子連れで引越し!事前に備えておきたいトラブル解決策
大人だけでも大変なのに、子供がいたらどうやって引越したらいいの!?

引越しの時にトラブルはつきものですよね…
大人だけの引越しと違って、子連れの引越しにはさまざまな難関が待ち受けている。引越し先のファミリー向け物件探しから始まり、転園・転校の手続き、かさばる荷物(おもちゃ類や、捨てられない思い出の品)、なかなか進まない荷づくりに、子供たちの心のケア。お別れ会で、クラスメイトやお世話になった人たちへに渡す粗品やお手紙を用意することもある。
引越しは、家族の絆が試される一大イベント。小さなトラブルは協力して乗り越えて、新天地へのワクワク感を大事にしていきたい。
子供の年齢別“引越しトラブル”の傾向と対策

制御できない子供…どう乗り越えたら吉!?
1. 子供が未就園児の場合の引越しトラブル
・家の中が危険エリアに!
荷づくりをしている間は、子供がカッターやガムテープなどに触らないように注意を。意外なところで、段ボール箱の端や角で怪我をすることもある。引越し前後の1~2ヶ月は、家の中に子供用の安全なスペースを設けて、その中で遊んでもらうようにするのがベストだ。
・引越し当日は“自主避難”が吉
引越し当日は、機敏に作業を進める引越しスタッフの邪魔にならないよう、家族や友人に預かってもらうか、子供のお世話担当の大人を1人確保しておこう。家の中にいる場合でも、危険の多い作業中のエリアからはできるだけ離れて。
・家庭内が落ち着かない雰囲気に……
まだしっかりと会話ができない未就園児でも、ママが不安そうにしていたり、パパが気難しい顔でバタバタしていたりすると、そのネガティブな雰囲気を察知するもの。できるだけドーンと構えて、「新しい家、楽しみだね!」と安心させてあげよう。
2. 子供が園児~小学校低学年の場合の引越しトラブル
・引越し作業が進まない!
園や学校の行事なども多く、日常的にも何かと手がかかるのがこの年代。早く荷物を梱包したくても、思ったように作業を進められないことが多い。園や学校で使うもの、最低限のおもちゃ、着替えなどを出しておき、子供用のゾーンを確保しておこう。
・モノが捨てられない
サイズアウトした洋服や使わなくなったオモチャなどは、この機会に思い切って手放しておくと後が楽。子供が「まだ使えるから捨てたくない!」という場合は、フリマアプリやリサイクルショップを利用して「誰か別の人に使ってもらう」ことをきちんと説明しよう。
・友達とのお別れがつらい
5、6歳になれば、引越したくない、友達とお別れしたくないとぐずったり、落ち込んだりしてしまう子も多い。新しい園や学校への不安もあり、夜泣きやかんしゃくに悩まされることも。怒らずに、悲しい気持ちを受け止めてあげて。
引越しでの環境の変化による子供のストレスをケアしよう

子どもは環境によるストレスを感じやすい
もちろん、心のケアが必要なのは、小さい子だけではない。小学校高学年以上になれば、悲しい気持ちや不安な気持ちを家族に打ち明けられず、心に溜め込んでしまうことがある。何も言わないからと放っておくのではなく、ちゃんと見守っていること、いつでも味方でいることを伝えよう。新天地での生活が楽しみになるように、一緒に地域や学校の行事について調べたり、新しい習い事などを検討したりするのもおすすめだ。
また、乳幼児を抱えての引越しで最も大変なのはママ。特に、家族や友人のサポートが受けられる、住み慣れた場所からの引越しとなると、引越し後のストレスは想像以上に大きい。早めに子育て支援の窓口を訪れ、必要なサポートがいつでも受けられるようにしておこう。
近隣への引越し挨拶は早めに済まそう
新居に引越した後、「近隣へのご挨拶」はできるだけ早めに済ませておきたい。「子供がいるので、ご迷惑をおかけするかもしれませんが……」と事前に伝えておくだけで、印象がかなり違う。
あまり人見知りしない子であれば、家族みんなで挨拶まわりをするのも手。お互いに顔と名前、家族構成がわかるだけでも安心感がある。一戸建てなら両隣とお向かい、マンションなら両隣と真下の部屋だけでもしっかり挨拶をしておこう。
子連れの引越し。事前準備でスムーズに!
こうやって列挙してみると、子連れでの引越しは準備、根回し、調整など大変なことがつきもの。それでもスムーズに引越すためにはどれも必要不可欠なので、早めに準備しておくのが良さそうだ。
文=根本暖子