【インテリアコーディネート術】築年数が古い賃貸物件の部屋をおしゃれにDIYするテクニック

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築40年超の賃貸物件をDIYでおしゃれに見せるコツ

こだわりの部屋づくりを学ぶため、今回は東京都世田谷区にある1LDKの賃貸物件に住むM.Kさんの部屋を訪ねてみた。

CMやMV撮影のセットなど、美術製作をしているM.Kさん。長く付き合える家具を大切にし、小物も古いものから新しいものまで、好きなものを上手に飾って部屋をコーディネートしている。また、日常使う生活用品はすぐ手に取れる場所に置くのが基本とのこと。カッコつけ過ぎず適度な生活感を出すのが自分流だとか。

部屋選びのポイントは、間仕切りがなく、DIYがしやすいかどうかだそう。賃貸物件だから何もできないとあきらめるのではなく、原状復帰できるよう工夫をしながらアレンジし、部屋作りを楽しんでいる。

古いものと新しいものの上手なインテリアコーディネートの方法をM.Kさんに学ぼう|【インテリアコーディネート術】美術製作スタッフの居心地の良い部屋づくりとは?
古いものと新しいものの上手なインテリアコーディネートの方法をM.Kさんに学ぼう

▽築年数が古い物件のメリットについて知りたい人はこちら!

プロフィール

名前:M.Kさん
職業:映像美術会社勤務
居住地:東京都世田谷区 祖師ヶ谷大蔵駅より徒歩12分
居住年数:3年7ヵ月

物件データ

間取り:1LDK
築年数:43年

くつろぎの空間が広がる1LDK|【インテリアコーディネート術】美術製作スタッフの居心地の良い部屋づくりとは?
くつろぎの空間が広がる1LDK

賃貸物件をおしゃれに見せるコツ①:キッチンはシートを貼ってカフェ風に

吊り戸棚の扉には黒板シートを貼り、カフェ風にアレンジ。シートを貼る際は、扉をマスキングテープで養生してから両面テープで貼ると、転居の際にも簡単に元に戻すことができるそう。

キッチンに黒板シートを貼っておしゃれにアレンジ。木目調のキッチングッズに黒がよく映えている|【インテリアコーディネート術】美術製作スタッフの居心地の良い部屋づくりとは?
キッチンに黒板シートを貼っておしゃれにアレンジ。木目調のキッチングッズに黒がよく映えている

賃貸物件をおしゃれに見せるコツ②:複数のフォトフレームで壁を飾る

化粧台正面の壁には木目調の壁紙を張り、複数のフォトフレームを飾っておしゃれなインテリアショップ風に。アンティークな雰囲気が漂う空間が完成した。

壁に飾ってある複数のフォトフレームは、異なるデザインながらも、アンティーク調のものを使い統一感を出している|【インテリアコーディネート術】美術製作スタッフの居心地の良い部屋づくりとは?
壁に飾ってある複数のフォトフレームは、異なるデザインながらも、アンティーク調のものを使い統一感を出している

賃貸物件をおしゃれに見せるコツ③:和風な襖を取り外し型板ガラス入りの間仕切りに

リビングとベッドルームの間にあった襖をオリジナルのガラス戸に付け替え。和室感がなくなり、いっきにおしゃれな空間へと生まれ変わった。また、ガラス戸なら光を通しながらプライベートスペースも確保できる

襖をガラス戸に付け替えたことで、おしゃれなだけでなく、やわらかい光の入る寝室になっている|【インテリアコーディネート術】美術製作スタッフの居心地の良い部屋づくりとは?
襖をガラス戸に付け替えたことで、おしゃれなだけでなく、やわらかい光の入る寝室になっている

賃貸物件をおしゃれに見せるコツ④:物入れ扉も全体に合わせてアレンジ

物入れの扉に木目調の壁紙を張り、同じような木目の開口部付きの建具を横に設置することで、部屋全体の雰囲気になじませて統一感を持たせている。ちなみに陶製のボトルは加湿器!

物入れ扉でさえもこだわってアレンジ!美術製作をしているM.Kさんならではの技がここでも光る|【インテリアコーディネート術】美術製作スタッフの居心地の良い部屋づくりとは?
物入れ扉でさえもこだわってアレンジ!美術製作をしているM.Kさんならではの技がここでも光る

賃貸物件をでおしゃれに見せるコツ⑤:バルコニーもDIYでおしゃれにアレンジ

バルコニーには木材で自作の棚を設け、植物やお気に入りのアートを飾っている。アンティークな風合いのペイントが温かみを感じさせる。また全面を塞ぐのではなく、隙間をあけて板を張ることで狭い空間でも圧迫感を感じさせない。

よくあるバルコニーも板やグリーン、その他装飾物でおしゃれにアレンジ。床にも気を配っているのはさすがの一言|【インテリアコーディネート術】美術製作スタッフの居心地の良い部屋づくりとは?
よくあるバルコニーも板やグリーン、その他装飾物でおしゃれにアレンジ。床にも気を配っているのはさすがの一言

賃貸物件をおしゃれに見せるコツ⑥:素材をそろえ、全体の統一感を意識

各部屋の照明はヴィンテージもの。デザインは違うが、素材をそろえることで統一感をもたせている。

一番こだわりを演出しやすいところが「照明」。インテリアショップなどで購入した照明は、素材をそろえて統一感を出している|【インテリアコーディネート術】美術製作スタッフの居心地の良い部屋づくりとは?
一番こだわりを演出しやすいところが「照明」。インテリアショップなどで購入した照明は、素材をそろえて統一感を出している

細かいところまでこだわってDIYすることで、おしゃれな部屋に!

築年数が古い賃貸物件を、自分の好きな空間にするポイントは、細部までしっかりこだわってDIYすること。とことんこだわって部屋作りをすることで、愛着のわく部屋になるようだ。

古く見えるのが嫌だと思っている人も、M.Kさんのように細かいところまでこだわってDIYを楽しんでみてはいかがだろう。古くても快適でおしゃれな部屋にきっとなるはず!


文=塚田 峻(エヌプラス)
写真=まつたに桜

※雑誌「CHINTAI」2017年11月号の記事をWEB用に再編集し掲載しています

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