【すぐマネできる一人暮らしのインテリア】北欧&シンプルモダンな部屋作りのコツ
初めての一人暮らしをおしゃれに!部屋作りのコツを伝授

初めて一人暮らしをする時は「おしゃれな部屋に住みたい」と憧れるもの。その発想は大正解! おしゃれな部屋は居心地が良いだけでなく、実用的で住みやすい部屋でもある。
そこで、一人暮らしのインテリアに人気の「北欧モダン」と「シンプルモダン」のコーディネートを紹介。お部屋作りのルールから、マネしたくなる実例までまるっと解説する。
このページの目次
部屋作りの前に、9つの基本ルールを覚えよう!
何事にもルールがある。お部屋作りを始める前に北欧モダン、シンプルモダンのポイントを知っておこう。
北欧モダンな部屋にするためのルール

丸みのある家具とウッドを盛り込む
優しい北欧の雰囲気を演出したいなら、天板が丸いテーブル、丸みがある脚のチェアやソファなど、曲線的なラインを含んだインテリアを取り入れるのが近道だ。
また、家具のフレームや脚、照明のシェードなど部分的にウッド製のパーツがあしらわれたものを選ぶとよい。北欧らしいナチュラルで温かみのある印象を与えてくれる。
カラー系の壁紙で壁面の一部に色を加える
壁にカラーを加えると部屋の印象が一変し、一気にモダンに仕上がる。周囲のインテリアとのバランスを考えたうえで、最適なカラーの壁紙をチョイスするとよいだろう。
北欧テイストでまとめるなら、やや明るめなカラーを合わせるのがおすすめ。ウッディな家具との相性が抜群で、北欧の自然なイメージを強調するのにもひと役買ってくれる。
ラグやブランケットは家具とのバランスを考える
北欧テイストに柔らかな印象を加えてくれるラグやブランケットは、色のトーンや柄にこだわろう。家具がナチュラルな色で構成されている場合は、アクセントになる色や柄物の活用が効果的。
逆に、チェアやソファのファブリックがもともと明るめならラグやブランケットにはシンプル系を選び、強い色同士がぶつかり合うのを避けるのが有効だ。
シンプルモダンな部屋にするためのルール

家具はモノトーン系。ラグもシンプルカラー
家具を選ぶ時はモノトーン系を。なかでも、穏やかな印象を与えてくれるグレーカラーを取り入れるとまとまりやすい。黒はクールだが“強い”色であるため、多く取り入れると少し攻撃的な印象になるので要注意だ。
ラグを敷く場合は、面積が大きいだけに落ち着きのあるシンプルなカラーがベター。周囲の家具との統一感も演出しやすい。
物は少なく、収納はスッキリと
シンプルモダンを追求するなら、収納スペースの確保や効率的な収納術も重要。部屋の目につく場所に物が放置されていたりすると、雑然とした印象が強くなるからだ。
基本は隠す収納を意識。収納に入りきらない物は見せる収納で。その際は、同じ種類や形のものをまとめたり、高さをそろえて並べたりと、スッキリ整然と見せる工夫が必要となる。
部屋作りの共通ルール

1シーターのチェアやスツールでメリハリを
部屋のテイストを問わず実践できるのが、1シーターのチェアやスツールをプラスするテクニック。ソファやテーブルなどのメインとなる家具ほど場所を取らないうえに、部屋にメリハリや奥行き感をプラス。一気におしゃれな雰囲気に格上げしてくれる。
スペースが限られる場合は、複数のクッションを床置きして並べるのでもOK。
ラグやクッションなどでファブリックを取り入れる
おしゃれな部屋に外せないのが、ラグやクッション、ブランケットといったファブリックアイテムの共存だ。カラーや柄でアクセントづけや遊び心を演出。さらに生地特有の柔らかな印象によって、インテリア全体が優しい雰囲気となる。
多くの時間を過ごすソファやベッドに投入すれば、心地よい肌触りも味わえて一石二鳥だ。
観葉植物の「グリーン」で彩りを加える
部屋に置くだけで、おしゃれさを漂わせてくれるのが観葉植物。簡単に彩りを添えられるだけでなく、北欧モダンやナチュラルモダンの他、あらゆるテイストと好相性。インテリア・コーディネートに慣れてない人でも取り入れやすい。
形、種類、サイズはさまざまだが、品種はモンステラやドラセナあたりが定番。お店でも買い求めやすい。
おしゃれなインテリアコーディネートを実践している人の部屋をマネよう!
基本の次は応用だ。インテリア上手な人の部屋を例に挙げ、テクニックを解説。お部屋作りの手本にすべし!
PROFILE 01.北欧モダンな部屋
プロフィール
名前:ウチヤマケンイチさん
年齢:30代
職業:デザイン関係
ルームデータ
住所:神奈川県横浜市
間取り:1K
広さ:14畳

家具の個性を生かすレイアウト術に注目!

複数のチェアをはじめ、存在感のある家具を点在させたウチヤマさん。そこには丸みのあるデザインやウッド素材など、北欧テイストに欠かせない要素が詰まっている。目に留まるグリーンの壁面はモダンな印象をプラスすると同時に、全体を引き締める役割もこなす。

物が多くても、まとまって見えるのもチェックポイント。「横並びでキレイに整列させるのではなく、あえて家具たちの間にスペースを設けました」。そうウチヤマさんが語るように、バランスの良い配置テクニックにもお部屋づくりの工夫が隠されていた。

PROFILE 02.シンプルモダンな部屋
プロフィール
名前:_axasuzu_さん
年齢:20代
職業:インテリア関係
ルームデータ
住所:埼玉県
間取り:1K
広さ:8.5畳

家具の個性を生かすレイアウト術に注目!

