新婚ミニマリストtanaka mayuさんの、持たない暮らしで叶えた「帰ってきたくなる家」のつくり方

最終更新日:

持つものは必要最低限。持たないことで充実した暮らしができる

「持たない暮らし」を実践している人を求め、今回は旦那さんを溺愛する新婚ミニマリストのたなかまゆさんのお部屋を訪問。

インスタグラムで持たない暮らしの丁寧なHOW TOや旦那さんとの二人暮らしの様子を発信し、発信から2ヶ月間でフォロワーは1万人を超える。「持たない生活」が意識せずとも自然と続けられるというたなかさんに、持たない暮らしを始めるきっかけと続けるポイントについて伺った。

プロフィール

ミニマリストのたなかまゆさん

名前:たなかまゆさん
instagram:@x829xx
居住形態:2人

ルームデータ

所在地:神奈川県 小田原市
間取り:2LDK
家賃:8.5万
築年数:新築

今の持たない暮らしは実家の暮らしを反面教師に

どうぞ、と通された部屋はシンプルな8畳ほどのリビングだった。そこにはノートパソコンが2台置けるかくらいのこじんまりとしたテーブルとソファーがわりのベッドとテレビ。ブラウンのトーンで揃えられたその部屋には、無駄なものが一切見受けられず、生活感がないようにさえ感じられた。

ミニマリストtanaka mayuさん宅のリビング
シンプルながら温かみのあるリビングだ

「実家がとても片付けられない家で、それが本当に嫌だったんです。」(たなかさん)

たなかさんの育ったご実家は郊外の一軒家で、モノを買い込んではそれらを整頓できず、いつもモノが秩序なく空間に置かれているような状態だったという。

「当時は帰ってきて散らかって家をみることがストレスでした。家に帰ってきて机の上に商品のパーケージなどの文字情報が目に入ってきて休んだ気がしなかったんです。だから一人暮らしをするときには絶対にものが少なく整頓された家にするって決めていたんです」(たなかさん)

たなかさんが持たない暮らしを始められたのは、就職のために一人暮らしを始めてからだった。誰かを参考にしたわけではなく、自分が必要最低限のものだけを持って暮らしたらとてもモノの数が減ったという。

「収納術を学ぶのではなく、持つものの数を少なくすることで自然と収納もしやすくなりました」(たなかさん)

ミニマリストtanaka mayuさん宅のリビング
リビングには余計なものがなく、最低限のものが丁寧に配置されている

社会人になり、今の旦那さんとの同棲を始めたのが1年前。そのときに現在の家に引越してきたそうだ。

「互いの独立したプライベートな部屋があり、キッチンが広い家というところが今回選ぶポイントの一つになりました。」(たなかさん)

持たない暮らしを続けるための2人のルール

一般的に2人で暮らしているとそれぞれの生活リズムや仕事の忙しさなどもあり、どうしても部屋が乱れがちだ。しかし、たなかさんのお部屋にはそのような乱れは一切見られなかった。整頓された状態を続けるための秘訣を伺ってみると・・・

「共用スペースとお互いの部屋を分けています。キッチンやリビングなどの共用スペースには自分の私物を持ち込まないことや使ったら現状復帰をするということを心掛けています。しかし、お互いの部屋については何も口出しをしません。仮に、旦那の部屋がものすごく散らかってても私は何も言わないです(笑)」(たなかさん)

ミニマリストtanaka mayuさん宅のキッチン
キッチン。使ったら戻す、使ったら拭く、という現状復帰を徹底しているという

1つの家の中で共同スペースと自分の部屋という2つの空間を取ることで、オンとオフのメリハリをはっきりしているそう。

「共用スペースでは、2人の中で『〇〇はどこにしまう』という共有をして、使ったらその場所に戻すようにしています。収納は見栄えよりもしまいやすさを重視することで楽に続けられます」(たなかさん)

ミニマリストtanaka mayuさん宅のキッチン収納
簡単にしまうためにきっちりしまいすぎないこともポイント

モノを使うときは多少探しても、しまう際に楽な方が続けられる。カトラリーはここ、調理用具はここらへん。とカテゴリ分けをしておくと、出す時もなんとなく場所がわかるためストレスなく使えるそうだ。

