【猫との暮らし】賃貸物件で猫を飼うメリットを猫好きおしどり夫婦に聞いてみた
奥さんを猛烈に説得し、ずっと叶えたかった猫との生活を手に入れたモロさん。猫が家族に加わったことで夫婦の暮らしはどのように変わったのだろうか?
夫が妻を説得! 待望の猫との暮らし、はじまる
マンチカンとロシアンブルーを飼っている新婚のモロさん夫妻。
「猫は癒やし。なんというか、心が浄化されます(笑)」と愛猫にメロメロなモロさんだが、元々はいわゆる犬派だった。
「子どもの頃、実家で犬を飼っていたのですが、事故で亡くなってしまって……。ショックでペットロスになったのですが、しばらくして母と妹の希望で猫を飼うことになったんです。はじめは『猫なんて』と思っていましたが、触れ合っているうちに愛情が湧いて、以来すっかり猫派になりました(笑)」

スマートな体型で、猫らしい俊敏な動きを見せるロシアンブルーのよつば(右)
実は奥さんが猫を好きになった理由も、モロさんの実家の猫が影響している。
2人がまだ交際中だった頃、モロさんの実家で猫と遊んでいるうちに彼女も自然と猫好きに。今では「存在全てが愛おしいんです」と猫に夢中だ。
そんな2人が一緒に生活を始めるとなったら猫を飼うのは必然のように感じるが……。
「実は最初、妻は猫を飼うのに反対でした。生き物なので責任を負えるか不安だったそうで……。当時は、僕も新生活が落ち着くまでは猫を飼うつもりはありませんでした。でも、生活に慣れたら、飼いたいと思っていたんです。だから、その時に備え、ひとまずペット可の物件を探すようにしました」
現在の住まいは、その時ネットでたまたま発見した。場所が互いの職場の中間地点にあり、新築でペット可の好条件。デザインなども気に入り、この部屋に住むことを決めた。

取材の様子を興味深げに観察するむぎ(左)
ついに我が家に新しい家族が
その2人の家に、待望の新たな家族がやってきたのは、引越してから1年と数ヶ月が経った頃。当時、モロさんは仕事の関係で、猫を飼っている人のお宅を訪れることが多かった。それがきっかけで猫を飼いたいという思いが再燃したという。
「やっぱり妻は、すぐには賛成してくれませんでした。でも、どうしても飼いたくて……。だからブリーダーのホームページなどを調べて見せてみたり、ペットショップに一緒に行ったりと画策しました(笑)」
もともと奥さんも猫好きだ。最終的には夫の熱意に根負けし、猫を飼う決意をしたという。
そうして、猫2匹をブリーダーから迎え入れた。念願の猫との暮らしを手に入れ、その生活はどのように変わったのか?
「まず、家の雰囲気が賑やかになりましたね。猫が家を走り回ったり、何かに飛び乗ったり。音もそうですが、猫がいるという存在感だけで喜びを感じます。生活にアクセントを与えてくれました」

まんまるな瞳でカメラを見つめるむぎ
ユニークなのは、モロさんがそこに賃貸物件の良さを感じたこと。モロさんの実家は2階建ての一軒家だった。現在の住まいは実家より狭いが、スペースが少ない分、猫の気配を強く感じられるという。部屋の狭さというデメリットをメリットと捉えるのは、猫好きならではだ。
ほかにも、猫との暮らしはさまざまな楽しい出来事を招いてくれるという。夫婦間でも猫の話で盛り上がることができ、職場でも会話のネタになる。
新婚旅行の際には、夫婦で猫の話をしていたら、見ず知らずの高齢のご夫婦に飛行機内で話しかけられたというエピソードも。
「猫がいることで生活に潤いが生まれました。猫に飽きる、なんてことはないし、毎日が楽しい。触れ合っているだけで幸せを感じる、大切な家族ですね」
そう語る夫妻は、取材中も終始猫にデレデレ。その様子はほほえましく、なんともうらやましい光景であった。
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文=綱島剛
写真=尾形和美
※「CHINTAI2017年4月6日号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています。
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