_axasuzu_さんがベースとしたのはホワイトカラー。主要な家具の色を統一させ、ラグやクッションなどのファブリック系は白にマッチするグレーを選ぶなど、まとまりのある空間に仕上げている。

さらに“見せる&隠す”の収納法でスッキリ感を底上げ。「おしゃれな物や見えても大丈夫な物は外に出し、他は収納して隠すようにしています」と、インテリア関係で働く彼女のセンスが反映されている。定期的に断捨離をする意識の高さも見習いたいところ。クリーンなおしゃれさをキープできる秘訣だ。


みんなのインテリアの例を参考にしてみよう!
アイディアの光る部屋の実例をInstagramで集めた。“匠”たちのスゴ技を、ぜひ参考にしてみよう!
CASE1.陽光降り注ぐ空間にはグリーンで癒やしを
Instagram Account:@kimuphoto

大きな窓からたっぷり日の光を取り込める環境を生かし、日当たりの良い場所に多くのグリーンを配置。フローリングとテーブルの天板の素材感もあって、ナチュラルな癒やし空間に仕上がっている。
スチールフレームのラックやチェアといった、プロダクト感のあるインテリアとのバランスも絶妙。落ち着きのある色使いのなかでラグが悪目立ちしないのは、深みのある色合いを選んでいるから。
CASE2.落ち着きを演出するコントラストの力
Instagram Account:@miccasroom

白壁にダークブラウンのドアとクローゼット扉という内装に合わせ、白いファブリックとダークトーンのインテリアでまとめている。色のバランスをとりつつコントラストを描き、落ち着いた雰囲気をつくり上げた。ウッド素材の家具を選んで統一感を出しているのもポイント。
頻繁に使うもの以外は見えないスペースに収納することで、シンプルかつ整然とまとまった部屋を印象づけている。
CASE3.色使いで明るく柔らかく暖かみのある部屋を演出
Instagram Account:@sarami_i

ホワイトとライトブラウンという淡い色調で、北欧風の柔らかなイメージを醸し出す。随所に置かれたブラック系の収納小物や柄物のファブリックは、部屋にアクセントを与えている。それでいて全体的な明るさを邪魔することはない。
丸みを帯びたクッション類、毛足の長いラグは癒やし空間の象徴。窓辺にあしらわれたグリーンが、ナチュラルなテイストを静かに後押しする。
CASE4.互いを引きたてる高度な色使いの妙
Instagram Account:@kana0930(現在非公開)

存在感のあるソファはブルー、中央のラグはグレーをチョイスすることで、全体の色調がなだらかに溶け合って絶妙に調和している。ソファのウッドパーツのようなダークで強めのカラーは最小限に留め、穏やかな空気感をキープ。
ウッド製インテリアそれぞれのライトブラウンが、グラデーションを構成しつつ、明るい印象とナチュラルなテイストをプラスしている。
CASE5.ちりばめた曲線が極上の居心地を生む
Instagram Account:@tete_room

ラウンドしたテーブルや、全体的に丸みを帯びたソファなどメインとなるインテリアには曲線を描くものをセレクト。部屋を構成する直線的なラインと、さまざまな曲線が重なることで、優しい印象を持つモダンな雰囲気をつくり出している。
さらに、大きな窓や白壁が生み出す明るさと、インテリアのダークトーンとのカラーバランスも◎。ほどよいリラックス感も漂う。
CASE6.丸みのあるインテリアがダークトーンに優しさをプラス
Instagram Account:@sooooominy(現在非公開)

全体的に室内にはダークカラーのインテリアが並ぶ。しかし、どことなく柔らかさと優しさが感じられるのは、それぞれがほどよく丸みを帯びているから。
中心に据えたテーブルの他、ソフトな凹凸のあるソファや奥に据えられたグリーンは、クールな部屋に温かみを添えている。壁面に設置されたウッドボードも全体のカラーバランスを整え、メリハリと調和をもたらしている。
CASE7.シンプルな要素の中に大人の遊び心が見える
Instagram Account:@uchi_no_ie

テーブルやテレビボード、カーテンなど白い家具たちで演出するクリーンな空間に、緑のラグがしっくりと馴染む。彩りが加わることで、単調になりがちなテイストにアクセントをもたらしている。
さらに注目したいのが、静かに主張するテレビ後ろの壁紙。空間にマッチした白ベースながら、グレーのラインをランダムに散りばめた柄がモダンな雰囲気を醸し出している。
CASE7.シャープなイメージを和ませる色と曲線
Instagram Account:@mm.musica7

ブラック系のドアやラックなどが不自然に主張しないよう、インテリアにはやや深めで、淡いブルー系、グレー系のカラーを配色。クールさと穏やかさが見事に共存している。
目に飛び込んでくる直線的なシャープさを、ラウンドしたテーブルの天板や、クッション、カーテンのソフトな風合いで適度に緩和。部屋自体が持つ硬質なテイストを上手く取り込んだシンプルモダンに仕上がっている。
初めての一人暮らし。みんなのインテリア事例をマネておしゃれな部屋作りを!

どんな部屋にしたいかわからない…。そんなときは、Instagramなどで情報収集し、気になった部屋をマネしてみることから始めてみてOK!
おしゃれな部屋作りにトライして、初めての一人暮らしいもっと楽しいものにしよう!
文=伊藤勝太
写真=尾島翔太、出口貴裕
イラスト=川添むつみ(コットンズ)
※「CHINTAI2019年6月号」の記事をWEB用に再編集し掲載しています