【お部屋探訪】ひげ女装外国人・レディビアードちゃん編
有名人の部屋に行ってみたい!
友だちの部屋に遊びに行くような感覚で、有名人の部屋に上がりこんでみたい……。そんな妄想から始まった当連載。第3回目の訪問先は、「ひげ女装外国人」としてネットを中心に話題を集めているLadybeard(レディビアード)ちゃんの部屋だ。普段の部屋での過ごし方や、女装を始めたきっかけなどを聞いてみた。

■レディビアードちゃん
パフォーマー、げんきプレゼンテーター、あるいは既成概念をぶち壊しながら新しい“カワイイ”を届け続ける破壊系アイドル。これまで、プロレス、ヘビメタ歌手、俳優、スタントマン、声優などさまざまな活動を国境を越えて行ってきた。身長181cm、体重86kg。8月3日生まれ。オーストラリア出身。
「日本が私のホームだと感じた」

ビアちゃんは、閉塞した現代日本の空気を破壊するため、「げんきプレゼンター」を肩書きに、プロレスやヘビーメタルシンガー、モデルなど、幅広いジャンルで活躍するパフォーマーだ。出身は、オーストラリアのアデレードで、以前は、香港でプロレスや俳優、声優活動を行っていたという。初めて日本に来たのは2011年。そして、2013年秋に再来日した。どうして日本を拠点にしようと思ったのだろうか? そもそも、なぜ女装を始めようと思ったのだろう?
「女装を初めてしたのは、15歳。妹のドレスを着てパーティーに行った時ですね。その時、みんな喜んでくれて、とてもうれしかったのを覚えています。それで、香港でプロレスを始める時、キャラクターを決める必要があって、ひげを生やした女装の『Ladybeard』というキャラクターを思いついたんです」
「日本へは時々、巡業しに来ていたのですが、日本人のお客さんが私のパフォーマンスを気に入ってくれました。日本の“カワイイ文化”も私好みで、『ここが私のホーム』と感じて移り住むことを決意しました」
現在、ビアちゃんは、新宿にあるアパートで一人暮らしをしている。新宿に住もうと思った決め手は?
「やっぱり交通の便がとても良いことですね。お店もたくさんあるし、生活していくのに困りません。人は多いですが、以前住んでいた香港の旺角(モンコック)は、世界で一番人口密度が高い街でした。それに比べれば、新宿はゆったりしていますね。不満を挙げるなら、24時間営業のトレーニングジムがないことくらい」
オーストラリアの家族や友人とは、たまにスカイプで電話をしているそう。今年のクリスマスには、一時帰国する予定で、「今から楽しみです!」と笑顔で話す。
部屋での過ごし方は?

仕事が忙しく、今はまったく遊ぶ時間がないというビアちゃんだが、普段、部屋ではどのように過ごしているの?
「寝るのが大好きなので、ほとんど寝ていますね。できることなら、一日10時間以上は寝たいです。起きた後、自分が生まれ変わったような感覚になるのが好きなんですよ。それ以外の時間はトレーニングをしたり、好きな映画を観たり、料理をしたりしています」

ビアちゃんは、体型維持のため、普段は豆料理しか食べないそうだ。冷蔵庫の中を見せてもらうと、大量のグリーンピースが……! しかし、それでは、メンタル的にキツイということで、1~2カ月に1日だけ、普段は食べない高カロリーな食品を摂取する「チートデイ」(爆発の日)を設けているという。

「ファンのみなさんから、いつもおいしそうな食べ物をもらいます。それを1カ所に集めて、キツくなったら『もうすぐこれを食べられる……』と自分に暗示をかけています。けれど、食べ過ぎてしまうと歯止めが効かなくなってしまうので、注意が必要ですね」
部屋で落ち着く場所は?

「寝るのが好きなので、ベッドの上が落ち着きますが、何か考え事をする時は風呂場とトイレに向かう廊下にいます。洗面台の鏡に写る自分に向かって、『お前は何がしたい』『いま、何をするべきか』と自問自答するんです。狭い空間で、ほかに何もモノがないから、集中するには打ってつけの場所なんですよね」
「ファンからのプレゼントは宝物」
ビアちゃんの部屋でとにかく目につくのは、至るところにあるファンからのプレゼントや手紙だ。


「ファンのみなさんからもらったものは、すべて私の宝物です。つらい時、苦しい時は、それを見て元気をもらうようにしています。ファンレターもなるべく全部に返信するようにしているけど、まだ返事を出せていない人はゴメンね~!!」

今年はどんな年だった? これからの目標は?
「今年は、私の人生のターニングポイントとなる年でした。忙しく、大変な時もありますが、とても充実した日々を送っています。これも応援してくれるファンのみなさんのおかげ。今後は、プロレスでもライブでも、もっと大きな舞台で活躍したいですね。あ! あと、ずっと興味があったバレエにも挑戦してみたいです」
ひげに胸毛、強靭な筋肉……なのにかわいらしく、愛おしいビアちゃん。彼が多くの人に愛される理由が、部屋を訪れて分かったような気がする。今後の活躍にも注目だ!
(播磨谷拓巳/ノオト)