賃貸アパートの部屋をおしゃれに! 照明の選び方を整理収納アドバイザー・村上直子さんに聞いた
整理収納アドバイザーに学ぶ、カフェのような照明の使い方
照明は、部屋の雰囲気を左右する重要なアイテム。単に明るくするだけなら簡単だけど、部屋をおしゃれにみせたり、リラックスした空間にしたりするには、照明がキーポイントに!
そこで、整理収納アドバイザーの村上直子さんのお宅にお邪魔して、カフェのようにおしゃれで心地よい空間をつくるための照明について教えてもらった。

知っておきたい、照明の基礎知識
電球の種類は部屋に合わせて選ぶ
電球の種類は大きく分けて、白熱球、蛍光灯、LED球の3つ。それぞれ色や電気代が違うので、まずは電球の種類を覚えておこう。また、電球を買う時、間違いがちなのが口金のサイズ。家庭用の照明器具のほとんどがE26(直径26㎜)かE17(直径17㎜)なので、買う前に確認することをお忘れなく。
①.白熱球=最も一般的な電球。温かみのある、黄色っぽい色が特徴
②.蛍光灯=サイズ、色、種類が豊富な電球。白熱球に比べ、電気代が約1/4
③.LED球=省エネで長寿命な電球。白熱球に比べ、電気代が約1/8
電球の値段もそれぞれ違うが、先々のことを考えて電気代についても考えておきたい。色味は好みがあるので、注意して購入しよう。
明るさは照らしたい部屋の広さで選ぶ
電球を選ぶ時は、色や電気代だけでなく、部屋の広さにあった明るさが大切。暗すぎても明るすぎても目や体に悪影響を及ぼす可能性があるので、部屋の広さに合わせた基準値をもとに明るさを選ぼう。
【白熱灯】
4.5帖=180~240W
6帖=240~320W
8帖=320~400W
10帖=400~500W
12帖=400~500W
14帖=500~600W
【LED電球】
4.5帖=1600~2400lm
6帖=2000~2800lm
8帖=2500~3300lm
10帖=3000~3800lm
基準は上記の通り。ぜひ参考にしてみて。
照明器具の種類は大きく分けて2種類ある
天井につける照明器具は大きく分けて2つ。直接天井につけるシーリングライトとコードやチェーンで吊り下げるペンダントライト。
シーリングライトは、高い位置につけるため、部屋全体が明るくなり、すっきり開放的な空間が作れる。
一方ペンダントライトは、ライトから照らされるものまでの距離が近くなるのが特徴。部屋全体を明るくするというよりは、部屋の雰囲気づくりに向いている。
では、村上さんの部屋を参考に、どのような照明の使い方をしているのか見ていこう。
裸電球で部屋を360度明るく照らす
裸電球がダサいというのは昔の話。照明のシェード(傘)が、空間に対して大きすぎたり、存在感がありすぎたりする時は、ソケットに電球をつけただけの裸電球がオススメ。
今は、真鍮ソケットやデザイン性の高いソケットコードなどがたくさん出ているので、1灯吊るすだけでも、カフェのような雰囲気を演出することができる。
シェードがないため、明かりが360度拡散し、部屋全体を明るく照らせるのも裸電球のいいところ。電球のフォルムや光そのものを楽しめるだけでなく、狭いスペースに何灯か並べた時、小ぶりで邪魔にならないのも魅力。
また、電球が丸見えなので、電球自体にこだわるという選択肢も。「最近は、いろんな形の電球が出てきていて、ろうそく形のシャンデリア球にするとかっこいい感じに、フィラメントが見えるエジソン球にすると、ノスタルジックなムードを演出してくれます」と村上さん。
電球にこだわれば、点灯していない時でもおしゃれな空間になりそう。



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