースが作れるかを考えてみよう。

玄関で使うものを収納するので、なるべく、玄関もしくは玄関に近いスペースを活用したい。ベストな順番は下記の通り。

①タタキ
②玄関まわりや廊下
③どうしても無理な場合は居室

ここでは、上記3点に設置する場合の、アイデアとポイントをご紹介しよう。

①.タタキ編

使い勝手で考えれば、玄関収納はタタキに設けるのがベター。もしタタキにスペースがあるなら、手軽にできるこちらがおすすめ!

タタキ編Ⅰ:板とブロックで作る

板とブロックを重ねるだけなので、誰でも簡単に設置できる。スペースに合わせて幅や高さが自由に作れるのもメリット。向きや置き方を工夫すれば、段差のある場所やL字型に設置することもできる。板やブロックは、ホームセンターはもちろん、最近は100均でも入手できる。

板とブロックで作る
低コストで設置できるのもポイント!

タタキ編Ⅱ:市販のベンチタイプのラックを利用する

市販のものを利用するなら、座面と脚だけのベンチのような形のラックが手軽で便利。棚の上にも下にも靴が置けるので、スペースを無駄にしない。サイズもいろいろあり、なかには、伸縮タイプや重ねて使えるものもある。

②.玄関まわり・廊下編

玄関まわりや廊下といっても、ワンルームの場合は明確な区切りがないので「ほぼ居室」。使い勝手やだけでなく、インテリア的にも居室の雰囲気を損なわないよう工夫しよう。なお、ここで紹介するアイデアを、もちろんタタキで応用してもOK。

玄関まわり・廊下編Ⅰ:インテリア的にも◎なワインやりんごの木箱を活用!

ワインやりんごの木箱は丈夫なうえに、インテリアとしてもおしゃれ。工夫次第でさまざまな収納ボックスとして使える。箱の中に短いつっぱりポールを2本張って板を置いたり、市販の靴箱用収納ラックを入れれば、簡単にミニシューズボックスになる。

なお、ワイン木箱はいろいろな深さのものがあるので、スペースに合わせて選ぼう。

玄関まわり・廊下編Ⅱ:キューブボックスを重ねて

スペースに合わせて、積んだり並べたり自由に設置できるのがメリット。メーカーが違ってもサイズはほぼ同じなので、後から買い足ししやすいのも◎。オープンタイプ、扉つき、棚板つきなどいろいろなタイプがある。

シンプルでインテリア性も高いので、玄関収納を居室エリアに設置しなければならない場合もおすすめだ。

③.居室編

ここまで紹介した場所が無理な場合は、最終手段の居室エリア!

タタキや玄関まわり、廊下にもスペースがなく、そのうえ、クローゼットなど他のスペースにも入る余地がないという場合は、居室エリアに靴などを収納するしかない。居室エリアに置く場合も『玄関まわり・廊下編』と同じ考え方で、インテリア性や違和感を感じないよう工夫することが大切だ。

居室編Ⅰ:木箱やキューブボックスで作る

「玄関まわり・廊下編」で紹介した木箱やキューブボックスは、居室の収納にも有効なアイテム。居室でも違和感なく置けるよう、靴は、ケースに入れる・短いつっぱりポールを張ってカーテンをつける・キューブボックスなら扉つきのものを選ぶなど工夫しよう。

居室編Ⅱ:カラーボックスで居室に馴染む玄関収納を作る

コストをあまりかけずに設置するなら、やはり便利なのはカラーボックス。おすすめは、背が高めの可動棚タイプのもの。靴の高さに合わせて棚の位置を変えられるうえに別売りの棚板が増設できるので、簡単にシューズボックスを作ることができる。最近は、別売りでカラーボックス用のキャスターもあるので、それを取り付ければ可動式にすることも!

なお、収納する際は、「居室編Ⅰ」同様、雑多な雰囲気にならないよう工夫しよう。

とはいえ、鍵、宅配受取用の印鑑、傘などは、すぐに使えるよう玄関まわりに置きたい!ここからは、玄関まわりの小物収納テクニックをご紹介!

小物類は壁面や玄関ドアなどデッドスペースを活用!

鍵、宅配受取用の印鑑、傘などは、すぐに使えるよう玄関まわりに置きたいもの。玄関の壁面やドアを利用した「かける収納」なら、小スペースで小物類をスッキリ収められる。

なお、玄関ドアに収納スペースを設置する場合は、開閉時に落ちないよう注意しよう(特に鍵は要注意!)

①.つっぱりポールで棚や壁面収納を作る

つっぱりポールが張れるようであれば、つっぱりポール×ワイヤーネット(または有効ボード)で、壁面収納を作ることができる。

また、つっぱりポールを2本平行に張って木板やプラダン(プラスチック製のダンボール板)を置けば棚も作れる。つっぱりポールもワイヤーネットも、100均でさまざまなサイズのものが購入できるので、コスト的にも◎。

つっぱりポールで棚や壁面収納を作る
つっぱりポールを選ぶときは、サイズだけでなく耐荷重もチェック!

②.貼ってはがせるフックで壁面収納を作る

つっぱりポールが張れない場合は、壁面にフックを貼ってワイヤーネット(または有効ボード)を吊るそう。フックは、壁を傷つけない“貼ってきれいにはがせる”タイプのものを使えば、退去時の原状回復の点でも安心だ。

貼ってはがせるフックで壁面収納を作る
貼ってはがせるフックを使えばスッキリと壁面収納が設置でき、壁も傷つけない。

②.傘は便利グッズを上手に使って収納

意外と収納場所に困るのが傘。外出先でビニール傘を買って、気づいたら玄関に数本溜まってたなんてことも!まずは傘の整理し、必要な本数のみを置くようにしよう。

また、玄関は湿気が溜まりやすいので、傘はベランダなどで乾かしてから収納しよう。

扉付きのシューズボックスがある場合

扉にかけられるフックを使えば、シューズボックの扉が傘の収納スペースになる。扉裏と棚の間にスペースがある場合は、扉裏につけるのがおすすめ。

玄関収納がない場合

壁面につっぱりポールが設置できるようであれば、つっぱりポールを1本を張るだけで傘かけができる。また、玄関ドアがマグネットや吸盤が効く材質であれば、フックをつけて、傘かけスペースにしても◎。

これらが無理な場合は、小型のキューブ型傘立てがおすすめ。シンプルなうえに邪魔な時は移動できるので便利。

ただし、濡れた傘を差すと穴に水が貯まるので、乾かした傘の収納に使うのがベター。

テクニックを駆使して、物であふれる玄関まわりをスッキリさせよう!

狭くて収納スペースがない一人暮らしの玄関でも、今回紹介した収納アイデアを実行すれば、スッキリさせることができる。

物であふれて困っている人はさっそくお試しあれ!

教えてくれたのは?

大橋わかさん(株式会社おうちデトックス)

株式会社おうちデトックス代表。整理収納アドバイザー、インテリアコーディネーター。延べ420軒以上、1000回以上の整理収納サービスの実績がある。現在は、インテリアの要望も多いことから、「整理収納から始めるインテリア」をご提案。個人宅の整理収納のほか、企業向けのセミナーも行っている。趣味は、知らない街歩き、旅行、カフェで妄想、雑貨・インテリアSHOPめぐり

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文・イラスト=プー・新井
写真協力=株式会社おうちデトックス、奥村暢欣

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