プチプラで叶うインテリアコーディネート。kotomiさんに聞く部屋作りのアイデア
おしゃれな空間もプチプラで作れる?
わたしたちは必ず家に帰り、一日の半分近くの時間を家で過ごす。その空間が自分の落ち着く空間であればあるほど、体も心も休まるものだ。アンティーク、モノトーン、かわいらしい部屋。自分好みの空間で暮らしたいと思う人は多いのではないだろうか。

大阪で二人暮らしをしているkotomiさんの部屋は白黒で統一されている。暮らしに関する投稿がインスタグラムでも人気のkotomiさんに、自分の好きな空間づくりと暮らしについてお話を伺った。
お話を伺った人
kotomiさん(@kottandesu)
大阪府在住。彼氏と二人暮らしをしている。引っ越す前からモノクロで統一された部屋にすると決めていたらしい。
このページの目次 [表示]
プチプラで叶えた、さながらカフェのようなモノトーンのおしゃれ部屋

─── インスタグラムで見ていたとおりのモノトーンのおしゃれな部屋ですね…!いつからこういう部屋にしようと?
kotomi:今は彼氏と二人で暮らしているのですが、引越してきたのが1年ほど前なんですが、引っ越す前には「モノトーンの部屋にする!」と決めていました。彼もわたしも実家暮らしだったので、家具も全部買い揃える必要があったので、そこから統一作戦は始まりました(笑)。
─── なるほど。初期投資は結構必要だったんじゃないですか?
kotomi:たしかに必要最低限のもの、冷蔵庫や洗濯機などを買う必要があったので、それ相応のお金はかかりました。ですが趣味の部分というか、おしゃれにするための装飾にはほとんどお金がかかってないんです。
例えば白黒の壁の部分は、太いマスキングテープです。賃貸ですがマスキングテープだと剥がしやすいし、おしゃれな壁紙を買うとかリフォームするってなると高いけど、これだとプチプラです。

kotomi:キッチンもサブウェイタイルっていうのにしたかったんですけど……。
─── え、これサブウェイタイルですよね?

kotomi:近づいてみるとこれもマスキングテープ(笑)。
─── え!?クオリティ高すぎて気づきませんでした……。
kotomi:グレーのマスキングテープの、幅が一番細いタイプを地道に貼っていきました。このキッチンの広さをサブウェイタイルにしようとすると、2万7千円くらいかかる計算になって。流石に高いからどうにかならないかなと考えながらタイルの画像を眺めていたんです。
そうしたら、「うちは壁が白いし、このタイルの継ぎ目はグレーだからマスキングテープで代用できそう」と思いついて。やってみたら意外といい感じになって満足です。

─── 大きさも均一ですよね。測るのは大変じゃなかったですか?
kotomi:実は測ってないんです。リビングに100均で購入したタイルシールを貼ってあるんですけど、このタイルシールが余っていたので、タイルの大きさと合わせながらマスキングテープを張り合わせて作業しました。

kotomiさんのおしゃれなお部屋。しかしおしゃれなだけではなく実用性もバッチリのよう。
プチプラだからこそできる、おしゃれと実用性の両立
─── DIYというか、いろいろなところをアレンジされていますがお気に入りの部分はありますか?
kotomi:お気に入りというか見た目にこだわりながらも実用性を重視しているのがキッチンの壁です。キッチンの壁が白いと、油が散ったときに汚れてなかなかとれなくて。そこに100均のタイルシールを貼ることで汚れ防止をしています。
タイルは少しツルッとしているので、とんでしまっても拭き取れば綺麗になるし、もし汚れが落ちなくてもすぐ買い換えられるので重宝しています。

─── おしゃれを保ちつつも実用的でいいですね。
kotomi:モノトーンは守りたいですけど、やっぱり住みやすさも大事なので。住みやすさとは少し違いますが、玄関だけは柔らかい印象だと思います。
本当はもっと黒多めの、リビングと同じような雰囲気にしたかったんですが風水的にあまりよくないらしくて(笑)。グレーを基調とした柔らかい玄関にしました。鏡がとてもお気に入りで、家を出入りするときにいつもいい気分になります。

アイデア次第でプチプラでもおしゃれな空間を作れる!
自分好みの部屋にするにはお金がかかると思われがちだが、工夫次第だ。賃貸だからこそマスキングテープをはじめとするプチプラアイテムを使って、おしゃれな空間にするというアイディアを思いつくkotomiさんの暮らしがそれを教えてくれる。
自分好みの空間をつくることはハードルが高いと感じたり、お金や余裕がないとできないと思われがちだ。しかし、アイデアや工夫次第でお金をかけず、自分だけのお気に入り空間をつくることができる。
自分で考えてつくる空間だからこそ、愛着も湧いて安心感も得られる空間になるかもしれない。家で過ごす時間を有意義なものにすることで、外での生活も頑張れるに違いない。
文・写真=Nana Takahashi