たなかさんのお部屋は、それらが自然とできる仕組みだからこそ、いつも乱れない部屋作りができているのだろう。

捨てて良かったもの・取っておいて良かったもの

持たない暮らしを実践されているたなかさんに現在の暮らしをする上で、捨てて良かったもの・取っておいて良かったものをそれぞれ伺った。

「同棲を始めてからソファーを捨てました。2人で過ごしているうちに、ベッドを置くことでソファーと兼用できると感じたからです」(たなかさん)

ミニマリストtanaka mayuさん宅にあるソファーの代わりのベッド
現在ソファー替わりのベッド。ここで休日は2人で過ごすことも

暮らしていくうちに新しい家具を足さなくても兼用できることに気がついたという。ソファと一緒にあったローテーブルも同様に処分した。今ではどうしても必要なときにダイニングテーブルの椅子をベッド付近まで持っていって使用しているという。

「友人がお泊りに来たときにはセミシングルのベッドがクイーンサイズに早代わりするんです。そのため来客用の敷布団を押入れに置く必要がなくなるので、物を置きたくない私にとっては凄い助かってます。二人で生活する上でベッドは2つ置きたいというのは夫婦の一致した意見で、このベッド以外に私の部屋にもう一つあります。週の半分くらいは一緒に寝るので、その時も広げて使っています」(たなかさん)

ミニマリストtanaka mayuさん宅にあるサイズを変えられるイケアのベッド
ソファと兼用のシングルのベッドは広げてクイーンサイズに

「反対に、ケーキスタンドやガラスのトレイなどのディスプレイ品は今とても重宝しています。これらは、私が昔アクセサリー展示・販売のために使っていたものなのですが、今では観葉植物のためのジョウロ置きや部屋のアクセントとしてとても気に入っています」(たなかさん)

ミニマリストtanaka mayuさん宅にある観葉植物
お部屋の差し色になっている観葉植物
ミニマリストtanaka mayuさん宅にあるワラビーの置物
ワラビーの置物。ちょっとした遊び心が可愛い。

たなかさんのお部屋には複数の観葉植物が植えられており、近くにはゴールドが差し色になった小さなジョウロや小さな置物が置かれている。こうした遊び心が、シンプルながらも殺風景にならない空間を作り出している。

兼用させることで持つ家具を減らし、ちょっとした遊び心で温かみのある空間を作る。これらもたなかさんのお部屋の過ごしやすさのポイントだろう。

持たない暮らしをすることでどんな生活にしたいのか、イメージするのが大切

最後に持たない生活を始めたいと考える人たちへアドバイスをしていただいた。

「まずはどういう生活をしたいのかきちんと思い浮かべることです。ぼんやりと「持たない暮らし」を始めてみようではなくて、持たない暮らしをすることでどのような生活の状態にしたいのか、2人で話し合ってみるといいと思います」(たなかさん)

旦那さんと二人で会話
リビングでの1枚。旦那さんとの会話も多いそう。

朝起きて部屋がどういう状態であってほしいか、寝る前にどういう状態であってほしいか、と細かく1日を通して理想の状態を考えることで、ものの持ち数やその状態が決まってくるという。

片付けた先の生活を具体的にイメージすることで、ゴールが明確になるため、片付けもスムーズに行えそうだ。

持たない暮らしを始めるなら、まずは捨ててみよう!

「持たない暮らしを始める方にはまずモノを手放してみることをお勧めします。1年間使わなかったものはきっとなくても困りません。モノが少なくなることで、余計なことを考えないで済み、頭がすっきりとした状態で生活を送ることができます」(たなかさん)

「洋服も明日着たいな、と思わないものは捨てるかリサイクルショップに出すようにしています。お気に入りのものだけを残すことで愛着も湧きます」(たなかさん)

たなかさんのクローゼット
たなかさんのクローゼット。お気に入りの洋服しか残さないようにしている。

モノが少ないことでやらなければいけないことが減り、やりたいことをやりたいときにできる。それが持たない暮らしの1番のメリットだという。

まずは使っていないものを捨てて、自分の管理する全体量を減らす。それだけでも明日からの生活が変わってくるはずだ。

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文=いとう
写真=編集部

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