衝撃的なラスト！どんでん返しが凄いおすすめサスペンス映画まとめ

予想できない展開に、手に汗を握ってしまう！おすすめのサスペンス映画3選

秋の夜長には、時間を忘れてしまうようなサスペンス映画を楽しんでみては？複雑に織りなすストーリー展開に、手に汗を握りながら画面に張り付いてしまうはず。

今回は、サスペンスのなかでも、ヒューマンドラマ色が強く、スプラッタシーンがあまりない映画ばかりをセレクト。怖い映画が苦手という人や、カップルでの映画鑑賞にもオススメだ。

おすすめのサスペンス映画1.『シックス・センス』

タイトルにある『シックス・センス』は、第六感という意味。

小児の治療を専門とする公明な精神科医マルコムが、かつての患者の凶弾に倒れてしまうところからストーリーは始まる。リハビリ後、最愛の妻との関係は壊れ、仕事にも悩むマルコム。そんななか、死者の姿が幽霊として見えるという第六感を持つ少年コールの治療に全力を注ぐ。幽霊に怯え心を閉ざした少年コールとの心の触れ合いが、傷ついたマルコムの心を癒してくれるようになる。

1999年に公開された当時、少年コールを演じたハーレイ・ジョエル・オスメントがアカデミー助演男優賞にノミネートされ、子役とは思えない演技で一躍スターダムをかけ登ることになった。マルコム演じるブルース・ウィリスの演技とともに、その名演を堪能したい。

サスペンス映画ではあるが、医師マルコムと妻との関係や、少年コールと母親との心の通い合いなどが丁寧に描かれており、良質のヒューマンドラマとしても存分に楽しめる。それまでのストーリーを覆すようなラストが衝撃的で、見終わった後に何度も繰り返して見てしまう人が続出したほどだ。ストーリーのあらゆるところにラストまでの伏線があるので、この物語のテーマを噛み締めながらじっくりと鑑賞してみては。

おすすめのサスペンス映画2.『ユージュアル・サスペクツ』

ユージュアル・サスペクツ (字幕版)

船舶が炎上、多数の乗員が死亡し、大金が奪われるという事件が起きてしまう。船舶炎上から生き残った者は、「カイザー・ソゼ」という謎のメッセージを残して死亡する。この事故の捜査に取り組んでいた捜査官クラインは、炎上事件の6週間前に、銃器強奪事件の容疑者として警察に集められた5人の前科者たちが、宝石を強奪したとの噂を耳に入れる。船舶炎上事件と、前科者たちとの関係、「カイザー・ソゼ」とは何なのか……。

ならず者である登場人物たちがみな個性に溢れており、裏切りや騙し合いを含んだ緊迫した会話のやりとりで、いくつもの展開が巧みに絡みながらもテンポよく進んでいく。画面の随所に出てくるマグカップや小物など、真実を語るラストまでの仕掛けが随所にあり、一瞬も画面から目が離せなくなる。100分ほどの長さなので見やすく、痛快なラストの切れ味がたまらない。

1995年に公開された作品だが、この映画を監督したブライアン・シンガーは、2018年公開の話題作『ボヘミアン・ラプソディ』の監督でもある。同作に感動した人はもちろん、全く別の熱狂と興奮が楽しめるこちらの作品も、ぜひとも見てもらいたい。

おすすめのサスペンス映画3.『セブン』

『ゴーン・ガール』『ドラゴン・タトゥーの女』などを手がける、サスペンス映画界きっての名監督デヴィッド・フィンチャーが監督し、狂気に満ちた細やかなストーリーで、世界中を震撼させた作品。

ブラッド・ピット演じる、殺人課に配属されたばかりの若き刑事ミルズとモーガン・フリーマン扮する退職を控えたベテラン刑事サマセットが、猟奇的殺人事件を捜査する。この事件が、キリスト教の「七つの大罪」である「暴食」「強欲」「怠惰」「肉欲」「高慢」「嫉妬」「憤怒」になぞられていることを知るなかで、2人の刑事をあざ笑うかのように殺人事件が続いていく。犯人の目的は何なのか、殺人事件を止めることはできるのか……。

名優が演じる2人の刑事の絶妙な掛け合いが素晴らしく、この映画の背景にある異常な殺人者が生まれることになった世の中の闇や、夫婦の関係についても深く考えさせられる。ラストまでのストーリーが綿密に練り込まれており、脚本を手がけたアンドリュー・ケヴィン・ウォーカーが、この作品をきっかけに世に知られることになった。ニューヨークで鬱屈とした日々を過ごしていたという脚本家の、暗澹たる想いがこのストーリーに込められている。

見終わった後の衝撃に、背筋が冷たくなること間違いなしの怪作。サスペンスが苦手という人も、一度はぜひ見てほしい名作だ。

繰り返して見たくなるほどの緻密なストーリー展開に注目

今回ご紹介した映画は、サスペンスのなかでも衝撃的なラストを迎えるものが多く、様々な場面に伏線が張られているので、何度も見返してみたくなるほどだ。

いい意味で見る者を裏切ってくれる作品ばかりなので、複雑な社会の闇など、映画の背景にも注目しながら、どんな展開が待ち受けているか、スリルを感じながら楽しんでもらいたい。

文＝ナガソクミコ
ライター。2016年、旭川にUターンし、街なかの古い商店をリノベーションしたAirbnb×編集事務所を主宰。旭川を拠点に、地方から文化を発信すべく、ゆるーく活動中。好きなものは、音楽とチョコレート。

※この記事は2019年11月5日現在の情報をもとに制作しています。